希少性の原理:人は限定ものに弱い
限定ものに弱い人は多いんじゃないでしょうか。
これは心理学の実験でも証明されていることです。
同じクッキーを二つのビンに入れて、どちらのクッキーが美味しいかという質問に答えてもらう実験がありました。
ひとつのビンにはたくさんのクッキーを、もう一つのビンには少しだけのクッキーを入れました。
するとどうでしょう。
ほとんどの人が残りわずかのビンに入っている方のクッキーが美味しいと答えるんです。
中身は同じなんですよ。
限定という言葉に懐疑的になる人も多いとは思いますが、それでも限定ものには人気があります。
その証拠に、限定100個とか、夏限定とかいううたい文句がいまだに使われています。
効果があるから使われるんです。
メーカーはどの広告でどれだけ売れたのかをデータとしてとっていますから、今でも使われている広告は今でも効果がある広告だということです。
私たちの心は、自分でも気づかないところで動かされています。
巧妙に作られたメッセージは、CMを通して私たちの心の中に入ってきます。
懐疑的に思っている人でさえも、自分でも気づかないうちにメーカーに踊らされているんです。
「夏味」「秋味」という商品名は、無意識に「夏限定」とか「秋限定」と心の中には入っていきます。
改めて言う必要はありません。
加えて「夏に飲んだら美味しい」「秋に飲んだら美味しい」または「夏の食べ物に良く合う」「秋の食べ物に良く合う」という暗黙強化も入ってきます。
コマーシャルは、巧妙に作られた洗脳です。
【全記事一覧】