関心の効果:人はたくさんの情報の中から自分に必要な情報だけを選んでいる
人はたくさんの話を一度にされても、すべて憶えることはできません。
そんなことができるのなら、学校で先生の言うことを聞いてるだけで試験勉強をする必要もないんですが、そういうわけにはいかないんです。
友だちや職場の人と話した内容も、後で「そんなこと言ってたっけ?」ってこと、あるでしょ?
人はたくさんの情報の中から、自分に必要な情報だけをピックアップしてるんです。
子供が好きな人には、子供がよく目に入りますし、占いに関心がある人にはいろんなところで占いが目に付きます。
「最近新しいダイエット法がやたらと増えてるなあ」
もしもあなたがそんなふうに思っているのなら、あなたは今ダイエットに対する関心が強いんじゃないでしょうか。
関心がある人にとっては当たり前に目に付くことでも、関心がない人には全く見えていないこともあります。
たとえば占いがあらゆる雑誌に載ってることも、以外にたくさんの番組の中で占いコーナーがあることも
「言われてみればそうだよね」
くらいにしか感じていません。
目には入っていても、頭では認識してないんです。
ファッションに関心が薄い人は、人がどんな着こなしをしているかが見えません。
見えている人には信じられないでしょうが、まったく見えていないんです。
「今通った電車は、6000系だったよね」
と言われても、電車に関心のないあなたには見えてないでしょ?
目の前を通ったのに。
関心のある人には、見えて当たり前のことが、関心のない人には見えないことがある。
そのことがわかったら、ケンカや水掛け論も減りそうな気がしますね。
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