吊り橋効果:何か怖い体験をしたら一緒にいた人と恋に落ちてしまう心理
男と女が一緒に吊り橋を渡ると、恋に落ちるのをご存じですか?
人は、吊り橋を渡るドキドキ感と恋に落ちるドキドキ感の区別が付きません。
おかしな話だと思いませんか?
吊り橋を渡る怖さからきたドキドキ感を、恋に落ちるドキドキ感と勘違いするんですよ。
そんなことが実際にあるのでしょうか?
実は、心理学の世界では、有名な話なんです。
実際に実験までした人もいます。
これと似たのものに、こんなのもあります。
私たちは、涙は悲しい時に出てくるものだと思っています。
だから、なぜだか分からないけれども涙が出てくる。
そんなとき私たちは、涙が出てくるから、きっと悲しいに違いないと考えます。
人の心は、こんなふうに働いてしまうんです。
「なんだか分からない」のままでは、ほっとけない。
何か理由がないと、いけない。
人の心は、そんなふうに出来ています。
だから、涙が出てきたら悲しいし、ドキドキしたら恋に落ちてる。
そういうことです。
人の心は、分からないことに対して、全力で理由を探します。
答えが出てくるまで探します。
答えが出てこないと、気持ち悪いんです。
答えが出てきたら、初めて探すのをやめます。
出てきた答えが正しくなくてもいいんです。
答えさえ出てきたら、安心できるんです。
なんだかおかしいでしょ?
でも、そうなんです。
だから吊り橋ではなくても、何か怖い体験をしたら、一緒にいた人と恋に落ちてしまうんです。
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