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パーキングメーターの盲点?料金を入れなくても59分までは駐車違反じゃない!?

2015/02/12

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パーキングメーターに料金を入れなくても、59分以内なら駐禁取り締まりを受けない――。

あるジャーナリストが警察と交わしたそんなやりとりがネットで公開され、話題になっている。それってホントなのか? 当事者、警察、駐車監視員を直撃し真相を調べたところ、意外なことがわかった!

■未納でも59分までは取り締まる権限がない!

都市部を中心に車道脇に数多く設置されているパーキングメーター(パーメ)。

白線で囲まれた枠内に止め手数料300円を投入すると、最大1時間の駐車ができるので、クルマでちょっとした用事を済ませる際には便利だ。が、うっかり制限時間をオーバーしようものなら、放置駐車違反のステッカー(確認標章)を貼られ、1万円の違反金を納めなくてはならない。あと5分早く戻ればと、悔しい思いをした人も多いことだろう。

ところがこのパーメ、制限時間を超えなければ、料金を入れなくても違反ステッカーを貼られないという話が今、話題になっている。そんなバカな!と思うかもしれないが、実際に取り締まりを受けたドライバーが警察の担当者から聞いた話というのだから、まんざらウソでもなさそうだ。

1月下旬、本人がネットにその時の状況を克明に記すと、情報は瞬(またた)く間に拡散。そこで当事者に取材を申し込むと、話を聞くことができた。

彼の名前はジャンクハンター吉田氏。元プロレスラーという異色の経歴を持つコラムニストだ。吉田氏が事の発端を説明する。

「昨年9月、秋葉原のパーメにクルマを止めて打ち合わせをしていました。気がつくと制限時間の1時間を15分ほど超えていたので、マズイと思って慌てて戻ると、道の向こう側で私のクルマに違反ステッカーを貼ろうとしている駐車監視員がいました。

『遅かったか…』と悔やみながらも仕方がないと諦め、監視員の取り締まりを観察していたんですが、そこで奇妙な光景を見たんです。

私のクルマのすぐ前に料金未納のベンツが止めてあったんですが、駐車監視員はそちらにはなんの処置もせず立ち去っていったのです」

ちなみに、そのベンツは料金を払わずに駐車したまま20分ほどが経過していたという。

「赤ランプが点滅していたので、お金を入れていないのは確かです。ここで考えました。300円をきちんと払い、うっかり15分ほど制限時間を超えた私と、初めから金を払ってないベンツ。

どう考えても違反ステッカーを貼る順番はベンツが先でしょう。なのに、そちらは何もせず素通り。これに納得ができず、怒りが込み上げてきたので、違反金を払う前にその理由を明らかにしたいと思ったのです」

吉田氏は後日、放置駐車対策センターから送られてきた弁明通知書に取り締まりの矛盾を指摘する弁明を書き込み、公安委員会に送付する。

ところが、違反金を支払えとの督促状は毎月のように届くものの、弁明が認められたかどうかの通知は来ない。

さらに、今年に入って財産差し押さえの通告書も送られてきたため再度、弁明書を送付すると、警視庁の放置駐車対策センターからようやく電話があった。そこで吉田氏が説明を求めると、電話口の担当者はパーメ駐車違反の盲点ともいうべき話を口にしたのだという。

「その担当者は、ベンツは道交法的にセーフだというのです。どういうことかと尋ねると、『パーキングスペースは59分までは300円を支払わないで駐車できるんです』というわけ。

詳しく聞いていくと、

『現行の道交法では60分以内に300円を投入すればよい決まりになっている』
『ベンツの運転手は小銭がなく、どこかに両替に行ったのかもしれない』
『運転手が59分までに戻ってきてお金を払うことも考えられる』。

だから未納のまま20分経過してても、駐車監視員は取り締まらなかったのだ、ということでした」

だが、吉田氏はこの説明を聞いて納得できなかった。

「これでは法の抜け道を知ってる人は、1時間ごとにクルマを出し入れして、止めたい放題できることになる。一方、きちんと300円支払ったドライバーは、うっかり60分を超えたら駐車違反で1万円払わされる。正直者がバカを見るじゃありませんか!」

しかし担当者は、この矛盾点は警察内部でも昔から問題になってはいるものの、道交法で取り締まれない以上、仕方がないのだと言い、その上でこんなことを打ち明けた。

「吉田さんがパーキングスペースに意図的に59分までお金を払わないでクルマを止めたとしても、われわれには取り締まる権限がない。なすすべはないのです」

この担当者によると、パーキングチケットは、パーメのこうした矛盾点を解消するために採用されたのだという。

駐車可能時間が印字された駐車券を先に購入し、クルマに貼らなければならないチケット方式では、パーメのようなごまかしはできないからだ。

だが、駐車監視員はダメでも警察官なら捕まえられる? というわけで、本誌が警視庁に問い合わせると、さらに複雑かつ微妙な内実が判明してきた。

※この続きは、発売中の「週刊プレイボーイ 8号」で

[引用/参照:http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/10/43232/]

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