新疆公安ファイル
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CHAPTER2

収容施設の実態

 流出した写真は、主に新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州テケス県の看守所(拘置所)の内部を撮影したものだ。当局側が訓練などの際に撮影したとみられ、そのほとんどが同じシリアル番号のカメラで撮影されている。自治区内で行われた制圧訓練とみられる写真もある。収容施設内部の写真がこれほど多く流出したのは初めて。

テケス看守所

収容者を取り囲む当局者。手錠や足元に鎖のようなものも見える。左の男性はこん棒を持っており、新疆を逃れた元収容者の証言内容とも一致する。撮影は2018年8月22日12時27分。

こん棒を持って収容者を取り囲む当局者。右側の壁には「日用品価格表」「1週間の献立」といった張り紙が見える。撮影は2018年8月22日12時27分。

収容者の腕に女性が注射のようなものを当てている。新疆を逃れた多くの元収容者は採血や何らかの薬物投与で注射されたと証言している。撮影は2018年8月25日11時26分。

視察中とみられる当局者。監房とみられる部屋には鉄格子が見える。撮影は2018年9月26日11時5分。撮影情報によると、カメラは他と同じだが、シリアル番号は異なり、別の収容施設の可能性もある。

監房とみられる部屋の前に立つ当局者。右の男性の腕には「SWAT 特警(特別警察)」のワッペンが見える。撮影は2018年9月25日16時28分。

監房とみられる部屋の前でこん棒を持って立つ当局者。奥には鉄格子の扉が二重になっているのが分かる。撮影は2018年9月25日16時30分。

2人の収容者のうち1人が手錠をかけられ、壁に向かって座らされている。撮影は2018年9月25日16時30分。前の写真の13秒後に撮影されており、一連の訓練とみられる。

手錠、足かせ、覆面をつけられ連れ出される収容者。前の写真と同じ収容者とみられる。新疆を逃れた元収容者も「移動のたびに黒い袋を頭にかぶせられた」と証言している。撮影は2018年9月25日16時31分。

「虎の椅子」と呼ばれる椅子に座る収容者(左奥)。身動きができないこの椅子は、多くの元収容者が取り調べなどで座らされたと証言している。撮影は2018年9月25日16時32分

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