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【ハローペット】

木村和司さんとリン、10 遊ぶ姿に心和む 孫のような存在

サッカー元日本代表の木村和司さんと、トイプードルの10(左)とリン=横浜市で

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★トイプードル(メス 1歳6カ月、オス 10カ月)

 元サッカー日本代表の木村和司さんの愛犬は、トイプードルの「リン」と「10(テン)」だ。木村さんがフットサルコートに連れてきて放すと、元気よく跳び回る。ダークブラウンがリン、黒が10だ。木村さんがおやつを持ち、「立っち」というと、二匹はスクッと立ち、おやつをパクッ。縫いぐるみのようにかわいい。

 実は二匹の前に「チョコ」という、やはりトイプードルを飼っていた。チョコは二歳のときに足を悪くして、特注の車いすの生活を送った。木村さんは毎日、散歩に連れて行った。トイレも介助が必要で、まるで小さな子どもに接するように家族で面倒を見ていた。チョコは夜、寝るときは木村さん夫妻と同じベッドに入って、川の字で寝ていた。木村さんは「私たち夫婦にとって、孫みたいな存在だった」と語る。

 ところが、チョコは昨年七月、九歳で亡くなってしまった。木村さん夫妻の喪失感は大きかった。「もう二度と犬は飼わない」と思ったという。

 しかし、一カ月もしないうちに、チョコのいない生活に耐えられなくなった。チョコは佐賀県のペット店から迎えていた。その店に電話して相談すると、チョコと同じダークブラウンのトイプードルの子犬がいるといわれ、妻の裕子さんが飛んで行って、迷わず決めた。名前は、チョコを時には「チョコリン」と愛称で呼んでいたので、リンと決めた。

 それからしばらくして10を迎えた。ペット店からダークブラウンのトイプードルを産ませたいのなら、パートナーは黒がいいとアドバイスされた。名前は木村さんの現役時代の背番号から付けた。

 二匹が遊ぶフットサルコートは木村さん夫妻らが経営する「スポーツジャングル10」というスポーツクラブ。横浜市にあり、国際規格のフットサルコート三面を持つ。

 チョコのときは飼っていたのは一匹だったが、今は二匹。「それで、犬にも個性があることがよくわかったなあ」と笑う。

 二匹はどちらも内弁慶なものの、リンは恥ずかしがり屋で、照れ屋、そしてこわがり。しかし、10は、すぐ人のところへ寄って行くような社交的なところもあるという。でも、二匹は仲良し。いつもじゃれあっている。

 「戯れている二匹を見るだけで、癒やされます。嫌なことがあっても、すぐに忘れられます。やっぱり二匹は、チョコと同じで、私たちの孫みたいなものですね」

 木村さんらは近く、このフットサルコートで大会を開く予定だ。フットサルコートを跳び回るリンと10はきっと大会でも人気者になるだろう。

 (文・草間俊介、写真・戸田泰雅)

 きむら・かずし 1958年生まれ、広島市出身。明治大卒。日本代表として国際Aマッチで26得点。2010〜11年横浜F・マリノス監督。活動情報はHP(「スポーツジャングル10」で検索)で。

 

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