物まねをする心理:人はどうしていいか分からないとき他の人と同じように振る舞う
初対面の人に
「こんにちは○○です」
と言うと、相手も
「こんにちは○○です」
と答えます。
「こんにちは、△△商事の○○です」
と言うと、相手は
「こんにちは、△△製作所の○○です」
と答えます。
人は相手に合わせる生き物です。
特に初めて会った人とは、何を話していいのか、どう振る舞ったらいいのかわかりません。
だから本能的に周囲の人の真似をしてしまいます。
人通りの多い道に誰かが倒れていても、誰も助けてあげていないと言う状況を見たことがありませんか?
「大丈夫なのかなあ」
「酔っぱらいかなあ」
「ホームレスの人なのかなあ」
「どうしたらいいのかわからない」
行き交う人みんなが、そんなふうに考えているにもかかわらず
「でも誰も近寄らないし、きっと大丈夫なんだろう」
と思い、通り過ぎてしまいます。
人はどうしていいか分からないとき、他の人と同じように振る舞う性質を持っているんです。
人が倒れていたらさすがに声くらいかけるでしょうという人でも、初めて入ったレストランで他の人が並んでいたら、自分も並ぶんじゃないですか?
このお店では並ぶのがルールなんだと確認することもないでしょうし、「私たちは身障者が一緒だから並ばなくてもいい!」と勝手に判断して奥に入っていくこともありません。
待ちます。
人はどうしたらいいか分からないとき、周囲の人を真似る生き物なんです。
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