大阪市交通局は２日、市営バスの男性運転手（４３）が大人の乗客が料金を支払った際に、乗客が子供の場合に押す「小児ボタン」を操作する不正を繰り返し、小児料金との差額計３００円を着服していたと発表した。

運転手は市が運行業務を委託している大阪運輸振興（西区）の従業員で、同社の調べに対して「最近給料が下がったので、ついやってしまった」と話しているという。同社は運転手を懲戒免職処分とする方針。

交通局によると、運転手は４月２９日午後５時４５分ごろ、大正区の大正橋停留所で、乗客が料金２００円を料金箱に入れて支払った際に小児ボタンを操作。釣り銭返却口から出てきた１００円を「機械の調子がおかしい」などと言って自分で取り、料金箱に戻すふりをして着服したとされる。

運転手の斜め後ろに立っていた乗客の男性が不審に思い、運転手の手をつかんで確認。１００円をまだ持っていたことから「入れてないやないか」と指摘し、その場で運転手が所属する営業所に通報した。

運転手は当初、着服を否認していたが、同社がドライブレコーダーに記録された映像を見せながら２日間かけて問い詰めたところ、２９日に同じ手口で計３００円を着服したことを認め、「４月上旬ごろからやり始めた」と話したという。

[zakzak]
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