関東大震災で被害を受けた住宅の全潰(全壊)率から震度を推計すると、神奈川県や千葉県の一部で震度7の揺れに襲われていました。巨大地震に伴い火災も発生し、東京や横浜では広範囲に延焼しました。関東大震災地震・火災マップでは、震度分布と火災の延焼範囲をデジタルマップとして示しました。
【出典】
<震度分布>
諸井孝文・武村雅之「関東地震(1923年9月1日)による木造住家被害データの整理と震度分布の推定」(2002年、日本地震工学会論文集)
国土交通省「国土数値情報(大正9年の行政区域データ)」
市町村自治研究会監修「全国市町村名変遷総覧」(日本加除出版)
<延焼範囲>
災害復興に関するGISデータアーカイブ「関東大震災延焼範囲:東京市・横浜市」
https://www.cpij.or.jp/com/rev/kantoearthquake-gis.html
(日本都市計画学会)
【注意点】
震度分布は諸井・武村両氏の論文データから、東京・神奈川・千葉・埼玉の市町村別全潰率を抜粋し、毎日新聞が作成しました。
震度分布の市町村は関東大震災(1923年9月)当時を表示しています。市町村の境界データは1920(大正9)年の行政区域データを基に、1923年までに合併した自治体については、「全国市町村名変遷総覧」を参考に統合しています。ただ当時の市町村の境界は記録が古いため正確ではありません。
このマップは100年前の関東大震災の震度や延焼範囲を示すものであって、現代の危険度を示すものではありません。