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体験した怖い話 作り話を語り合うスレ

506 :名無し百物語:2024/05/28(火) 18:48:05.83 ID:fMzMM+c1.net
石じじいの話です。

これは、ちょっとセンシティブな話です。
ご承知おきください。

田舎の、ある男性が精神を病みました。
彼は、じじいの良い友人であり、じじいが石探しで彼の家の近くを通るときには必ず立ち寄って話をする仲でした。
彼は、豪農の隠居でした。すでに息子があとを継いでいましたが、人徳から多くの人々に慕われており、地域の人々の相談にのるような立場だったそうです。
また、お百姓さんにはめずらしく(失礼な言い方ですが)、学があり、また商売の経験もありました。
大きな商家に奉公に出た経験があったからです。
彼の知識と経験は、農家、農村経営に大きく役立ったそうです。
その彼がおかしくなったのです。
ある時、じじいが彼の家に立ち寄ったとき、すこし彼の言うことがおかしいな?と感じました。
おかしくなった最初の方は、常に言動がおかしいわけではなく、正常にもどることもあり、そのときには農作業を手伝ったり、他の人に字や法律などを教えていたそうです。
しかし、彼の症状はどんどん悪化していきました。
ありもしない事を口走るようになる。
自分の行為を忘れてしまう。
家族を含めて人の顔を忘れる。
疑心暗鬼になる。
何もしなくなる。
不安感から夜徘徊するようになる。
彼の生活は破綻しました。今で言えば認知症の症状です。
おかしくなった彼の姿を見て、家族だけでなく、彼を慕っていた地域の人々も嘆きました。
どうにかならんか?
[つづく]

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