フットインザドア:最初にお願いをきいたら次から断りにくくなること
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
「じゃー、Sで・・・」
人はなぜか「もうひとつどう?」
ときかれると
「それでは,いただきます」
となってしまいます。
小さなお願いでも、それをきいてもらえたら、次のお願いもきいてもらいやすくなるということです。
ハンバーガーの注文を決断した後のポテトは,ハンバーガーを買う決断をする前よりも買ってもらいやすい。
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
は、それを見越した戦略です。
昔の実験ですがこんなのがあったそうです。
最初に、玄関にボランティアに賛同するステッカーを貼ってもらえるようにお願いします。
その後で、庭に看板を立ててもらえるようにお願いします。
結果は、いきなり看板をお願いするよりも、ステッカーから始めた人の方が、承知してもらえる率が高かったんです。
最初にお願いをきいてしまったら、次から断りにくくなってしまうんですね。
飛び込みセールスの研修でもこの方法は教えられています。
本当に小さくて、誰でもきいてくれそうなお願いを最初にして、その後に交渉の話をする。
この方法は、まずドアを開けてもらうことから始めて、一度開いたドアは足をつっこんででも閉じさせないというところから、フット・イン・ザ・ドアといわれています。
どんな小さなお願いでも
「これくらいなら」
という軽い気持ちで引き受けてしまったら、大変なことになりかねません。
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