東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

「理科実験失敗」で中学教諭 生徒に希塩酸飲ませる

 愛知県蒲郡市教委は十九日、市内の中学校で昨年十二月、理科担当の男性教諭(23)が生徒二人に水で薄めた塩酸を飲ませたと発表した。体調を崩した生徒はいなかったが、学校長が口頭で男性教諭に厳重注意をした。

 市教委によると、教諭は十二月十八日、理科の授業中に「実験に失敗したら塩酸を飲んでもらうよ」と話し、実際に失敗した二人に、0・35%まで薄めた塩酸十五ミリリットルを入れたビーカーを自分がなめてから渡し、クラス全員の前で飲ませた。

 一人は飲み干し、一人は口に入れたがすぐ吐き出した。これまでのところ生徒に体調の変化はないという。教諭は「実験に集中させるためだった。健康被害はないと思った」と話しているという。今月十八日に別の生徒の保護者から学校に連絡があり発覚。学校側は生徒本人と保護者に謝罪した。

 広中達憲・市教育長は「子どもの健康と命に関わること。あってはならない不適切な行為」とし、処分を検討するという。男性教諭は学校長の監督下で授業を続ける予定。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo