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危篤から死後の対応に不信感

ホンネ外来

(2012年12月25日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

危篤から死後の対応に不信感

 半年前、父が肺炎を患い、完全看護の病院に入院しました。しかし、何も食べられず、点滴だけで体力もなくなって余命宣告を受けたため、夜間も父に付き添っていました。

 その日は、消灯になっても父が寝つかず、体に触れると熱かったので熱を測ってもらい、水枕をすることに。やってきた看護師は、片手に別の患者さんの薬袋を持ち、もう片方の手でいきなり、父がしていた枕を引っこ抜き、無言で水枕と取り換えました。弾みで酸素マスクがずれたのに、直しもせずに出て行こうとしたので驚き、呼び止めました。

 数時間後、父は息を引き取りました。ナースコールをしたときは、もう呼吸をしていない状態でしたが、スタッフが来て心拍などを確認するモニターをつけました。素人目にも明らかに父は亡くなっていると分かった状態のまま、1時間ほどしてから医師が来て、死亡宣告だけしました。目も口も開き、手足も変な方向に曲がったまま自宅に帰ってきました。今もあの時の光景が頭から離れません。(三重県=女性49歳)

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