23日、岡山県井原市にある興譲館高校は１学期に数学の免許を持たない理科教員が１年生の数学の授業を行っていたと発表した。担当したクラスの27人は未履修となるため、夏休み中に36時間分（１時間は45分授業）の補習授業を行って対応するという。

ベーシックコース（80人、３クラス）の数学について、習熟度別に２クラスに分けて数学I（必修科目）の授業を行う予定だったが、３クラスのまま実 施。教員が足りないため理科教員が１クラスを担当した。

同教員は数学の臨時免許があれば指導できるが、学校側が岡山県教委に申請していなかった。同高は 「教員たちの現場判断が学校側に伝わらず、学校側も確認を怠ったため誤って授業を行ってしまった」としている。

理科教員が数学の授業を行っているとの情報が同県総務学事課に寄せられ、同高が調査して確認した。今月19日に小谷彰吾校長が該当クラスの生徒に説明し謝罪。全校生徒の保護者には同様の文書を郵送した。

学校側は生徒27人に対し計10日間の補習で対応するとして、22日から行われている。

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