企業のセキュリティ意識も高まり、指紋を利用した生体認証をするケースも珍しくなくなりました。
映画や小説の世界では、そうした生体認証を偽装して厳重な建物に入り込むストーリーがありますが、そういった行為はフィクションだけの話ではないようです。
ブラジルの病院で、シリコン製の指のコピーを使って指紋認証していた女性医師が逮捕されました。
逮捕されたのは女性医師の Thaune Nunes Ferreira(29歳)。病院はサンパウロの近くにあり、出入りには指紋認証を必要としていました。
シリコンの指を持ちこんで認証している彼女の姿がカメラに撮影されていたことから、逮捕される運びとなりました。
医師の犯行目的ですが、同僚の出勤を偽装した給与詐欺であったとのこと。医師は同僚6人分のシリコンの指を所持しており、すでに3人分の指が誰のものであるか特定されています。
他にも事件に関わっていたとみられる医療従事者5名に対しても、町長から退職勧告が言い渡されました。
医師の弁護人によると、この女性医師は失職に直面しており、仕事を続けるためにこの行為をするしかなかったと主張していることから、一斉調査が進められています。
仕事に行かずに給与をもらっている「ゴースト従業員」が調査後300人ほどいることが判明しています。そのほとんどが教育や医療にたずさわる公務員だと見られています。
スパイ映画のようなテクニカルな犯罪ではありますが、その目的がサボった人の代返というのでは、次元が高いのか低いのかよくわからない事件ではあります。
[らばQ]
http://labaq.com/archives/51783804.html
女医…ジョイマン今どうしてるかな