2011年の春夏モデルは、一部を除いてシングルコア一色でした。せいぜいGalaxyS2がデュアルコアを搭載していたくらいです。しかし海外を見渡せばデュアルコアの機種はいくつか登場しています。
国内でもデュアルコア化の動きは揺るぎないものとなるでしょう。
しかし、なぜスマートフォンにデュアルコアが必要なのでしょうか。「パソコンじゃあるまいし、デュアルコアなんて不要・・・」と思われる方もいるかもしれません。
処理速度の向上だけではない、デュアルコア化のメリット
スマートフォンにデュアルコアを積むメリットはいくつかあります。まずモバイルでもパソコン並みのリッチコンテンツへの需要が高まっている事です。Flashを多用したサイトを軽快に表示したり、HD動画の鑑賞、再生、あるいは編集をするには、デュアルコアのパワーが必要になります。
今挙げたものは、デュアルコアによる処理速度の向上に関してでした。しかしデュアルコアのメリットはこれだけにとどまりません。それは次の通りです
デュアルコア化によって消費電力の削減が期待できるのです。たとえば、1つのコアで100%の力を使って処理をするより、2つのコアで50%ずつ分担して処理したほうがずっと効率がよく、消費電力を減らす事ができるのです。
この先、OMAP5 や Tegra3 など、コア数を増やすことによって、性能の向上と消費電力の削減を両立した次世代CPUが数多く登場します。
2011年終盤には、クアッドコアの足音が聞こえはじめる
先に述べたTegra3は、デュアルコア版とクアッドコア版の2つが出ます。クアッドコアが本格的に出回るのは2012年以降だと思われますが、Core2Duoに匹敵する性能のARMプロセッサが登場するわけです。
これについては、以下の記事を参照してください。
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