シミやシワといった、見た目で分かる老化現象は数多くありますが、見た目では分からない、自分でもなかなか認識できず老化が進んでしまうのが“声”です。カラオケに行って、「なんだか高い声が出ない」もしくは「低い声が出ない」なんていうことありますよね。それは単にのどの調子が悪いのではなく、老化が始まっている可能性があります。

まず、声の出る仕組みですが、のどには、食べ物の通り道である『咽頭』と、空気が通る『喉頭』があります。咽頭の中央部にあるヒダ状の声帯が振動することによって、発声が行われます。この声帯が衰えることが、声の老化となるわけです。

声がかすれることを、正式には『嗄声（させい）』と言います。原因として挙げられるのが、タバコの吸い過ぎや酒の飲み過ぎによる声帯の異常。それと、カラオケに行って、大きな声で歌い過ぎて声帯を酷使し過ぎてしまうことなどです。

それともう１つ、大きな原因が、のどの乾燥です。水分をあまりとらない人は声帯が乾き、のどを傷めやすくなってしまうのです。歌手や声優の方などは、のどを傷めないために、必ずと言っていいほど加湿器を使用しています。どんな場所にも持ち歩くという、徹底した人もいるほど。まさに声のプロフェッショナルといえるでしょう。

でも、そこまで徹底しなくても、こまめに水分を補給すれば問題はありません。理想的な１日の水分摂取量は、約２リットル。ですが、気を付けなければならないのが、飲み物がジュースであっては、かえって逆効果となってしまうこと。

ジュースに含まれる砂糖は、分解するのに水分を使うので、砂糖たっぷりのジュースを飲んでも、むしろ体内では水分不足になってしまうんですね。甘いジュースを飲むとやたらのどが渇き、もっと水分が欲しくなってしまうのはそのせいです。

見過ごしがちですが、声は相手に与える印象としてとても大事なポイントとなります。仕事において相手の信用を得る効果もありますし、女性に声を掛ける際に安心感を与えることもできます。

[zakzak]
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