ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、初心者から呑兵衛まで楽しめるお酒イベントのススメ【9~11月分イベント情報あり】

コラム
イベント/レジャー
2024.9.11

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皆さんは、お酒のイベントやフェスに参加されたことはあるだろうか? ビール、日本酒、焼酎、ウイスキーはもちろん、テキーラの飲み放題イベントも行われている。

お酒のイベントやフェスは、お酒好きな人にはもちろんのこと、お酒に興味はあるがよく分からないという初心者にとっても楽しめる内容ばかりなのだ。お酒に詳しい人と参加しても、初心者同士で参加しても大丈夫。会場にはそのお酒のエキスパートがいるので、お酒にまつわる疑問はその場で質問すれば大抵のことは教えてもらえるのだ。

お酒のイベントの魅力は、一度にたくさんの銘柄や種類を飲むことができること。そして普段は中々飲むことのできない、超高級なお酒を楽しめることだ。好みの味を探る盛大な試飲会としてもいいし、会場にはそのお酒に合う肴も必ず用意されているので、楽しい宴として参加してもいい。

注意するのはただ一つだけ、お酒のマナーを必ず守ることと、飲み過ぎ注意である。これさえ守れば、それはそれは楽しいイベントなのである。というわけで、お酒イベントを楽しむポイントを紹介しよう。(2023年12月1日更新)

■日本酒のイベント

撮影=SPICE編集部

撮影=SPICE編集部

ご存知のことと思うが、日本酒は99%が日本で作られているお酒である。諸説あるが日本酒の起源は、その祖先的などぶろくから数えると、1300年以上の歴史があると言われている。なので日本人の身体や、日本の食文化にピッタリのお酒なのだ。

現在、酒蔵は1400以上あり、銘柄は1万を超えると言われている。日本国内から続々と集まるので、ビールやワインに比べて、圧倒的な数と種類が出品するイベントが多いのである。蔵元自ら参加するイベントも多いので、「これも飲んであれも飲んで」とガンガンすすめられるのだが、「もう飲めないよ〜」となってしまうのだ。

日本酒はその時代時代によって一番変化をしているお酒と言われている。もちろん製造技術の革新や流通速度の進化もあるが、変化の一番の理由は飲み手の嗜好によることが大きいようだ。伝統を壊すこと無く、時代に合わせて進化させるのは日本の十八番である。昔はオヤジの飲み物と言われていたが、一時の吟醸酒ブームで女性や若者にも人気が出て、今はますます日本酒に磨きがかけられている。
 

蔵元さんから直接お話を聞くことができるのも魅力

蔵元さんから直接お話を聞くことができるのも魅力

酒蔵は数々の試行錯誤を繰り返し、毎年のように新作を生み出しているのだ。発売前の新作をイベントで初披露し、飲み手の反応をみる酒蔵もある。また、仕込みの量が少なく“幻”と言われるお酒を、酒蔵のPRを兼ねて振る舞う酒蔵もある。そのような貴重なお酒をなるべくたくさんの人に飲んでもらうため、開栓時間を予め冊子に謳っていることがある。これは日本酒イベントの要チェックポイント。

また、冊子に紹介されているお酒の肩書(純米酒とか大吟醸とか生原酒とか)や能書き(お米の銘柄、精米歩合、アミノ酸度など)を確認して味わうことも、日本酒を楽しむ大切なポイントだ。イベントで好きな銘柄を見つけて、日本酒を大いに楽しんで欲しい。

>>『伏見の清酒まつり』​レポート
>>『日本橋エリア日本酒利き歩き』レポート

日本酒・焼酎のイベント一例
■IWC2024受賞プレミアム日本酒試飲会
2024年11月2日(土)@YUITO 6F大ホール(東京都)

■酒ゃビック いぃ~OSAKEフェスタ2024
2024年11月30日(土)@ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県​)
信州SAKEまつりin長野えびす講煙火大会 FIREWORKS PARK
2024年11月23日(土)@長野駅東口公園(長野県)

>>日本酒・焼酎のイベント情報はこちら https://eplus.jp/sf/word/0000054909

 


■ビールのイベント

撮影=SPICE編集部

撮影=SPICE編集部

一番最初に口にしたお酒がビールという人は多いと思う。世界で2番目に生まれ、世界中で2番目にたくさん飲まれているお酒がビールだ。手に入りやすい大手メーカーのビールは、アルコール度数も低目で入門者向きと言えるだろう。
でも、生まれて初めての一口目は「苦い!」と感じたのではないだろうか。でもいつしかこの苦さが心地よくなるのである。いつの間にかピーマンやゴーヤが食べられるのと同じで、これが大人の階段を上るというやつなのだな。

で、そのビールのイベントについてである。日本の地ビールと言われるクラフトビールのイベントや、ドイツやデンマーク、カナダやアメリカなどのビール大国からの輸入ビールのイベントなどが多く開催されている。

普段飲んでいる大手メーカのビールと違い、クラフトビールの味は千差万別。輸入ビールの味も、その国の食べ物によって千差万別なのである。ワインや日本酒以上に大きく味わいが変化するお酒がビールなのだ。まったく苦味がないビール、逆に意地悪かと思うくらい苦いビール、デザートのような甘いビール、花の香のビール、炭酸を感じないビールといった、いろいろな味や香りのビールを一度に楽しめるのがビールのイベントだ。自分に合ったビールを探すためにも、ビールが作られる工程をサラッと予習しておくといいだろう。その工程によってガラリと変わるのである。

クラフトビールに合うおつまみもズラリ

クラフトビールに合うおつまみもズラリ


同時に用意されているフードも、ビールイベントではとても重要なポイントだ。ビールはつまみを選ばないお酒であるが、ビール好きが思いうかべる定番を忘れてしまうくらい、ビールに合う新作の食べ物が揃うことが多いのである。おおー、これは合う! ビールビール、つまみつまみと無限ループが始まるのである。

>>『CRAFTROCK FESTIVAL '23』​レポート
>>『ニッポンクラフトビアフェスティバル』レポート

ビールのイベント一例
■酒ゃビック いぃ~OSAKEフェスタ2024
2024年11月30日(土)@ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県​)
ニッポン クラフト ビアフェスティバル
2024年12月14日(土)@すみだ産業会館(東京都)
■クリスマスウォーカーフェス~聖夜を彩るお酒とフード~ supported by 出張マルエフ横丁
2024年12月20日(金)~12月25日(水)@上野恩賜公園 不忍池畔 特設会場(東京都)
 
>>ビールのイベント情報はこちらhttps://eplus.jp/sf/word/0000027887

 

■ワインのイベント

撮影=SPICE編集部

撮影=SPICE編集部

お酒のイベントの中でも、猛烈なマニアから超初心者までが参加するのがワインのイベントと言われている。それもそのはず、この世界で一番最初に生まれたお酒がワインと言われているのだ。その歴史は紀元前4000年に遡る。底なしのマニアがいてもおかしくはないね。ちなみに2番目のビールは紀元前3000年くらいと言われている。

当然のことながら作り手の歴史も長く、1000年にわたる生産者もいるほど。ワインはその長い歴史で、洗練に洗練を重ねて現代に続いているのである。また、ワインは熟成を重ねると味が良くなるものが多く、歳を重ねると共に価格も比例して天井知らずとなるものもある。オークションなどで世界一の価格を更新するお酒は、たいていワインだ。
 

ブラインドテイスティング体験ができるイベントも

ブラインドテイスティング体験ができるイベントも

そんなワインもたっぷり楽しめて、知ることができるのがワインのイベントの魅力である。ワインのイベントでは手近なところから飲み始めてはいけない。出品しているワインの説明が掲載されている冊子が配られるので、まずはどれからスタートするかの検討が必須。

ワインに詳しい方なら、自分の好み銘柄からのスタートもいいと思うが、せっかくならば飲んだことのないワインからスタートしてほしい。また、初心者の方は一番高いワインから順番に飲み進めることをおすすめする。高いワインを美味しく感じるか、口に合わないか。やや大げさではあるが、その経験と判断が後のあなたのワイン人生を決めるのだ。

ブースの許可がもらえたら、ボトルのラベルを写真に撮っておいてほしい。スマホのアプリを使ってその写真で検索すると、ワインの詳細が出てくるので味の備忘録としておくと今後のワインの参考になるはずだ。

>>『リカマンワインフェスタ』インタビュー
>>『ファインズチャリティ試飲会』レポート

ワインのイベント一例
 
■山梨ヌーボーまつり2024
2024年11月3日(日)@東京都立芝公園 多目的運動広場(東京都)
エノテカビアンキ・ワイン会
2024年11月13日(水)ノベル心斎橋 (大阪府)
■酒ゃビック いぃ~OSAKEフェスタ2024
2024年11月30日(土)@ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県​)
 
>>ワインのイベント情報はこちら https://eplus.jp/sf/word/0000051750

 

■ウィスキーやテキーラのイベント

昨今、スコッチやバーボンなどのウイスキー、テキーラ、ラムなどの蒸留酒のイベントも多く行われている。ちなみに世界で一番飲まれているお酒は、これら蒸留酒なのである。焼酎もウオッカもジンも、蒸留酒に分類されてしまうので多いのは当然なのだが……。

その中でもウイスキー、テキーラのイベントは人気のようである。ウイスキーもテキーラもアルコール度数は40%以上あるので、ビールや日本酒のようにグビグビ飲む訳にはいかないが、イベントは飲み放題が多いのだ。

ウイスキーのイベントはどちらかと言うとセミナー的な部分もある。ウイスキーの楽しみ方を学びながら、ウイスキーを知り、味わうというもの。ウイスキーと合うシガーの紹介があったり、マリアージュするフードの紹介があったりと、大人のイベントの雰囲気が漂うのである。

最近のハイボールブームの影響で、一時低迷していたウイスキーは元気を取り戻してきている。ハイボールを大人っぽく「ウイスキーソーダ」と言ったかと思うと、カッコをつけて「スコッチアンドソーダ」や「バーボンソーダ」と言ってみたり。そこからウイスキーに興味を持って、スコッチの飲み分けをしたり、バーボンとカナディアンを飲み比べしたり。そんな方には是非ともウイスキーのイベントに参加して欲しい。

同じ蒸留酒でもテキーラのイベントとなると、グッとカジュアルな雰囲気のようだ。テキーラはマルガリータなどのカクテルベースになるが、その飲みやすさからストレートショットで飲むことが多い。それゆえ「沈没のお酒」と呼ばれているのだ。

テキーラはリュウゼツランというサボテンの根っこから作られるメスカル酒の一種。シャンパーニュ地方で作られたものだけがシャンパンと呼べるのと同じように、テキーラも限定された地域で作られたメスカルだけがテキーラと呼ばれるのである。

テキーラのイベントのフードは当然メキシカンのナチョスやタコスなど。これも無限ループが始まってしまう。飲みやすくてもアルコール度数はとても高いので、くれぐれも沈没しないように楽しんで欲しい。

>>『リカマンウイスキーメッセ』レポート

ウイスキーのイベント一例
沖縄ウイスキー&スピリッツフェスティバル2024
2024年11月10日(日)@沖縄ハーバービューホテル(沖縄)
■酒ゃビック いぃ~OSAKEフェスタ2024
2024年11月30日(土)@ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県​)

>>ウイスキー・テキーラのイベント情報はこちら https://eplus.jp/sf/word/0000058608

 

どのイベントも上級者から初心者まで、存分に楽しめる内容ばかりなのである。安心して参加してみようではないか。グッドラック。

文=ハルマキケンジ

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