女川町の災害廃棄物、東京23区と多摩区で受入、住宅密集地の焼却炉で処理
ECO JAPANの記事にて、女川町からの災害廃棄物を東京23区と多摩区で受け入れ、処理を行う見通しであることが紹介されていました。
女川町の災害廃棄物の処理、東京23区と多摩地区の焼却炉で受け入れの見通し
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20111118/109948/
いくつか気になった部分を抜粋しています。
一般廃棄物のゴミ処理施設で焼却する
東京都の計画は、女川町で発生した災害廃棄物約44万4000tのうち、約10万tを今後2年間で受け入れ、東京23区および多摩地区の一般廃棄物のゴミ処理施設で焼却。焼却処理で発生する焼却灰は東京・江東区にある海面埋め立て処分場「中央防波堤埋立処分場」と多摩地区・日の出町にある二ツ塚処分場に埋め立てるというもの。
核種分析結果に基づく受け入れ濃度の基準は設けてない
廃棄物の受け入れ時の放射線量について、焼却後の飛灰で1kgあたり8000ベクレル以下を基準としており、「搬出前に空間線量などから調査しており、(核種分析結果に基づく受け入れ濃度の)基準は設けてない」
廃棄物の放射線量は飛灰へ最大33倍に濃縮される
東京23区清掃一部事務組合は東京23区の自治体の焼却炉における受け入れ基準について、「国の広域処理のガイドラインで焼却灰で1kgあたり8000ベクレル以下を基準としており、それに従っている。環境省の試算では廃棄物の放射線量は飛灰へ最大33倍に濃縮されるということですから、逆算して入口で1kgあたり240ベクレルを超えてないことを基準としています」と話す。
住宅密集地に立地された焼却炉で処理を行う
今回の東京都の計画が宮古市からの災害廃棄物の受け入れ処理と違うのは、住宅密集地に立地された焼却炉で処理をするということだ。周辺に放射性物質が飛散する可能性を心配する声が多い状況で、前回に続いてトップダウン方式で決定事項だけ伝える形で都民の理解が得られるのだろうか。
先日、11月15日に品川で一時的に19μSV/hを検出されたといいます。
11月15日、品川区で19マイクロシーベルトを計測
http://sorakuma.com/2011/11/20/5357
人口密集地に隣接する形で焼却を行い、都心に埋め立てするのは何のためでしょうか。
東京都からトップダウンでこれが決定されることに正気を疑わざるを得ません。