日本は国土の約7割を森林で占める世界有数の森林国です。 山村の過疎化による林業従事者の減少や高齢化などで、適正な森林管理が十分に行われていません。 日本の森林の現状、未来は明るいとは言えません。
昭和59年9月に長野県王滝村を震源とするM6.8の長野県西部地震が起きました。御岳山の南西斜面が大崩壊し、国有林600haが荒廃地となりました。
中日新聞社は創業100周年の昭和62年に王滝村と隣接の岐阜県加子母村に「国民の森」を造成しました。
また、中日新聞社創業110周年を迎えるにあたり、都会の人たちを対象に「国民の森」や地元村有林などで、下草刈りや枝打ち、除伐、間伐の育林作業や森林散策、緑に親しむイベントを通じ、「森、自然」をテーマにした著名人の講演会を聞くなど、森林、自然について学び、遊び、楽しみながら緑を育て、森に親しんでいくことを目的に中日森友隊が結成されました。
その後、国を初め行政の懸命の努力により現在の「国民の森」として緑の再生ができております。
平成9年には愛知県設楽町(三河)の段戸湖周辺の国有林(約1ha)を林野庁から貸与していただき「中日森友隊の森」として植樹から除伐・間伐・道づくりを行っています。
また、平成18年から中日青葉学園の敷地内の雑木林の整備を行っています。
平成22年度からは、中日森友隊も中日新聞社から独立し、隊員により自主運営しています。「新中日森友隊」は、従来の特徴をできる限り維持し、基本的に、高い技能を求めず、女性やご家族でも気軽に参加でき、楽しんで森と緑に親しめる活動にしていきます。現在では、王滝村に毎年春・秋の2回バスを仕立てて1泊2日の植樹・除伐・間伐にと参加しています。設楽町の「中日森友隊の森」には春・秋の2回バスを仕立てて日帰りで除伐・間伐、道づくり等を行っています。隊員は約50名余で過半数以上が女性です。また、過半数以上が名古屋市の方が多い団体です。