東日本大震災で被災した宮城、岩手両県のがれきを受け入れる意向を表明している敦賀市は二日、がれき一キロあたりの放射性セシウム濃度を一〇〇ベクレル以下などとする受け入れ基準を作った。
基準は試験的な受け入れを実施している静岡県島田市の基準を参考に作成。焼却前のがれきのセシウム濃度を一キロあたり二四〇〜四八〇ベクレルと定める国の基準より厳しいものにした。がれき表面の空間線量も、空気中の線量の三倍未満と定めた。
受け入れ量は木材チップで年間六百トン。受け入れ基準を満たしたがれき五トン程度を試験的に通常の廃棄物に混ぜて焼却処分し放射線量を検査した上で、本格的な焼却に入る。測定結果は市のホームページなどで公開する。
がれき受け入れに先立つ市民説明会は、環境省の職員を招き、市清掃センター(櫛川)や赤崎最終処分場(赤崎)の地元の地区を含む計三カ所で実施する。開催時期を調整している。
市の担当者は受け入れ時期について「推測段階だが六、七月になろうかと思う」と話している。
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