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【社会】

朝霞で機動隊員訓練中、水死 指導警官を書類送検へ

 埼玉県朝霞市内にある県警機動隊施設内プールで昨年六月、訓練中の男性隊員が水死する事故があり、県警は、安全管理を怠ったとして、訓練を取り仕切っていた警部ら六人を十七日、業務上過失致死の疑いで書類送検する。

 県警によると、亡くなったのは、昨年春に機動隊の水難救助部隊に配属されたばかりだった佐々木俊一巡査=当時(26)。マスクやタンクを着けてプール内で泳ぐ訓練中、指導員らに何度も水中に押し戻されて沈められ、おぼれた。佐々木巡査は搬送先の病院でまもなく死亡。死因は水死だった。

 書類送検されるのは、訓練の責任者だった五十代の男性警部、三十代の警部補、指導員だった二十代〜三十代の巡査部長二人と巡査二人。佐々木巡査の訓練中の体力や呼吸状態を十分に確認しなかった疑いがあり、全員が容疑を認めているという。

 県警は昨年七月に機動隊の関係先などを捜索した。

 水中に押し戻す行為自体は、人命救助中の不測の事態に対応する訓練の一環だったとして問題はないとしたが、安全を十分に確保していなかったと判断した。

 

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