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体験した怖い話 作り話を語り合うスレ

1 :名無し百物語:2019/11/27(水) 10:46:23.66 ID:SROTBdgA.net
自分が体験した怖い話などを語り合うスレ
作り話の怖い話でもいいから書き込んでくれ。

465 :名無し百物語:2024/01/30(火) 16:18:56.98 ID:2ovaMs72.net
石じじいの話です。

不思議なアイテムについての話を抜き出してみました。

1. 片目しかない雛人形があったそうです。
それは、親王と三人官女のセットでしたが、すべての人形が片目だったのです。
欠けている目は左目だったり右目だったりとまちまちでした。
完全な人形の片目が欠け落ちているのではなく、もともと片目が描かれていなかったそうです。
ずいぶん古いもののようでしたが、その由来はまったく不明でした。
誰が作ったのか?流通したのか?なんの情報もない。
そのような縁起が悪そうな人形は他に見たこともない。
古い箱には箱書きもありませんでした。
人々が考えるには:
- 未完成のものだったのではないか?それが流出したのでは?
しかし、そのような不完全なものを手に入れて保管する人がいるだろうか?
- もともと、すべての目がなかったのだが、入手した人が目を描いたのではないか?
なぜ、すべての人形について片目だけを描いたのか?
それに、人形の目を見ると非常にきれいで、素人が描いたようには見えない。
他にもいろいろな推察がされたそうです。

2. ガラス窓がついている仏壇があったそうです。
その仏壇は古いもので黒檀でできていました。
ガラス窓は、はめ込みで開くことのできるようなものではありませんでした。
その仏壇がある家では、そのガラス窓は絶対に覗くな:と言われていたそうです。
覗くと「怖いもの」が見えるのだと。
それなら、紙などを貼って覗けなくしたらいいと思うのですが、そうはされなかったようです。
実は、そのようなものは見えないのだ:という噂もあったようです。

3. ススキ野原に京人形が落ちていました。
その人形は、壊されてうち捨てられたようで、頭部が割れて胴体の部分がナタのようなもので断ち切られていました。
その断面には、たくさんの歯車や銅線のようなものがギッシリと見られたそうです。
機械式の京人形など見たことがなりません。
しかも、手足や首には可動性はなかったのです。

466 :名無し百物語:2024/02/02(金) 22:10:06.47 ID:b6RfZQIR.net
石じじいの話です。

これは、ちょっと怪しい話です。

じじいは、「地底王国の地図」を見せてもらったことがあったそうです。
ち・て・い・お・う・こ・く?
その地図は、満州を旅した時に満州国軍の朝鮮人将校が見せてくれたのだとか。
夜、その将校は、自分の部屋に鍵をかけて、窓を全部閉めて、部屋の明かりを消して机のスタンドだけをつけて、金庫から革製の地図ケースを取り出しました。
ケースから、取り出したのは、9つのシートに別れた大きな地図でした。
その地図には等高線が描かれていて、町の位置や市街地の形、道路、土地利用区分などが描きこまれていたそうです。
かなり詳細な地図でした。地形や町の大きさの表現からすると100万分の1程度の縮尺のようだったと。
「地底王国」には、自然の川は流れておらず、また湖のような大きな陸水もなかったそうです。当然、海もありません。
じじいは、その王国について色々とたずねたところ、極秘事項も多いようでしたが(当たり前でしょう)、教えてもらえた情報もあったそうです。
・そこの住民は、青色人種である(?)
・王は世襲だが、その血統が絶えると地上から候補者を何人か連れてきて、ある方法で選ぶのだ(??)
・産業は、農業と鉱産資源の採掘と地上世界との交易である。また、科学技術も発展している(???):確かに地図には農耕地が広がり、整然とした道路や運河網が描かれていたそうです。
・太陽は存在しないが、国の天井(?)が輝くので、その光で生活ができるし農耕も可能だ(????)
・王国への出入り口は、世界に3ヶ所ある。1つは南極だ。これは常識的ですね。もう1つはアフリカ南部。ほうほう。そして3つめはシベリアだ(?????)

まだ、いくつか情報が、私のノートに書き残されているのですが、ここまで書き写してきてアホらしくなってきたのでやめます。

じじいは、その地図をどうやって入手したのかをたずねましたが、将校は薄ら笑いを浮かべて、「それを知ったら地底に行くことになるぞ。」と低い声で言ったそうです。
じじいは、戦後、日本に帰ってきて石探しをはじめた時に、その地図のことを思い出して、あの時に「地底に行く」ことができたのなら、行ったらよかったかもしれん:と思ったそうです。
まあ、「地底」といっても「王国」に連れて行ってもらったかどうかはわかりませんが。帰ってこれなかったでしょうしね。

なぜ、このような話を書いたかというと、じじい箱を漁っていたら、こんなことが印刷してある地図が出てきたからです。
地図の画像は、ちょっと怖くてあげることができません。
https://i.imgur.com/ig6Ayt1.jpeg

467 :名無し百物語:2024/02/07(水) 19:15:53.10 ID:6zLHD53Q.net
石じじいの話です。

短い話を。

1. ある地方では、風が吹いてくると、急に発熱しうわ言を発することがあったそうです。
「誰それが死んだのは、なになにの祟だ!」というようなうわ言です。
これは、狐憑きのようなものだと理解されていました。
以前、これに似たような話を書いたことがありますね。

2. 「天狗憑き」というのがあったそうです。
それは、士族(もともと武士の身分だった家)の人にだけ憑くのだと。
平民は犬神に苦しめられ、士族は天狗に悩まされるのだと言われていたそうです。
士族って・・・いつの時代でしょうか?
調べてみると、「天狗憑き」というのは各地にあるようです。

3. 大分県には、外道(ゲドウ)という存在があったそうです。犬神の一種だとか。
以前の話に、おなじ「ゲドウ」という名前のものが出てきました。同じものかどうかは不明です。
大分県はじじいの故郷の近くです。

4. 「テテ」と呼ばれる家系があったそうです。飛騨地方での話のようです。
その家系の人たちは、その人達の魂が獣から来たのであるとして排斥されたそうです。
犬神筋と同じような差別ですね。
そういえば、じじいが飛騨地方に石探しに行ったときに、山中で少年に会う話がありました。

5. ある寺での霊験です。
手や腕に痛みが起きたときには、観音様に奉納してある木綿製の手甲を借りてきて、それを痛いところにあてておきます。
すると治るのだそうです。
全快したら、その手甲を倍にして奉納します。
皆さんは、「手甲」の実物を見たことがありますか?使ったことがありますか?
私は、今でも庭いじりをする時に使います。
子供の頃には、母が子供用のものを縫ってくれました。
母や父が使っていたものを今でも使っています。

468 :名無し百物語:2024/02/15(木) 23:46:24.27 ID:Ab2hBP0O.net
近所にある一昔前の建物によくある感じの古めの洋風な作りの白い家。十字路に面した大きな窓にぬいぐるみが積まれている。
どれも日に焼けて色が薄い。
そこはあまり見ないようにしろと
周辺の子供は親たちに言われていたが、最近ではそこ自体通るなと言われている。
どうもぬいぐるみに混じって顔を覗かせているのを見た人がいるらしいという話。
不気味ではあるがそれ以上に、その顔が何を考えているかわからないのである。

469 :名無し百物語:2024/02/23(金) 03:51:46.10 ID:RFJFuiMI.net
人の魂はどこにあるのだろう?死んだ後に霊魂はどこに行くのだろうという話ではない。生きている者の中心にあるはずの魂は人体のどの部分に収納されているかということ。
思考は脳の働きだから脳の中だろう?
それは間違ってはいないが不完全な解答である。
魂は思考だけではなく、思考を持たない生体反応も含まれているからだ。

最近解明された面白いデータがある。

470 :名無し百物語:2024/02/25(日) 09:46:54.97 ID:kbfmT6Ql.net
飲み会の帰り、終電で都会から駅に着いた頃には既に深夜0時を過ぎていた。
駅から家までは少し遠いが、20分から30分程度歩けば着く距離だったので、タクシー代を浮かせるため歩いて帰ることにした。
あまりにも何も見えない田舎道を、ひたすら歩いていた。
いくら田舎とは言えども、不自然に異様に真っ暗だった。
今にも不審者あるいは幽霊が追いかけてく る、そんな想像が頭を過りパニックに陥った。
そして嫌な予感は的中した。

471 :名無し百物語:2024/02/25(日) 14:27:47.55 ID:kGXWiRkJ.net
知って下さい!拡散希望
緊急事態条項(改憲)は危険!自〇党の改憲草案97条最高法規は基本的人権の削除 !!
このままでは、国民の人権がなくなります、日本が滅びます!!
https://twitcasting.tv/iminnhantai

472 :名無し百物語:2024/02/25(日) 18:43:24.18 ID:j9Yi1AbZ.net
>>468
窓がぬいぐるみで封鎖されてる家、よくあるね
うちの近くにも2軒ある
ぬいぐるみに混じって顔をのぞかせているやつ、まわりのぬいぐるみの薄い色にあわせて、顔を白塗りにしてたら怖いな
くまさんに似せるために、鼻を黒く塗ってたり、メークしてるという
近くにある学校のプールを覗くために、そんな細工をしている:という場合もあるんじゃないか?日本中さがすと。
いわゆる、E.T.状態だ(映画観た人ならわかる)

473 :名無し百物語:2024/03/01(金) 19:23:08.58 ID:W1+Z/MQQ.net
石じじいの話です。

腐らない死体を作る技術があったそうです。
これは日本の話です。
現在では、そのような技術もあると思うのですが、戦後すぐの話です。
その死体防腐処理は、ある農家で行われていたそうです。
つまり、私的な活動ですね。
農家の納屋のような建物が作業所でしたが、窓がまったくありませんでした。
水道と電気は来ていてプロパンガス(?)が建物の外部に備えられていたそうです。
死んですぐの死体を運び込んで処理していました。
この処理は頻繁に行われることはなかったそうです。
なぜなら、死体の防腐処理を頼む人は非常に少なかったのです。
それはそうでしょう。
そのような行為は、死体損壊の罪になるのではないか?
処理後に埋葬もされないのであれば、それも埋葬に関する法律にふれるでしょう。
それでも、処理をすることはあったそうですから、それに司直の手は伸びなかったのでしょうか?
この処理技術を持つ人物、女性だったそうですが、によると:
この処理のためには特殊な薬剤が必要であり、それは、ある研究室●でしか作れない。
 ●それは、国の機関なのか私設のものなのか?私のメモには書かれていませんでした。
しかし、その研究室は空襲で研究者とともに消失したので、もう生産できないのだ。
だから、この薬剤を使い切るとこの処理はできなくなる。
日本ではできなくなるが、その生産技術と施設が残っている国●があるので、そこでは可能だろう。
私の技術も、誰にも伝えられないで絶えてしまうだろう。
 ●どこの国でしょうね?

じじいは、その防腐処理施設の中を見たそうですが、それについては私には話してくれませんでした。
忘れてしまったのか?設備を見ても理解できなかったのか?内容を話すことがためらわれたのか?
もちろん、その所在地も教えてくれませんでした。
その女性が、どのような経緯で、どこでその技術を習得したのか:もメモにはありません。
と、ここまで書いてきて、メモをもう一度探ってみると、べつのところに:
「その女性は、戦前に移民として米国に居住しており、そこで習った」ということが書かれていました。
「もともとは、アフリカかインドで行われていた技術だ」とも。
やっぱり秘術と言えばアフリカやインドなのでしょうか?

「死んだもんを腐らんようにしても役にたたんやろうがのう。生きとる間に性根が腐っとるもんもおるけん、そがいなひとらを防腐処理したほうがええんやないかのう。」
じじい、うまいこと言ったつもりだったのでしょうか。

474 :名無し百物語:2024/03/05(火) 16:08:51.63 ID:/Iwb3omp.net
>>469 ここから先に話が続かなかった。
要するに霊は思考回路を持たない生前の生体反応だけかも知れないという着地にしたかったんだよ。
足音だけの霊、ぼんやりと現れるだけの霊とか

475 :名無し百物語:2024/03/11(月) 12:26:26.80 ID:0AM+xblb.net
ある時地蔵がありましたみんなはその地蔵に優しく色々なことをしてあげましたここでは掟があって暗くなったあとに誰かが一個石を蹴るというものだったある地蔵嫌いな人がそのみんなが優しくしてた地蔵を蹴りましたその後近隣の人がいなくなりました

476 :名無し百物語:2024/03/11(月) 18:17:04.55 ID:SepcE87S.net
石じじいの話です。

朝鮮で知り合ったロシア人から聞いたという話を紹介しましょう。

皆さんはトーテムポールを知っていますか?アメリカ先住民のものが有名ですね。
これを立てる風習は、シベリアに住む、さまざまな少数民族にも広く見られるのだそうです。
ある場所では、木で作られた柱状のトーテムが草原に列をなしてたてられていました。
木柱の一番上の部分には、人の顔がレリーフとして彫られています。
それは、男性の顔であり、女性の顔を彫るのはタブーでした。
女性の顔を彫ると、そこに魔物がやどると言われていたそうです。

ある集落で、夜に、歌声が流れてくることがありました。
その歌の意味は聞き取れないが、しっかりとした旋律はあるので歌だと思ったそうです。
夜に、その声のもとを探してみると、どうも、そのトーテムの顔が歌っているらしい。
歌は独唱だったので、たくさん並んでいるトーテムのどれかひとつが歌っているのだろうと思われました。
しかし、トーテムの近くまで行って確認する勇気のある者はいませんでした。
そのようなことをすると呪われるかもしれない。
シャーマンに尋ねると、「トーテムが歌うなどということはない、気のせいだ」と。
いや、呪術師に気のせいだと言われても・・・。
ある夜、その歌を聞いていた女性が、急に家を飛び出し、行方不明になりました。
トーテムの歌と行方不明事件との関連性は、はっきりしませんでしたが、人々は、トーテムのしわざだと考えました。
恐れた村人はトーテムを全部取り払ってしまいました。
取り払った夜、また、歌が聞こえてきたのです。
これはたいへんだ!というので、村人が勇気を出して歌の聞こえてくる場所をさぐったところ、先に行方不明になった女性が歌っていたそうです。

477 :名無し百物語:2024/03/14(木) 16:56:55.17 ID:+eodccCC.net
>>475
句読点のない文は意外に不気味な効果を醸し出すもんやな

478 :名無し百物語:2024/03/14(木) 20:17:32.47 ID:JezPepN6.net
句読点のない文を機械朗読させるとなお不気味だ

479 :名無し百物語:2024/04/07(日) 22:05:00.56 ID:DDgqIugw.net
石じじいの話です。

この話には、似たようなものが多くあります。
そのため、じじいのオリジナルではないのかもしれません。

小学生のAちゃんが家族と夕食をとっていると、同じ集落の人がやってきて「Bちゃん」がいなくなった。家に戻ってこないと言います。
Bちゃんは、Aちゃんと同い年の同じ集落に住む女の子でした。
Aちゃんが言うには、その日、彼女はBちゃんと二人で遊び、夕方になったので別れて家に帰ったということでした。
つまり、Bちゃんは、Aちゃんと別れた後に行方不明になったと思われたのです。
その夜は、Bちゃんの家の近くを何人かで探しましたが、見つかりませんでした。
そのため、次の日に多くの人数で探がそうということになったのです。
翌日、Aちゃんのおとうさんは早朝から、村の人たちといっしょにBちゃんを探しにでかけました。
村人が集まって話をしても、Bちゃんを前日の夕方に見かけた人もいなかったし、誘拐するような不審者を目撃した人もいなかったのです。。
Bちゃんはすぐに見つかりました。集落近くの山の雑木林で縊り殺されていました。
これは、殺人だ!ということで、田舎の村は大騒ぎになりました。
警察は、Bちゃんの最後の目撃者であるAちゃんに話を聴くために学校に連絡をしましたが、Aちゃんは学校に来ていなかったのです。
母親に尋ねると、Aちゃんは、朝早くに登校したと。
Aちゃんは、おとうさんと一緒に起きて早い朝食をとって、学校に行こうとしました。
始業時間にはまだ早いから、もうすこしゆっくりしたら?と母親が言ったのですが、Aちゃんは、Bちゃんが心配だから、と言って家を出ていったそうです。
その日、Bちゃんは死体として発見され、Aちゃんは行方不明、という事態になりました。
今度は、Aちゃんの捜索が行われましたが見つからない。
彼女を見かけたという人もいない。
狭い村だし、それほど人通りがないというわけではないので、目撃者がいないのが不思議でした。
山狩りまでしたのですが、彼女の痕跡はまったく無かったのです。
結局、Bちゃんを殺害した犯人もつかまりませんでした。

Bちゃんを殺害した犯人が、Aちゃんを連れ去ったのか?
しかし、不審者や不審な車両の目撃情報はありません。
村の人たちもすべて聴取されましたが、不審な点はなくアリバイもありました。
そもそも、Bちゃんの死とAちゃんの行方不明とに関連性はあったのか?
まったくわからなかったそうです。
Aちゃんが・・・。

480 :名無し百物語:2024/04/08(月) 19:33:47.66 ID:Zc7yYy5E.net
石じじいの話です。

朝鮮で知り合ったロシア人から聞いたという話です。

ロシアのウラル地方では、盲目の人は魔物を退治できる、という言い伝えがあったそうです。
目が見えないから、視覚で惑わされないからだと。
聴覚だけで魔物に対峙した時には、魔物には騙されることはないです。
しかし、目が見える人が目をつむっている状態では魔物に対処できないのだそうです。
つまり、盲人であることが、ハンターのための重要な資質なのです。
しかも、そのような魔物退治ができる人は、生まれつきの盲目、または幼い頃に視力を失った人の場合に、ほぼ限られたそうです。
しかし、そのような盲目のハンターをだし抜く魔物もいたそうです。
その魔物は、ハンターに直接触ることによって、ハンターを騙すということでした。

最後の文章の内容。どういうことなのか、よくわかりません。
書き込み者の注釈:「盲目」「盲人」という言葉の使用に差別の意図はありません。
当時の私の聞き取りメモには「めXX」という差別語が使われていましたが、これの使用は避けました。

481 :名無し百物語:2024/04/23(火) 20:51:49.19 ID:gBd1VN+t.net
石じじいの話です。

じじいと私の故郷は犬神憑きの本場ですが、これについては、以前、いくつかの話を書きました。
まだ、追加の情報がメモにあったので書きます。以前の話と食い違う点もあります。
注意しなければならないのは:現在、犬神筋、犬神憑きの話はまったく絶えて存在しません。また、この文章には、かつて存在した差別を再燃させ増長させる意図はありません。
それでは、
犬神憑きの悲劇には以下のようなものもあった。
a. 男性が、嫁にしたいという女性の親から「嫁入り先の方位が悪い」という理由で反対されたという。
●これは、方位による吉兆という迷信で、犬神筋とは関係ないかもしれませんが、その「におい」がする話です。まあ、方位が悪いというのは無理やりの理由で、実はもっと経済的な、人的な理由での反対だったのでしょう。
b. 村人数人が、「だれそれによって犬神をつけられた」と騒ぎ立てて、その犬神憑き現象が村全体に感染したこともあったという。
c. ある家の嫁の乳が出なくなったのは、犬神筋の夫人からの「電波」をうけて精神的なショックを受けたのではないか?と考えられたことがあった。●電波という唯物論的視点が混じっています(笑)。
d. ある犬神筋の一家が、その息子をのぞいて全員が薩摩へ逃亡したことがあった。
一人残っていた息子に、逃亡の理由を尋ねると:
「私の一家は、昔から犬神持ちと言われて、他の人々から迷惑がられていた。私の母親がこのことを非常に気に病んでいた。そのため、今回、一家で別の地へ移ろうということになったのだ。」と。
[つづく]

482 :名無し百物語:2024/04/23(火) 20:53:10.37 ID:gBd1VN+t.net
>>481
[つづき]
犬神筋は「犬神統」とも呼ばれたそうです。
「犬神統」の特徴としては:
1 犬神統の者は押し入れの中に隠した油ツボに小さな犬数匹を大事に飼っている。
2 犬神統の者は、その性質も犬に似て貪婪で執拗である。
犬神統(犬神筋)の起源としては:
3 四国には狐がいないので、キツネ憑きの代わりに犬神憑きがあるのだろう。
4 権力や財力で太刀打ちできない家 これが犬神筋と決めつけられる に対する心理作戦だろう。
5 犬神統は、ある妖怪の体が分裂した結果、その一部から生まれたのだ。
6 犬神統は、ある妖怪の死体が流れ着いて生まれたのだ。
7 犬神統の起源についての説明で、このようなものがある。
ある農家が稲を作っていが、収穫時にかならず猪に食われてしまうので悩んでいた。
通りがたった僧侶に相談したら、その僧侶は、犬の絵を描き、これを田んぼに置いておくようにと言われた。そして、「その絵を絶対に家に持ち帰らないように」と忠告した。
言われたとおりに、その犬の絵を田んぼに置いておくと、稲が猪に食われることはなかった。
その家の人たちは、その犬の絵を次の年も使いたいと思ったが、それを田んぼにそのまま置いておくと朽ちてしまう。
そのため、僧侶の忠告を無視して絵を家に持ち帰った。
すると、そこから犬神がその家の子孫にまで広がったのだ、と。

ある人々を差別・攻撃するために、いろいろな戦法・戦術が練られたようです。

483 :名無し百物語:2024/04/24(水) 21:13:34.27 ID:YhLubAgr.net
IQ300が創作した怖い話
https://ameblo.jp/keisyousya/entry-12825160809.html

484 :銀蝋:2024/04/27(土) 04:52:43.50 ID:jCFophgL.net
文字化けした如月(きさらぎ)駅の亜種の話知ってますか?

485 :銀蝋:2024/04/27(土) 04:52:55.35 ID:jCFophgL.net
文字化けした如月(きさらぎ)駅の亜種の話知ってますか?

486 :銀蝋:2024/04/27(土) 04:56:02.42 ID:jCFophgL.net
都市伝説で文字化けした看板の駅…如月(きさらぎ)駅の亜種知りませんか?

487 :名無し百物語:2024/05/01(水) 20:39:46.55 ID:Fz5xkNrL.net
石じじいの話です。

じじいが子供のころは、呪い(まじない)が、まだ行われていました。
呪いを行うときの心得は、以下のようなものだったそうです。
1. 以下のようなときは、まじないを行うことを避けるべきである。
- お酒やお茶などの興奮するものを飲んだ時
- 怒りや悲しみ、心配事のある時
- 猜疑心や不信心である時
- 満腹や空腹の時
- 忙しくて時間の余裕が無い時
- 騒がしく精神が散乱している時
以下のようなときがまじないを行うのに適した時である。
- 満腹でも空腹でもない時
- 大小便をすまして心が休まっている時
- 適当な運動をしたり、入浴をすませた時
- まじないをやる気がある時
 皆さんも参考にしてください。

488 :名無し百物語:2024/05/01(水) 20:40:31.10 ID:Fz5xkNrL.net
>>487
まじない方法の続き;
2. まじないを行う場所について
- 掃除をしておけ
- 静粛であること:これは、気兼ねや気がかりのないような状況を作るということである。
重病患者に対するまじないならば、服薬や大小便を済ませておく;看病人が付添う。
対象が女性で赤ん坊がいるときは、赤ん坊を他に預けて泣き声など聞こえないようにする。
蚊やハエが入ってこないようにする。
3. 人間関係
- 呪い(まじない)を受ける人(被呪者)にまじないを信じさせること。
- まじないを行う人(術者)が強い心を持つこと。自分に疑念を持たないこと。
- 呪い術者と、被呪者との気合を大事にすること。呼吸を合わせること。
4. その他の技術
- 術中に被呪者に音楽を聞かせることも有用である。
音楽で被呪者の気持ちを落ち着かせて術が効くための機合を作るためである。
その音楽を術者みずからが奏することも良いだろう。
 皆さんも参考にしてください。

「神の御息は我が息、我が息は神の御息なり。御息を以って吹けば病はゆめあらじ残らじ。あな清々し清々し」

489 :名無し百物語:2024/05/02(木) 19:18:21.00 ID:HhQ/UVw1.net
石じじいの話です。

人以外の生物・無生物を呪うこともできるのだそうです。
作物(植物)がよく育つように;
家畜(動物)がよく育つように;
建物(無生物)が堅牢であるように;
しかし、これらのものの中には、頑固なもの(?)が多いので、術者もかなりの心力をもって呪わなければならない、と。

「じいちゃん、まじないしたことあるんかな?」と私;
「あるで。たいがいなんもなかったが、うもうにいったこともあってな、それでえらいことになったい。こんど、そのはなしをしちゃらい。」とじじい。
まだ、その話を私のノートに見つけることができていません。

490 :名無し百物語:2024/05/05(日) 19:10:32.19 ID:5LLpWFny.net
石じじいの話です。

じじいは石探しのために各地の野山を歩きました。その際、石ではない、いろいろなものを見つけたそうです。
私の聞き取りメモには、いろいろな発見例があるのですが、ここでは、無害なものをひとつ。

じじいは、ヤクザの破門状をひろったことがあるそうです。
林道を歩いている時、道の脇に大量の家庭ごみが捨てられていました。
いわゆる、粗大ごみの不法投棄です。
まあ、よくあることなのですが、その粗大ごみの内容がちょっとめずらしい。
男物や女物の衣類、タンスや食器類など、まだ使えそうなものばかりです。
衣類にはクリーニングから戻ってきた状態のものもある。
それに、子供の衣類もありました。
女の子のものらしく、小学校の制服やランドセル、教科書やノート、文房具、おもちゃ、子供用の布団もありました。
夜逃げのあとのようです。
そのなかに、雨に濡れて汚れてはいますが、和紙でできた立派な手紙がありました。
その文面に曰く(縦書きでしょう;書き取りに誤りがあると思います):

破門状
仙道寅吉(仮名)
右のもの、日頃より任侠道上あるまじき行為多々あり、再三にわたり注意しておりましたが、反省の色まったくなく、このたび当組を破門することとなりました。
今後、この者は、当組とは一切関係がないものとご承知いただきますようお願い申し上げます。
なお、この者が、お近くに立ち寄った際は、ご一報くだされば幸いです。
●月●日吉日
XX組

このゴミの出どころとなった家族は、この破門状を出した側なのか?出された側なのか?

491 :名無し百物語:2024/05/09(木) 12:44:10.01 ID:WV+8M5TW.net
創作ではなく見間違いでなければ、という体験なんだか良いだろうか

今年、田舎町内会の役員を任され、先日区費の集金で各々の家を回ってた
そのなかの一軒での事

そこは老女の一人暮らしで数年前に旦那が亡くなった
旦那は俺が子供の頃から知ってる人で当時からカミナリ親父で有名だった
口が悪く粗野で入れ墨のある人、だから俺ら子供達からは怖がられてた
亡くなる前、ボケが始まってしまい、奥さんは時々居なくなる旦那に苦労したと聞いてる
そんなだから施設に預けたんだけど、その数ヶ月後に亡くなってしまった
俺と同級生の子供が1人いるが、家を出て今は何処で何をしているか分からない
日曜の昼前にそんな家へ集金に来た

ウチもそうだが田畑に囲まれた一軒家、古い日本家屋で雑草がチラホラあり少し荒れた感じ
駐車スペースは空になっていたから老女も誰も居ないだろうが、念の為玄関前まで行った
よくある全面磨りガラスの引き戸は暗く、昼なお暗い屋内なのが窺える
1人暮しには広い家らしく、雨戸を閉じてる部屋は使ってないのかもしれない
玄関を見回すがチャイムは無さそうなので、
「◯◯です、区費の集金に来ました」
と引き戸を叩きながら声をかけ、暫く耳を澄ますが人気は感じず返答はない
「やっぱ居ないよな、面倒だが後日また来るか」
と次の家へ向かうとした時
「おぉい!」
左斜め後ろから声が聞こえた、それも手が届きそうなほど近くから
呼ばれた方へ半身振り返るが、誰も居ない
ハッキリと人の呼び声に聞こえたが、何かと聞き間違えたか
辺りを見渡すが、農作業する人どころか軽トラ一台も走ってない
なんなんだ今の?と体を玄関へ戻すと
磨りガラス越しに全身白い人影があった
分かるだろうか、白い肌着に白い股引の典型的な田舎オヤジの格好に見える
ちょっとビックリして数歩後ずさった、誰も居ないと思ったのに人が居た
「あ、◯◯です、区費の集金に来ました」
と中の人に声をかけ玄関を開けてくれるのを待つが微動だにしない
はて?と思い玄関の引き戸に手をかけると、白い人影はスゥと玄関の奥へと消えて行った
引き戸に力を入れたが鍵が掛かってて開かない
どこか言いようのない不気味を感じながら家を後にした

次に集金する家、この家の隣人宅へ向かい、あの老女の住む家について聞いてみた
箇条書きすると
・老女は一人暮らし
・日中は仕事で帰りは夕方過ぎ
・子供が戻った話は数年聞かない
・介護やヘルパーを雇った話は聞かない
・猫を2匹半野良で飼ってる

白い人影は最悪空き巣かもしれないが、数日経った今も警察が来た様子も話も無い
ただ、声は確かに人の声にしか聞こえなかった

492 :名無し百物語:2024/05/10(金) 22:32:33.76 ID:WBdlUQGH.net
>>491
こわいね
そのあと、再度その家にいきましたか?
その「女性」を見かけましたか?

493 :名無し百物語:2024/05/11(土) 13:31:44.07 ID:0GfdCXJu.net
>>492
俺の仕事は日月曜日が休日なので明日再度区費集金に向かいます
仕事帰りに何度か老女宅の前を通ると、やはり夕方日没後には車が在り、家の明かりが点いてるので在宅の模様
今思えば、やはり何かの間違いか気の所為だったんだと思う、一応集金の様子は後日簡単にレスするよ

494 :名無し百物語:2024/05/12(日) 22:25:42.94 ID:BkzpsopF.net
本日区費の集金は無事終わりました
特に何も起きず、独居老女から区費を預かり、半野良のキジトラ猫を撫でて来ました

ただ >>491 で白い人影を見て最悪空き巣かもと書いが、やっぱアレは何か変だなと

先週と同じく、磨りガラスの引き戸を叩きなから集金に来たと伝えると
「ちょっと待ってね」と老女の返事があった
しばらくすると磨りガラスの右側に上着は薄いピンクで下は青いズボンの人影が映った
よっこらしょ、と少し高い居間から土間に降り、サンダルでザッザッザッとこちらに歩き、鍵をガチャリと開け、老女が姿を現した
「ハイハイ、区費一万円ね」と受取り、受領書を渡した
お疲れ様と労いを受け、帰ろうと敷地を出る際、キジトラ猫が寄ってきたので撫で回した

なんかおかしいと感じたのは、玄関の引き戸が開いて老女越しに見えた屋内
俺はてっきり、玄関を開けると靴を脱ぐ土間があり、ちょっと高い段差があって、居間や廊下が目の前に広がってると思ってた
そうではなく、玄関開けたら土間のまま奥まで続いてて、奥は裏口の磨りガラスの引き戸だった
細長い土間を挟むように左右が少し高い居間なってて、開いてる右の障子からは生活感が見え、暗い左側は使わないから雨戸を閉めてるらしい

俺は身長が180cmある、対応してくれた老女はたぶん150cm、俺は少し屈んで対話した
先週見た白い人影は俺の目線上に居た、ちょっと後退りしたけどひと目で全身を見れた
でも白い人影が居たであろう場所は土間なんよ
俺と同じ身長で白い肌着に白い股引の人物が居ないとは言わん
股引と表現したのは例えじゃなく、長さが股引のソレだった
だから、もしかしてアレは宙に浮いてたんじゃないのか?と

とはいえ、磨りガラス越しだから見間違いとも、そうじゃないとも言い切れない
なんともこう薄く気味悪い

495 :名無し百物語:2024/05/14(火) 20:55:45.85 ID:SCJTHO8A.net
「白い服を来た人影」が、すりガラスを通して見えたのだから、その人物は、かなりガラスにかなり近づいていたんだろうね
土間が暗いだろうから、すりガラスから離れていると見えないからね
だれか、その老女の同居者がいるのだろうか?
いつもではなく、たまに訪れてくるとか・・・
日中仕事で外で働いている人なら、家に来る知り合いがいてもおかしくはない
でも、カミナリおやじが帰ってきたんだったらコワイ
「生前はめいわくをかけましたねぇ・・・」とか言って、あなたの家にも挨拶にくるかも

496 :名無し百物語:2024/05/19(日) 12:24:39.28
小さい頃写真拾ったことならあるぞ

497 :名無し百物語:2024/05/19(日) 13:36:39.37
なんか足跡吸ってたらくまがその辺にしとけって言われてて笑った

498 :名無し百物語:2024/05/16(木) 15:00:23.00 ID:O5oyYpQB.net
>>490
なんで関係ないって言ってるのに見かけたら連絡してくださいってなるんだろう
もしかして彼(彼女)は極道に追いかけられていて……

499 :名無し百物語:2024/05/17(金) 10:49:02.92 ID:VV2L3VDG.net
破門した組が、「おとしまえ」をつけさせるために探しているんだろうね

500 :名無し百物語:2024/05/17(金) 14:35:28.90 ID:mQwPnN4r.net
>>113
おっさんも怖かっただろうな

501 :名無し百物語:2024/05/17(金) 14:37:33.50 ID:mQwPnN4r.net
おっさんも怖かっただろうな

502 :名無し百物語:2024/05/19(日) 01:54:09.19 ID:g8cu4rnh.net
怖くない話だけど書きますね


ある日突然、仕事帰りにトイレに行きたくて、公園にある古びた公衆トイレに行ったんです。
そして個室に入った時、和式トイレで嫌だなと思いつつまたがったんですけど
またがった時に、正面に“右を向け”と書かれてたんです。
そして右を向くと上に向けとまた書かれてて、上を向くと後ろを向けと言われて、ゾッとしながら後ろを向くと
何もなくてその時は、なんだ何も居ないのかと安心しながら、トイレを出て、家に帰って気付いたんですよね
あれ?上を向いた時、後ろに向けと“書かれてたんじゃなくて”、“言われてたよね?”
そう気づいたら、じゃあ誰が私に“後ろを向け”と言ったんだ?と言う事になって、恐怖を感じました。

誤字、脱字などなどがあったらすみません。分かりにくくてごめんなさい🙇‍♀

503 :名無し百物語:2024/05/19(日) 02:18:35.44 ID:g8cu4rnh.net
追記

単純に文章力が無くてすみません。
こんな駄作だけど個人的に頑張ってみました、もう一回言いますけど、単純に私の文章力が足りなくて本当にすみませんでした。🙇‍♀

504 :名無し百物語:2024/05/20(月) 19:15:22.52 ID:sKbrHEH/.net
>>502
こわいですね。
トイレは鍵がかかるし壁で覆われていて安全なように思えますが密室ですからね。
中で、なにかが起きると逃げ場がない場合も。

この話は、
「語り手が家に帰ってから(時間がたってから)、経験の異常さに気がついて怖がる」というのではなく、
「なにもないので安心してトイレから出て家に帰った」というところで経験者の話(語り)が終わり;
その後、その話を聞いていた人が「おいおい、最後は『後ろを向け』と書かれてたんじゃなくて言われたんだろう!」
と突っ込まれて本人が怖がる:
という流れのほうが怖さは増すでしょうね。

505 :名無し百物語:2024/05/28(火) 08:55:40.34 ID:AL40d619.net
山中の警告

深い山を切り裂くように走る国道は、数々のカーブが連続し、夜間は特に視界が悪く、多くの事故が発生していた。特に、特定の急カーブは「事故のカーブ」として地元民の間で恐れられていた。

ある夜、地元に慣れ親しんだ男が、仕事の帰りにその山道を車で走っていた。時間は深夜。辺りは静寂に包まれ、男の車のヘッドライトだけが闇を切り裂いていた。

順調に山道を進んでいく男の耳に、ふと女性の声が聞こえた。「右」。一瞬、幻聴かと疑った男だったが、次の瞬間、目の前に現れた急カーブを危うく避けられることに気づいた。

「疲れからくる勘違いだろう」と自分に言い聞かせ、男は先へ進む。しかし、しばらくするとまたしても同じ女性の声が聞こえてきた。「左」。今度は左カーブが現れ、男は再びその声に従ってハンドルを切り、難なくカーブを曲がることができた。

不可解な出来事に背筋がぞっとする男だったが、山道を早く抜け出したい一心で、車は速度を上げた。

そして、いよいよ山道の終点に差し掛かったその時、またしてもあの声が聞こえた。「左」。反射的にハンドルを左に切ろうとした男だったが、次の瞬間、我に返り、慌ててハンドルを右に切り直した。車はタイヤを鳴らしながら、スリップ寸前の状態になりながらも、なんとか急カーブを曲がることができた。

ほっと一息ついた男だったが、背後から今度は男の声が聞こえてきた。「ちくしょう」。

その瞬間、男は理解した。あの声は、彼を助けるためにカーブの方向を指示していたのではない。彼の命を奪おうとしていたのだ。

恐怖に震える男。車の後部座席には、誰もいないはずなのに、何かがそこにいるような、不気味な気配を感じた。

男はアクセルを踏み込み、必死に山道を走り抜けた。

その後、男はその山道を二度と通ることがなかった。

506 :名無し百物語:2024/05/28(火) 18:48:05.83 ID:fMzMM+c1.net
石じじいの話です。

これは、ちょっとセンシティブな話です。
ご承知おきください。

田舎の、ある男性が精神を病みました。
彼は、じじいの良い友人であり、じじいが石探しで彼の家の近くを通るときには必ず立ち寄って話をする仲でした。
彼は、豪農の隠居でした。すでに息子があとを継いでいましたが、人徳から多くの人々に慕われており、地域の人々の相談にのるような立場だったそうです。
また、お百姓さんにはめずらしく(失礼な言い方ですが)、学があり、また商売の経験もありました。
大きな商家に奉公に出た経験があったからです。
彼の知識と経験は、農家、農村経営に大きく役立ったそうです。
その彼がおかしくなったのです。
ある時、じじいが彼の家に立ち寄ったとき、すこし彼の言うことがおかしいな?と感じました。
おかしくなった最初の方は、常に言動がおかしいわけではなく、正常にもどることもあり、そのときには農作業を手伝ったり、他の人に字や法律などを教えていたそうです。
しかし、彼の症状はどんどん悪化していきました。
ありもしない事を口走るようになる。
自分の行為を忘れてしまう。
家族を含めて人の顔を忘れる。
疑心暗鬼になる。
何もしなくなる。
不安感から夜徘徊するようになる。
彼の生活は破綻しました。今で言えば認知症の症状です。
おかしくなった彼の姿を見て、家族だけでなく、彼を慕っていた地域の人々も嘆きました。
どうにかならんか?
[つづく]

507 :名無し百物語:2024/05/28(火) 18:48:44.20 ID:fMzMM+c1.net
>>506
[つづき]
どうにもなりません。
症状はどんどん進んでいきます。
とうとう、彼を座敷牢に入れることになりました。
当時は、田舎には精神病院がなかったのです。
家の敷地にある木小屋に、その牢が作られました。
さて、だれが彼をその牢屋につれていくか?
とうぜん、彼の息子、現在の当主が良かろうということになりました。
息子が、縄を持って、ボケた男性に近づいて話しかけました。
「とうちゃん、わしは、あんたをつれていかんといけん。ひとにめわくをかけるけん。わかるか?もうええやろう。あとはらくにいきなさいや。のう、おとなしゅうにいってくれや。」
かなりボケていた男性は、日頃、人にそのようなことを言われたり、保護しようとするそぶりを見せられると逆上して、だれかれかまわず暴力をふるっていました。

その時、彼は、
「xx(息子の名前)よ。おまえはわしが狂うたと思うか。そうか。そうよのう。すまんのう。」
彼は、そう言うと、涙を流しながら息子に近づき、両手を後ろに回しました。
そうして、息子におとなしく縛られて牢に入ったそうです。

牢に入れられてからも、じじいは彼に会いに行ったようですが、すでに会話は成立しなかったようです。
その後、その人はどうなったのか?
私のメモにはありません。

508 :名無し百物語:2024/05/28(火) 19:39:06.34 ID:FXiX3ZPr.net
へえ

509 :名無し百物語:2024/05/28(火) 19:39:39.15 ID:FXiX3ZPr.net
へえ

510 :名無し百物語:2024/05/30(木) 14:05:56.67 ID:/mSfwdNt.net
石じじいの話です。

ある老人が、毎晩の夢の中で死体(死人)を食べる夢を見ていました。
夢の中では、その死人の顔が見えず、それが誰だか不明なのです。
しかし、ある夜、ついに、その死人がだれだかわかりました。
その日の朝、同居している息子が老人にたずねました。
「ゆうべも、アノ夢、見たかな?」
「見た。だれを食べよるか、ようやくわかった。」と老人は答えます。
「おお!それは誰やった?」と息子の好奇心はたかまります。

「お前だ!」と老人は、苦しそうな顔で言いました。
そう言われた息子は、ああそうか、やっぱり、と納得したそうです。
この話は、これで途切れています。
なぜ、老人の息子が納得したのか不明です。

511 :名無し百物語:2024/06/25(火) 18:53:12.07 ID:kNblHG9w.net
もう10年以上前、専門学校に通う傍ら、知識を生かして画像編集の在宅バイトをしてた。会社から送られてきた注文通りに加工しては納品していくんだけど、一度だけ変な依頼があった。送られてきた素材は20枚ぐらいの心霊写真?と、1枚の普通の写真。ファイルで分けられてて、ファイル名自体は忘れたけど心霊写真とは書いてなかった。中の写真の名前もただのナンバリング。じゃあなんでわかったかというと、その20枚の中にはネットで見たことがあるやつが何枚かあったし、それ以外もよく見たら写ってんなーと。
普通の写真っていうのは新しめな感じで、ただの旅行写真。女性数人がピースして並んでるだけ。問題は注文で、その写真に写ってる内の一人だけ切り出して、20枚の心霊写真の中に違和感なく差し込んでくれって内容だった。しかも幽霊として登場させるんじゃないのよ(そういう仕事はあった)。あくまで普通の被写体として挿し込めと。
そもそも先方は背景が心霊写真なことにはノーコメ。あくまで普通の背景素材という体。だから集合写真ならその人を参加させる、夜景なら中央に佇む、って具合にやったのを覚えてる。もちろんめちゃくちゃ怖かったんで、作業は昼間だけした。やっつけでどうにかやり切ったけど、流石にしんどかった・・・。またこういうのが来たら辞めようとか思ってたけど、結局そういう依頼はそれっきりだったな。金のかかったドッキリ?結婚式の出し物?(最悪)色々考えたけど、やっぱりまあそういうことなんだろなーと。それだけの話。怖かったっす。

512 :名無し百物語:2024/07/24(水) 07:05:06.75 ID:mvzpyRLl.net
昔、深い山奥にある小さな村があった。その村では古くから土着信仰が根付いており、山や森、川に住む神々に祈りを捧げていた。村人たちはその神々の存在を深く信じ、彼らの力が村の平和と豊かさを守っていると考えていた。

ある年の秋、村に新しい住人が移り住んできた。その家族は外から来た者で、土着信仰には馴染みがない様子だった。彼らは敬意を払いつつも、村人たちの信仰心を理解できないでいた。

冬が訪れ、ある夜、村に異変が起こった。村人の間で不穏な噂が広まり始めた。誰かが山の神々を怒らせたのではないか、というのだ。翌朝、村の周囲に奇妙な足跡が見つかった。それは人間のものではなく、どこか異形の生物が残したような形だった。村人たちは慌てて神聖な儀式を行い、神々に謝罪を送るが、異変は収まらなかった。

村人たちは次第に不安を募らせ、その異変が家族と共に移り住んできた外からの住人に何らかの因果関係があるのではないかと疑い始めた。しかし、彼らの中で最も疑われたのは、その家族の一人、特に子供であった。

ある晩、その子供は家を抜け出し、山の中に迷い込んでしまった。村人たちは捜索隊を組織し、山中を探し回ったが、子供は見つからなかった。やがて、朝が近づく頃、捜索隊は山の深い奥で恐ろしい光景に遭遇する。子供は異形の生物に囲まれ、彼らと一体化しているように見えたのだ。

村人たちは慌てて祈りを捧げ、神々の加護を求めた。すると、山の中で突如轟音が響き、異形の生物たちは消え去った。しかし、子供はもう元の姿には戻らなかった。彼の体には異形の特徴が混ざり合い、それ以降、村人たちは彼を避けるようになった。

その後、外からの家族は村を去り、土着信仰を尊重する者たちだけが残った。村は再び平穏を取り戻したが、未だに夜の深い山の中から、異形の影が時折覗くという噂があるという。

513 :名無し百物語:2024/08/01(木) 01:21:07.75 ID:vxIs91Rs.net
死体を見つけた話なんだけどさ。

ちっちゃい時に昔住んでたところ(父の転勤もあって引っ越してて住んでない)の近くの公園で、一人で昼遊んでたんだけどその日、草むらの方見たらさ、「あれ、誰か人がいる。倒れてる」ってなって。「寝てるのかな?」って、
それでなんとなーく近寄って見たらさ、なんか変で、全然動かないし、顔もなんか目開いてて、真っ直ぐ空見つめてるし、すごい変だって思って。
なんか怖くなってきて、ちっちゃい時はよく分からなかったんだけど、生きてる人っぽくなかった感じ?ってその時に多分思ってて。一人で公園で遊んでたから、夕方いつも母親が迎えてくれるんだけど、公園から離れて一人で走って家に帰って、走ってる時に怖くて泣き出しちゃって、
家着いて「おかあさーん」って。おかえり。もう帰ってきたの?って出迎えてくれて。言っちゃダメなのかなって一瞬躊躇ったけど「公園になんか変な人いる」って伝えたんだよ。
え?何それ、何かされたの?!ってなって、ううん、なんか、公園の草むらでその人横になってて…って言って、何それってなって母親と一緒に見に行くことになって。
それで二人で公園に着いて、あそこ…って指差して、草むらをかき分けた時に
母親が「キャーーーー!!」ってすごい甲高く叫んで。え、なになになになに!?ってなって。
母はだからそれ見て、死体だって分かったんだろうね。それで見ちゃダメ!みたいな感じで自分を離して。
その後はあやふやだけど確か夕方に警察来て、んで母親に付き添われながら自分も事情聞かれたりしてたんだけど、

ただ発見して母に手を引かれてその場を離れる時、あることに気づいてさ、それも伝えたんだけどさ、



死体が移動してたんだよね。
草むらの上で少し位置がずれてたのと、死体のポーズが手を気をつけしてるのからバンザイしてるのに変わってた。

514 :名無し百物語:2024/08/13(火) 14:24:50.15 ID:IcKOTpki.net
だれかつづきを

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