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【群馬】

若者集うブラジル色追求 立教大生ら大泉活性化プラン

「ブラジル」を生かした観光による活性化策を盛り込んだ提言書を出した郭教授(左)や学生ら(後列)=大泉町役場で

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 立教大経済学部(東京都豊島区)の学生らが十九日、大泉町のブラジル文化を生かした「観光」による活性化案をまとめ、町に提出した。フットサルと食、音楽からなるイベント開催が柱で、町観光協会はことし五月にも学生らのアイデアをヒントに新たな集客イベントを手掛けたい考えだ。 (美細津仁志)

 提言書をまとめたのは、郭洋春教授(国際経済)のゼミで学ぶ二〜四年約三十人。昨年五月、同町と町観光協会から研究依頼を受けた。学生らはまちづくりやイベントなど五つのテーマに分けて町を歩いたり、関係者から説明を受けたりして、調査を進めてきた。

 提言書は、「ブラジル色」の強い特徴を生かし、最終目標として「ブラジルタウンを目的に観光客が訪れるまち」と設定。まずはブラジル系飲食店や雑貨店を観光スポットとして魅力を高めた後、ブラジル観光スポットをつなぐ周遊ルートを設けるなどして、中長期的に観光地化を進めるよう提案している。

 提言の目玉は、ブラジリアン音楽やフットサル、ブラジル料理を一堂に集めたイベントの開催だ。毎年九月の「大泉カルナバル」とは異なり、特に若者を対象にしている。多くのブラジル人が居住する国内の都市が参加する「ブラジル料理祭り」の開催も挙げた。

 この日は郭教授と学生四人が町役場を訪れ、提言書を岩瀬寿夫住民経済部長に手渡した。郭教授は「町にはボトムアップの活性化が必要だ」と指摘し、岩瀬部長は「町としてどんな観光産業を打ち出せるのか考えていきたい」と述べた。

 町観光協会の小野修一副会長は「ブラジルは二〇一四年にサッカーW杯、一六年には五輪が開かれるので、ブラジルブームが来る。まずは五月の連休をめどに、町外から人が来るイベントを仕掛けたい」と話した。

 

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