dCS Scarlatti UpsamplerとPuccini U-Clock dCSから面白い製品が出てきました。
dCS Scarlatti UpsamplerとPuccini U-Clockです。
http://www.dcsltd.co.uk/product/scarlatti-upsamplerhttp://www.dcsltd.co.uk/product/puccini-u-clock何が面白いかというとUSB経由でPCと接続できるところです。
そして、ジッタの原因となるクロック精度ですが、クロック精度の低いPC側にdCS側
の精度の高いクロックをフィードバックできるところがポイントです。
#詳しくは判りませんが、PC側のクロックとdCS側のクロックを合わせられる、とい
うことでしょう
Scarlatti UpsamplerならD/Dコンバートもできますが、Puccini U-Clockだとクロック精度を高めつつ、PC側のPCMデータをDACに供給でき
るところがCPが高くて良いと思います。
個人的には、PCとオーディオ機器を電気的に接続することに抵抗があり、その為、光デ
ジタル-PCのことは抜きにして光か同軸かでいうと同軸のほうが音は良い、BNCなら
なお良し-でDACに接続してますが(厳密には、光でも光に変換する段階でノイズ、ジ
ッタを含んでいたら意味無いのですが)、 USBでしかもクロック固定となれば、そちらに軍配が上がるのは自然なことでしょう。
しかし、こういった製品が出てくるのは良いことですが、PC側にも注意を払ってやらな
いといけないですね。最近だったらHDDではなく SSD(Solid State Drive)を使うとか、電源周りを強化(デスクトップPCよりはノートPCのほうが
良いのかな?バッテリ駆動にして)するとか、あとOSも選択できるといいですね(残念
ながら今回の製品はデバイスドライバの関係からか、Windows XP、Windows Vista、Mac OS Xしか対応していないようですが)。
OSの選択を入れたのは、マルチタスクOS(Windows、Linux)、シングル
タスクOS(MS-DOS)、リアルタイム OS(ITRON)と種類があり、オーディオを含むマルチメディアを扱うにはリアルタ
イムOSのような即時性が求められるものが一番適しているからです。
しかしながら、OSの選択をしたところでそれに見合うハードウェアを見繕わなければな
らず、デバイスドライバも必要ですし...というところで一番良いのはオーディオ機器
などの組み込み製品なんですが...。
組み込み製品といっても最近のデジタル家電(Blu-ray/DVD/HDDレコーダ
)は含みません。
これらは非常に大規模なソフトウェアであり、ハードウェアに関してもそのソフトウェア
に見合うギリギリの規模であり、求められる機能を処理するだけでカツカツな非常に絶妙
で微妙なバランスで稼動しているのが実際です。
う~ん、理想的な製品が登場するのはまだまだかぁ。
<参考>
組み込みソフト開発のしきいを下げる“リアルタイムOS”のすべて
http://www.kumikomi.net/article/explanation/2001/05rtos/01.html