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【社会】

高1、アカウント不正入手 ネット銀など1800件 容疑で書類送検

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 他人のパソコンにウイルスを感染させ、ネット通販のアカウント(IDとパスワード)などを不正に入手したとして、警視庁は五日、不正指令電磁的記録保管・供用と不正アクセス禁止法違反の疑いで、東京都大田区に住む高校一年の少年(16)を書類送検した。

 サイバー犯罪対策課によると、少年はテレビの有料放送を無料で見られるようにする「B−CAS(ビーキャス)改造ツール」を装って、遠隔操作ウイルスをインターネット上にアップした。ダウンロードした約七百三十人分のパソコンに感染させ、ネット通販やネット銀行で使う他人のアカウント約千八百件を入手していた。

 少年は不正入手したアカウントが実際に使えるかを不正アクセスで確かめた上、ネット掲示板で販売し、仮想通貨ビットコインで約五万円を得ていたという。同課は、ネット通販などで被害がなかったかどうか実態を調べる。

 送検容疑では、昨年六月、都内の四十代男性のパソコンにウイルスを感染させ、入手した他人のアカウントで不正アクセスしたなどとされる。少年は「遠隔操作するのに興味があった」と容疑を認めている。

 

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