判官贔屓とアメリカンドリーム 銀河英雄伝説が佳境に入ってきてますが、ストーリの構成がかなり複雑です。
私は
「たいていの物語には元ネタがある」
という持論がありますが、この物語には尊敬の念を持たざるを得ません。
で、物語の基本の構成に目がいくと、やはり物語の基本は「弱いものが強いものをやっつ
ける」というモチーフに沿っているのではということです。
いわゆる判官贔屓という奴ですね。
フランスではUFOロボグレンダイザーが視聴率100%をとる一方で、ベルサイユの薔
薇は受け入れられなかったという話もありますし、最近ではフランダースの犬が海外では
受け入れられなかったという話があります。
で、まあ要するに自分がこの銀河英雄伝説を面白いと思っている理由は、本来の物語の面
白さによるのか、それとも日本人特有の判官贔屓という感情によるのかと疑問に思いまし
た。
で、まあぐぐるわけですが、やっぱりヨーロッパ圏では受けがわるいようですね。
http://homepage3.nifty.com/michiko-star/ginei/kaigai/判官贔屓とアメリカンドリームとはちょっとちがうんでしょうねぇ。
アメリカンドリームだと「誰も知らない強者が天下を取ってみんなに認められる」ような
話なんでしょう。
一方、判官贔屓は「弱い天才が天下を取りそうになったところで挫折する」という話で、
「負けそうになるところで勝つ」爽快感と、「本当は制覇していたのに」という悲劇のバ
ランスが好まれるのでしょうか?
主人公が勝って勝って勝ちまくるような話のほうが受けるのかも知れませんね。
でも、ヨーロッパで流行らない理由は、単に海外で作られた忍者モノが日本で流行らない
のと同じだったりして。
確かに「貴族」が「浪花節」っぽい側面があって、貴族的な真理とかよくわかんないしな
。
それにしても、小椋佳のエンディングはいいですねぇ。
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