武将
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武将(ぶしょう)とは軍人、武士など軍事に携わる人々のうち頭立った者を指す言葉である。同義語として大将、あるいは単に将とも略す。主にインドを含む東洋史において使用される。
[編集] 日本史における用法
日本史においては主に平安時代後期から安土桃山時代、江戸時代初期までの頭立った武人に対して使用される。所属や年代を表すため武将の前に主家の名前や活躍した時代を冠することもあり、「平家の武将」「戦国武将」といった用例がある。どの程度の身分、階級から将と呼ばれるのかの下限は明確ではない。 江戸時代中期以降の人物については武将という呼称が用いられるケースはごく少ない。幕末諸隊の指揮官などは多くはそれぞれの官職、職名(隊長、総督、参謀、下参謀など)で呼ばれており武将と表現されるケースは少ない。
[編集] 日本史以外における用法
日本史以外の東洋史においては近代以前の頭立った武人に対して使用される。位の高い武将に対しては将軍も用いられることがある。西洋史に登場する頭立った武人について、武将という語が用いられる例は少なく、将軍の語が当てられることが多い。