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【ハローペット】

森永卓郎さんと愛猫たち 自由奔放な4匹 狩猟の時は団結

ふだんは森永さんに近寄らない強気のミックも食べ物には目がない=森永さん提供

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★ミック(メス 6歳) ★クリス(メス 5歳) ★ジョーイ(オス 5歳)★コリー(オス 5歳)

 経済評論家として活躍中の森永卓郎さん。埼玉県の自宅には四匹の猫がいる。友人から譲り受けたミックと、元野良だったクリス、ジョーイ、コリーの三きょうだいだ。

 ウイークデーは忙しさのため東京都内の事務所に寝泊まりしているが、週末、家に帰ると猫たちが疲れを癒やしてくれる…と思いきや、むしろその逆だという。

 「私を見ると三きょうだいはザーッと走って逃げていきます。マッサージチェアに座ってテレビを見ていると、一番気の強いミックがやってきて、ジロッとにらみ、どけよ、と。無視していると、ひっかいてきます!」

 なんとも愛想のない猫たち。なぜこんなことになっているのか。

 「ミックは週末しか帰ってこない私を他人だと思い、三きょうだいはいまだに野良根性が抜けないんでしょう」

 実はミックは、森永さんが初めて飼う猫。友人が見つけた子猫を「難民救済しよう」と引き受けたのだった。「手のひらにのるほどの大きさで、それはかわいかったんですよ」

 だが大事に育てすぎたのか、妻と息子にしか心を許さない。森永さんを見ると、よそ者だと思い攻撃をしかけてくるのだ。

 「廊下を歩いていると後ろから飛びかかってきたり、寝込みを襲われたり。ある朝なんか、手をかまれて血まみれで、朝のテレビ番組に出るときメークさんがびっくりして、顔じゃなく手にメークされました」

 やがて、野良猫が庭で三匹の子猫を産んだ。それがクリス、ジョーイ、コリー。息子がロックバンドのメンバーの名をつけた。家族はえさをやって育て、冬が近づいたころ、家に入れようと決めた。

 「凍死したらかわいそうなので、やっとの思いでつかまえ、室内飼育にしました。でも、五年たっても家族に懐かない。きっと小さいころ人間にいじめられたんでしょう」

 特に臆病なクリスはいつも奥に引きこもり、野性的なジョーイは人を見ると忍者のように身をかわし消えてしまう。コリーだけはわりとのんきで、人前に姿を出すことも時々あるとか。 

 「そんな猫たちでも、たまに私にすり寄ってくるときがある。それがなんともいえない快楽なんです」

 気ままな猫たちがある時、珍しく一致団結して集まっていた。何事かと見ると、大きなムカデを退治すべく取り囲んでいたという。

 「狩猟をするとき協力しあうのは野生の本能ですかね。わが家はサファリパークみたいな楽しさがありますね」

 この週末も森永家にはスリリングな夜がやってくる?(文・宮晶子)

 もりなが・たくろう 1957年、東京都生まれ。個性的なキャラクターの経済評論家として活躍中。独協大教授も務める。フィギュアの収集家としても有名。著書に「年収300万円時代を生き抜く経済学」など。

 

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