日
日 | |
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記号 | d, d |
系 | メートル法他 |
量 | 時間 |
SI | 86400 s |
定義 | 24時間 |
由来 | 平均太陽日 |
日(にち、か)は時間の単位である。日本語では、漢語の数詞に続く場合は「にち」、和語の数詞に続く場合は「か」と読む。(「よん」、また場合によっては「なな」は漢語数詞のように扱う)
人類社会に普遍的な単位であり、度量衡を問わずよく使われる。近代的な単位系では24時間 = 1440分 = 86400秒と定義される。国際単位系(SI)では、分や時間などと共に、「SIと併用されるがSIに属さない単位」の1つである。
1ヶ月の中での暦日(れきじつ)の順序を表すのにも用いられる。例えば「6月18日」である。現在では0時を暦日の始まりとする。日本語では、この用法の場合だけ、1日を「ついたち」(月立ち=ひと月の始まりの意)と読む。
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[編集] 定義の変遷
元来は、日の出から日の出まで(文化圏によっては日没から日没まで)を1日とした。
やがて正確な機械時計が発明され、1日のスケジュールを太陽の動きより時計の時刻で決めるようになると、特定の時刻を1日の始まりとするようになった。天文学上は正午(太陽の南中)、暦法上は半日ずらして正子を1日の始まりとした。ただし、太陽には大きさがあり中心の位置を正確に測定するのは難しいので、実際は恒星の観測から計算された。この1日は一定と思われ、太陽日と呼ばれた。
その後、均時差が発見され、太陽日が季節により変化することがわかった。そこで、太陽日を1年にわたって平均した平均太陽日が1日の定義となった。
さらに、20世紀前半には、歴史的な天文記録の精査や水晶時計の発明により、平均太陽日が徐々に長くなっていることが発見された。その原因は、潮汐摩擦による地球の自転速度の低下である。
このため、1956年の国際度量衡会議で、平均太陽時とも地球の自転とも無関係な、天体力学による新たな秒の定義が定められた。これまでは1秒が1/86400日と定義されていたのだが、これ以降は1日が86400秒と定義されている。
[編集] 自転周期との関係
地球の公転により地球と太陽の位置関係が変わるため、1日と地球の自転周期は異なる。しかし自転周期は、「太陽の代わりに恒星を基準にした1日」と解釈することもでき、そう考えた場合には恒星日と呼ぶ。
現在の地球の自転周期は約23時間56分4.06秒である。自転周期と1日との差は4分弱だが、それと1日との比は、地球の自転周期と公転周期の比に等しい。
[編集] 暦との関係
天文学的に規定された時間の単位のうち、太陽の動きを基準とした「日」は、目で見てわかる最小のものである。月の動きを基準とした月や、季節の流れを基準とした年も、暦では日の整数倍の長さとされる。また、日を分割して時間や分、秒といった単位も作られた。
- 1日 = 24時間 = 1440分 = 86400秒
- 暦において、1日は0時から24時までである。
- 1週間は7日である。
- 1か月は28日-31日である。
- 1年は365日(ただし閏年においては366日)であり、広く使われているグレゴリオ暦では、平均すると365.2425日である。
[編集] 一般の天体の1日
地球以外の天体や、地球でもはるかな過去(あるいははるかな未来)については、通常、その天体の平均太陽日(あるいは太陽日)をその天体の1日とする。言い換えれば、恒星の(平均)南中周期に等しい。
自転周期 t と公転周期 T からは、
で計算できる。ただし、衛星の場合は、母惑星の公転周期を使う。太陽の方向は、衛星の公転ではなく惑星の公転により変化するからである。
[編集] 関連項目
夜半(0:00) | 夜 | 正子 |
午前 | ||
朝 | ||
日の出 | ||
昼 | ||
南中(12:00) | 正午 | |
午後 | ||
夕 | ||
日の入り | ||
夜 | ||
夜半(24:00) | 正子 |
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