ソマリア

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ソマリア
Soomaaliya
الصومال
ソマリアの国旗 ソマリアの国章
国旗 (国章)
国の標語 : なし
国歌 : ソマリアの国歌
ソマリアの位置
公用語 ソマリ語¹
首都 モガディシュ¹
最大の都市 モガディシュ
政府
大統領 アブドゥラヒ・ユスフ(暫定)
首相 ヌール・ハッサン・フセイン
面積
総計 637,657km²41位
水面積率 1.6%
人口
総計(2004年 8,304,601人(87位
人口密度 13人/km²
GDP(自国通貨表示)
合計(Xxxx年 xxx,xxxソマリア・シリング
GDPMER
合計(Xxxx年 xxx,xxxドル(???位
GDPPPP
合計(2003年 43億6,100万ドル(153位
1人当り 500ドル
独立
 - 宣言
 - 承認
イギリスイタリアより
1960年7月1日²
通貨 ソマリア・シリングSOS
時間帯 UTC +3(DST: なし)
ccTLD SO
国際電話番号 252
データには原則としてソマリランドを含む。
注1 : 現在公式に認められた政府および憲法が存在しないため、公用語および首都はバーレ政権以前からもの。
注2 : ソマリア北部は、1960年6月26日にイギリスから独立し、ソマリア南部は、1960年7月1日にイタリアから独立し、同時に両者は合併してソマリア共和国となった。

ソマリア (Somalia) は、東アフリカアフリカの角と呼ばれる地域を領域とする国家ジブチエチオピアケニアと国境を接し、インド洋アデン湾に面する。1991年勃発の内戦により国土は分断され、事実上の無政府状態が続き、エチオピアの軍事支援を受けた暫定政権が首都を制圧したものの、依然として内戦状態が続いている。

目次

[編集] 国名

正式名称はソマリ語Soomaaliyaアラビア語الصومالアッ=スーマール)。公式の英語表記はSomalia。日本語の表記は、ソマリア

ソマリアの公式国名をソマリア民主共和国 (Somali Democratic Republic) とする場合が多いが、これはモハメド・シアド・バーレ政権下で「ソマリア民主共和国憲法」が有効であった時期の国名。1991年に同政権が崩壊し憲法が廃止されて以降、国際的に認められた政府が出てきていないため、ソマリアに公式国名なるものは存在しない。なお、現在の暫定政府はソマリア共和国 (Somali Republic) を国名としているが、全土を実効支配しておらず、また正統政府ではないため、公式国名とは見なされていない。

  • 1960年 - 1969年 ソマリア共和国
  • 1969年 - 1991年 ソマリア民主共和国
  • 1991年 -     ソマリア(公式国名無し)

[編集] 歴史

詳細はソマリアの歴史ソマリア内戦をそれぞれ参照

[編集] 政治

バーレ政権時代の最盛期には社会主義の名の下強力な軍事独裁が敷かれ、治安は比較的安定していた。しかしながら政権末期には首都モガディシュを除くほぼすべての地域を掌握できておらず、「モガディシュ市長」または「モガディシオ市長」と綽名されることもあった。1992年に、バーレ大統領は国外追放された。追放後、ソマリアには中央政府が存在しない状態が続いている。

政権崩壊後は地方豪族による分割支配が進行し、互いの勢力を攻撃しあうなど紛争状態が続いている。

2000年に誕生した正統暫定政府はジブチ共和国の首都ジブチ市に設置されていたが、周辺7カ国で構成する政府間開発機構(IGDA)の仲介で2004年に新たな暫定連邦政府がケニアナイロビに発足し、2000年設立の暫定政府を継承した。国内統治を回復出来ず、その本拠地は南西部のバイドアに置かれている。

2006年6月、イスラム教の聖職者たちで運営する司法組織・イスラム法廷連合(のちイスラム法廷会議・UIC)が首都モガディシュを制圧、南部一帯を支配。イスラム原理主義的な統治を開始すると同時に、付属の警察部隊がバイドア暫定政府に対し攻勢をかけている。

国際連合安全保障理事会は、2006年7月13日、議長声明で無政府状態が続いているソマリアに国連平和維持軍の派遣を検討する意向を表明した。12月6日に派遣は決定されたが、その実働前に暫定政府軍がエチオピア軍の支援の下でイスラム法廷会議に攻勢をかけ、モガディシュを奪取した。その後もイスラム法廷会議は南部へと敗走を続けた。2007年1月1日、暫定政府軍はイスラム法廷会議の最後の拠点だったキスマヨを制圧し、暫定政府軍は、ソマリランドを除くソマリアのほぼ全土を制圧したことになった。

[編集] 海賊行為の多発

詳細はソマリア沖の海賊を参照

以前からソマリランドとプントランドが面するアデン湾海賊行為の多発海域である。国際商業会議所(ICC)国際海事局(IMB)の調査によれば2001年インド洋側でも海賊による襲撃が報告されるようになり[1]2005年にいたって多発し、インドネシア周辺海域に次いで海賊行為が多い海域として急浮上した[2]。以来2007年まで上位5海域に位置づけられ、沿岸から最遠で390海里まで達するソマリア拠点の海賊によってアデン湾も含むソマリア周辺海域は船舶航行にとって非常に危険なものとなっている。

[編集] 地方行政区分

詳細はソマリアの行政区画を参照

首都モガディシュベナディール州の州都でもある。他の主要都市ハルゲイサベルベラキスマヨマルカなどがあるが、一部の都市はソマリランドの統治下にある。

ソマリアの地図

[編集] 地理

沿岸部は高温多湿だが、内陸は砂漠である。

[編集] 経済

内戦で経済は壊滅、崩壊状態である。世界最貧国の一つで、平和基金会が発表した失敗国家ランキングでは3年連続で第1位に位置している。また、内戦で大量の難民が発生しており、各国からの援助が頼りの状態である。主要輸出品はバナナ、家畜、皮革。主要輸入品は原油、石油製品、食料品、機械類など。地下に石油・ボーキサイトなどを含有する地層が存在するが、未開発である。

通貨はソマリア・シリング(SOS)。アメリカの評論誌『Foreign Policy』によれば、2007年調査時点で世界で最も価値の低い通貨トップ5の一つ。為替レートは1ドル=1387.77ソマリアシリング、1ソマリアシリング=約0.09円[3]。現在国内ではドルユーロサウジアラビア・リヤルなどが主に流通している。

主産業は、バナナを中心とする農業ラクダ(飼育数世界1位)・ヤギなどの畜産業。皮肉なことに、最近では1隻あたり100万ドルといわれる海賊業も主要な外貨獲得源になっている[4]

[編集] 軍事

暫定政府の総兵力は5,000人。2002年の国防予算は1,500万米ドル。国内の武装勢力がそれぞれ兵員を保持。

[編集] 国民

公用語ソマリ語。他にアラビア語も通じ、知識層に限れば北部で英語、南部でイタリア語も通用。

国民の大半がソマリ族(黒人)。ソマリ族は6つの氏族と16の準氏族に分かれる。

[編集] 宗教

イスラム教国教で、国民の98%がスンナ派

  • イスラム教 95%
  • その他 5%

[編集] 文化

女子割礼が現在でも公然と行われており、出産時の妊婦死亡率を高めている[5]

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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