東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

トランプ氏に集中砲火 共和候補が第3戦前に討論会

 【ワシントン=青木睦】米大統領選の共和党候補六人による第九回テレビ討論会が十三日夜、指名争い第三戦の舞台となる南部サウスカロライナ州で開かれ、これまでにも増して激しい非難の応酬となった。特に第二戦のニューハンプシャー州で圧勝した不動産王ドナルド・トランプ氏(69)の勢いを止めようと、各候補が集中砲火を浴びせた。

 トランプ氏は、イラク戦争に踏み切ったブッシュ前大統領について「イラクが大量破壊兵器を保有していると、うそをついた。戦争はとんでもない誤りだった」と批判。前大統領の弟ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(63)は「家族を攻撃されるのにはうんざりだ。トランプ氏は人を侮辱することで指名を獲得しようとしている」と非難した。

 サウスカロライナ州では今も前大統領の人気は高い。トランプ氏が前大統領を批判するたびに、会場では大きなブーイングが起き「ブッシュ氏を支持する利益団体やロビイストがいる」と聴衆にいら立ちを見せる場面もあった。

 テッド・クルーズ上院議員(45)は、トランプ氏が過去に民主党員だったことを取り上げ「トランプ氏は驚くべきエンターテイナー(芸人)だが、信条を曲げるべきじゃない」と皮肉を込めて攻撃。トランプ氏は「クルーズ氏は大うそつきだ」と反撃した。

 討論会ではほかにも非難合戦が過熱し、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)は「個人攻撃をやめないと(民主党の)ヒラリー・クリントンに負ける」と訴え、冷静な議論をするよう呼びかけた。

 

この記事を印刷する

PR情報