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【政治】

安保法採決時の議事録 野党が撤回要求へ

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 参院議院運営委員会理事会で四日、安全保障関連法を「可決」したとする昨年九月十七日の特別委員会の議事録について野党側が、作成の経緯を調査するよう事務局に正式に求めた。民主党の蓮舫代表代行は四日の記者会見で「議事録がおかしい点を確認し、白紙撤回を求めることになると思う」と述べた。

 特別委では、審議再開を意味する「速記開始」が宣言されないまま議場が混乱し、委員長発言が「聴取不能」とされたのに、議事録には「速記開始」や「可決」が追記された。野党側はこれらの点を問題視し、過去に同様の記載例があるかの調査も求めた。

 また野党側は昨年九月十六日に横浜市内で行われた地方公聴会の結果が特別委で報告されなかったのに、議事録に「参照」として添付された点についても、先例を調査するよう要請した。

 特別委の理事を務めた民主党の福山哲郎幹事長代理は本紙に「議事録には不透明な点がある。議運で取り上げられるのは当然」と指摘。同委員だった社民党の福島瑞穂副党首も「議運という公の場で問題点が明らかになれば(採決の)無効性が一層明らかになる」と話している。 (篠ケ瀬祐司)

 

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