夢を叶えた大舞台、『blast ブラスト!』が10年ぶりにパワーアップして帰ってくる! 日本人パフォーマー4名が見どころを語る
日本人キャスト(左から)渋田華暖、米所裕夢、石川直、丹澤里穂菜
金管楽器、打楽器、カラーガードの3パートで構成される、アメリカ発の”魅せる!エンターテインメント集団”『blast ブラスト!』のショーが、2024年7⽉28⽇(⽇)~9⽉16⽇(⽉・祝)まで、東京・東急シアターオーブなど全21会場で開催される。48公演の舞台に立つ精鋭34人に名を連ねる4人の日本人キャスト、石川直(パーカッション)、米所裕夢(トランペット)、渋田華暖(トランペット)、丹澤里穂菜(ビジュアル・アンサンブル)が、見どころを語ってくれた。
――1999年に英・ロンドンで初公演された『blast ブラスト!』オリジナルバージョンが、10年ぶりに日本で上演されます! 渋田さん、丹澤さんは今回初参加されますが、憧れの舞台に立つ現在の心境からお話し頂けますか。
丹澤:私が『blast ブラスト!』に出合ったのは、小学校3年生のときでした。ワークショップに参加して、すごい人たちだなぁと圧倒されて、同時に高い目標にもなりました。大人になってショーを見たときは、雲の上の人たちだと感じました。今回オーディションを受け、私はビジュアル・アンサンブルとして参加させて頂きます。チャンスを頂けたことがとてもうれしいです。『blast ブラスト!』は自分が成長できる場だと思っています。壁にぶつかることもあると思いますが、乗り越えたときの喜びは大きいはず。今は不安よりも楽しみな気持ちです。
渋田:私は10歳の時に、オリジナルバージョンの『blast ブラスト!』を見て、「ここでやる!」と決めました。高校、大学を選ぶ際も、その先にある『blast ブラスト!』に繋がる場を考えて進学しました。12年経って、夢を達成できることがとてもうれしいです。今は、夢に見た舞台に立てる喜びでいっぱいです。
勇ましい演奏を披露
――熱い思いをありがとうございます。2000年に日本人として初めて『blastブラスト!』に入団され、米ブロードウェイの舞台はもちろん、2003年に初上陸した日本での公演を牽引されてきた石川さんは、思いをどのように受け止めていらっしゃいますか。
石川:僕は『blastブラスト!』を外から見たことがないので、この舞台を目指して切磋琢磨してきたという3人のことは、正直うらやましいです。1999年にスタートして、僕が入団したのは翌年。まだ映像化もされていない頃でしたから。僕自身は、アメリカでドラム・コーのプレイヤーと一緒にできるなら、それは自分の成長に繋がるなと思って、やることを決めました。成長を求めて『blastブラスト!』に参加したのは、3人と一緒ですが、ショーとして出来上がっているところに入ってきた3人は、成長するスピードが速いと感じるので、うらやましさがありますね。
――米所さんは、2011年の『blast ブラスト!』のオーディションに合格。同年はアメリカでツアーに参加し、翌年の日本ツアーでは最年少ソリストに抜擢されましたね。
米所:はい。僕も渋田さん、丹澤さんと同じようにショーを見て、憧れて入りました。初めて見たのは、中学生のとき。同じトランペットで、『blast ブラスト!』の大先輩であるアダム・ラッパの演奏に圧倒されました。高校を卒業して決めた夢が、『blast ブラスト!』に出演すること。当時、ショー・ビジネスというと、『blast ブラスト!』以外には見当たらなかったので、必然的でした。
――米所さんから見た、渋田さん、丹澤さんの印象も教えて頂けますか。
米所:そうですね。2人ともとても芯が強いです。僕はいろいろな誘惑もあって、楽器を辞めてしまおうかなと思った時期もありましたが、2人からは全く迷いを感じません。すごい心強いです。
日本人キャスト(左から)渋田華暖、米所裕夢、石川直、丹澤里穂菜
――オリジナルバージョンが10年ぶりに上演されます。
丹澤:全34人のキャストの中で、日本人キャストは4人。あとは全員アメリカ人です。まずは何と言っても、『blast ブラスト!』というショーのすごさを楽しんでほしいです。カラーガードの世界大会で、今活躍している人がいっぱいいるので、一人一人の技術にも注目してほしいです。
渋田:『blast ブラスト!』は『ブラスト:ミュージック・オブ・ディズニー』など、いろいろな作品がありますが、今回のショーはオリジナル作品。私が初めて見て、憧れた作品です。あのとき見た舞台に、私が立つなんて信じられない気持ちですが、原点に返る気持ちで臨みたいです。小学生だったときの目線を思い出して、音楽って楽しい!と肌で感じたあの日の気持ちを、観客の方に持っていただけるように頑張りたいです。
米所:僕はマーチングをしている団体などに、指導の立場に入ることもあるんです。展開や振り付けなどを指導する際、「これって、『blast ブラスト!』っぽい」と感じることがあるので、日本のマーチングに『blast ブラスト!』は影響を与えているんだなと感じています。10年ほど前に、マーチングのムーブメントがありましたが、そのルーツがどこなのか追求していくと『blast ブラスト!』にたどり着く。2014年とは違う、今の新しいメンバーが魅せる『blast ブラスト!』を楽しんでほしいですし、原点を感じてほしい。原点に帰るんだけど、新しいものになっているのが、今年の特徴だと思います。
石川:今年ならではのメンバーというのは、本当にその通りです。年々技術が向上しているので、1つ、2つ前の世代より、今の若い世代の方が高度な技術を効率よく吸収できていると思います。10年前よりもさらにパワーアップしているので、細部まで見てほしいです。オリジナル作品は「トニー賞」と「エミー賞」の2冠を達成しています。特にトニー賞は「最優秀スペシャル・シアトリカル・イベント賞」をいただいたのですが、当時のトニー賞の中には存在しない賞でした。『blast ブラスト!』を表彰するために生まれた賞だったんです。
日本人キャスト(左から)渋田華暖、米所裕夢、石川直、丹澤里穂菜
――賞を新設してしまうってすごいですね。
石川:そうなんです。音楽と視覚的な効果の融合、素晴らしい選曲。そして奏者たちの超絶技巧。僕自身長く続けているのは、『blast ブラスト!』には魅力があるからだと思っています。オリジナルからディズニーなど派生していきましたが、原点は今回ツアーをするオリジナルバージョンにあるので、非常に濃い体験ができると思います。殺陣のようなドラム・バトルとかいろいろな見せ場があるので、パワーアップした『blast ブラスト!』を会場で体感してほしいです。
渋田:私は子供のときに、『blast ブラスト!』のキャストに、音楽の楽しさを教えてもらったように、子供たちに楽しさを伝えたいです。いつかその子供たちが『blast ブラスト!』に入ってきてくれたらうれしいですし、そうならなくても楽しい子供時代の記憶の1つになれたらうれしいなと思います。
取材・文・撮影=翡翠
公演情報
《東京公演》
会場:東急シアターオーブ (渋⾕ヒカリエ11階)
⽇時:2024年7⽉30⽇(⽕)〜8⽉12⽇(⽉休) 全18公演
※上演時間2時間予定(休憩含む)
※ロビー開場:開演45分前 / 開場︓開演30分前
料⾦:S席 13,800円 / A席 10,800円 / B席 8,800円 (税込・全席指定)
後援:アメリカ⼤使館
問い合わせ先:キョードー東京 0570-550-799 (平⽇11:00〜18:00、⼟⽇祝10:00〜18:00)
※公演中⽌の場合を除き、のキャンセル、払い戻し、他公演への振替は致しません。
※3歳以下⼊場不可。はお⼀⼈様1枚必要(ひざ上は不可)
※営利⽬的の転売禁⽌
※⾞椅⼦をご利⽤のお客様は、S席をご購⼊いただき、キョードー東京までお電話にてお問合せ下さい。
※やむを得ない事情により出演者が変更になる場合もございます。出演者の変更による払い戻しは致しません。
※公演当⽇は、収録や、メディアによる取材が⾏われる場合があります。予めご了承ください。
※注意事項を必ずご確認の上、をご購⼊ください。
《2024年全国ツアースケジュール 》
2024年7⽉28⽇(⽇)〜9⽉16⽇(⽉祝) 全21会場48公演
詳細はホームページよりご確認ください。
オフィシャルHP:https://blast-tour.jp
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