暗黙強化:競争相手をけなすことで自分の評価を上げることができる
「○○のプリンターは、印字速度が遅いんですよね」
こう言っただけで、他方のプリンターの評価が上がることになります。
「こちらのプリンターは、印字速度が速いですよ」
と言ったわけではありません。
脳は欠けた情報を勝手に補おうとするので、一方のプリンターの印字速度が遅いと知ると、もう一方のプリンターの印字速度が速いと判断します。
本当のところ、どうなのかは関係ありません。
脳が勝手に判断してしまいます。
競争相手をけなすことで自分の評価を上げることができるということです。
恋敵の悪いところを、なにげに言ったりする女性がいますよね。
外から見ていると、自分の評価を上げようとしているのがよく分かるんですが、話をしている当人は、なにげに言ったことなので、なにげに聞いてしまいます。
脳もなにげに判断してしまって、「ふ~ん。そ~なんだぁ」としか思いません。
自分でも気づかないうちに、もう一方の評価を上げてしまっているんです。
人は暗黙のうちに強化されたことには逆らえません。
自覚がないからです。
自覚がないと、評価のしようがありませんからね。
あからさまに人をけなすのはどうかと思いますが・・・
職場にもいてるんじゃないですか?
人の悪口ばかり言って、自分を売り込もうとする人が。
なぜか上司はまんまと騙されちゃうんですよね。
聞いている本人は、なぜか気づかないんです。
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