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【愛知】

名大理学部70年で記念講演

名古屋大学理学部創設70周年を記念して講演する野依良治特別教授=名古屋市千種区で

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 名古屋大理学部(名古屋市千種区)の創設七十周年を記念する講演会が十八日、学内の坂田・平田ホールで開かれ、研究者や学生ら三百人が集まった。ノーベル賞受賞者の益川敏英、野依良治の両特別教授と、大沢文夫名誉教授の理学部・名大大学院理学研究科出身者三人が登壇し、昔の思い出や後輩への助言を述べた。

 理学部は名古屋帝国大時代の一九四二年に理工学部から独立して発足した。ノーベル賞の受賞者では野依、益川さんのほか、小林誠、下村脩の両特別教授の四人を輩出。ノーベル賞より受賞が難しいといわれる数学の賞「フィールズ賞」の京都大数理解析研究所の森重文教授も出身者の一人だ。

 登壇者の三人は一人ずつ順に講演。益川さんは「大学院生だったころ、われわれ物理学の分野には若い先生が多く、教員と学生の距離が近かった」、野依さんは「日本を科学立国とするために、若い皆さんには世界に羽ばたいて活躍してほしい」とそれぞれ話した。

 一方、大沢さんは「お金も設備もないまま、研究を始めた。研究で何を調べたらよいかに気付くまで二年かかった」と振り返った。

 (中村禎一郎)

 

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