ニューヨーク（ＣＮＮＭｏｎｅｙ） スポーツ用品大手のアディダスが、２０１４年サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）開催国のブラジルをテーマにしたＴシャツを巡ってブラジル観光局から抗議されたことを受け、このＴシャツの販売を中止した。

問題のＴシャツのうち１枚は、「Ｉ」と「ＢＲＡＺＩＬ」の文字の間に、Ｔバックのビキニのお尻を逆さまにしたようなデザインのハートマークをあしらっていた。

もう１枚は、「ＬＯＯＫＩＮ’ＴＯ　ＳＣＯＲＥ」「ＢＲＡＺＩＬ」という文字の前にビキニ姿でサッカーボールを持った女性が立つデザイン。
これについてブラジル観光局のディノ局長は、「性的搾取は容認できない犯罪であり、観光と混同されることがあってはならない。ブラジルはこのような犯罪を容認しない」と批判した。

アディダスは世界第２位のスポーツ用品メーカーで、２０１４年Ｗ杯の公式パートナーでもある。ブラジルの反発を受けて２５日、問題のＴシャツをウェブサイトから撤去した。

同社によると、Ｔシャツは米国のみで限定販売していたもので、客からも苦情が寄せられていたという。「寄せられた反響を考慮して、この製品を撤去することにした」と広報は話している。

ブラジルではＷ杯開催を控えてルセフ大統領も風俗観光を取り締まる姿勢を鮮明にしており、ツイッターで「ブラジルはＷ杯の観光客を歓迎する。だが風俗観光とは闘う用意がある」と表明していた。

[cnn]
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35044543.html