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〈この人〉 入院の子と遊ぶボランティアネット設立 大竹由美子さん

(2013年1月19日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

20日に東京で全国交流集会

 「各地で同じ志を持つ仲間と、情報交換と勉強の場をつくりたいと思ったから」。入院する子どもたちと遊ぶボランティアのネットワークを設立した。

大竹由美子さん

 6年前、一人息子の喜大(よしひろ)君を亡くした。4歳で白血病と診断され計4年半入院した。外に出られず、刺激が少ない。「子どもらしい成長には外の人に触れたり、遊んで笑顔になる機会が必要」。息子を亡くした4カ月後から小児病棟を訪れて子どもたちとバルーン(風船)遊びをしてきた。

 「一緒に膨らませて人形を作ったり、バルーンバドミントンをしたり。カラフルな色、割れる音もいい刺激。子どもたちが笑いだすんです」。翌年、病気の子どもを持つ母親仲間らとNPO法人「ぷくぷくばるーん」を設立。登録ボランティアは約80人まで増え、愛知県内の7病院を定期的に訪問する。

 東京で同じ活動を続ける保育士らと4人で呼び掛け人となり、20日に初めての全国交流集会を東京で開く。「母親が元気でないと子どもも元気にならない。母親支援の活動も広げたい」。付き添いの母親の手をもむ、ハンドマッサージのボランティアも取り入れる。岐阜県土岐市在住、44歳。 (吉田瑠里)

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