将棋

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第83期名人戦A級順位戦　永瀬拓矢九段－稲葉陽八段　第12局の1

　◇台風厳戒も平常通りの開局　8月30日、大阪市福島区。広がる青空に拍子抜けした。非常に強力な台風10号が猛威をふるっており、日本各地の被害や新幹線など交通規制のニュースが連日報道されていたからだ。永瀬拓矢九段は万全を期し、前日昼には大阪に着いていた。両対局者とも遅れることなく通常通り3回戦が始まる

第232回福山レーティング将棋大会　22日　／広島

　◆第232回福山レーティング将棋大会（22日）　【A級】（1）向田雄哉（2）松井正（3）木村誠【B級】（1）森悠人（2）高田悠作（3）志田達美

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王将戦挑戦リーグ　永瀬が白星発進

　藤井聡太王将（22）への挑戦権を懸けた第74期ALSOK杯王将戦リーグ（毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛）が24日、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。開幕局は王将挑戦経験者同士の対戦となり、永瀬拓矢九段（32）が前期挑戦者の菅井竜也八段（32）を147手で破って4期ぶりの

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第83期名人戦A級順位戦　千田翔太八段－菅井竜也八段　第11局の6

　◇接近戦、千田が制す　油断したのか、ノータイムの［後］9六同歩が悪手であった。［先］同銀［後］9五歩［先］同銀［後］同桂［先］3五馬で千田が勝勢になった。これを［後］同銀と取ると［先］9二角（参考図）が激痛で［先］9五香以下の詰めろと、［先］8一角成の飛車取りになっている。図に戻って［後］9六同歩

永瀬九段、菅井八段を降し4期ぶり挑戦へ好発進　王将戦リーグ開幕

　藤井聡太王将（22）への挑戦権を懸けた第74期ALSOK杯王将戦リーグ（毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛）が24日、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。開幕局は王将挑戦経験者同士の対戦となり、永瀬拓矢九段（32）が前期挑戦者の菅井竜也八段（32）を147手で破って4期ぶりの

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第83期名人戦A級順位戦　千田翔太八段－菅井竜也八段　第11局の5

　◇食らい付く千田　1分将棋に追い込まれた千田がピンチに見える。菅井は［後］9一角で敵駒の一掃を狙うが、感想戦では、［後］1九飛成［先］9五香［後］同桂［先］9六銀［後］8一香［先］9五銀［後］同玉［先］9九香［後］9六歩［先］同香［後］同玉（参考図）の方がよかったかと悔やむ。この後も［先］8七金［

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第83期名人戦A級順位戦　千田翔太八段－菅井竜也八段　第11局の4

　◇菅井の反撃　千田は強く［先］7二角成［後］同銀［先］8二金と攻め続ける。控室の検討には出て来ない手順で、大駒がなく心細い。［先］8二金は銀取りよりも、次に［先］9五香［後］同玉［先］9六香の詰みを見ている。ここで［後］9三玉は［先］7二金［後］6三金［先］6四香［後］同金［先］8二銀（参考図）で

熱血勝負師対決　永瀬九段に軍配　A級順位戦観戦記

　A級順位戦1回戦は、上位の1～5位がそろって敗れる波乱で膜を開けた。2回戦の初戦、▲菅井竜也八段―△永瀬拓矢九段戦は初戦を落とした同士の顔合わせ。深夜の終局が予想されたが、永瀬九段が銀の桂の連携プレーで大差を付け、菅井八段の闘志を断ち切った。一体何が起きたのか。加藤まどかさんの観戦記で振り返る。　

自然体でつかんだ勝利　全日本アマ名人　関矢寛之さん　元奨励会員　「今、将棋が楽しい」　／群馬

　強豪が集う将棋の全日本アマチュア名人戦全国大会で初優勝した。自然体で臨んだ決勝。「最初はリラックスできていたが、だんだんと緊張感が高まり、勝ちが見えて手が震えました」。伝統あるタイトルの重みをかみしめるように語った。　アマ名人戦は3度目の出場。昨年と3年前の2大会で3位になった。「自分では上出来だ

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将棋　白玲戦七番勝負　第3局

　◇将棋白玲戦七番勝負第3局（21日）　○福間香奈清麗（117手）●西山朋佳白玲＝福間2勝1敗

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第83期名人戦A級順位戦　千田翔太八段－菅井竜也八段　第11局の3

　◇千田踏み込む　本局の記録係は中野駿6級（安用寺孝功七段門下）が務めている。筆者の経験から困る記録係は、居眠りをする、体を大きく揺らす、ため息をつく、などが気になるが、中野6級にはなかったように思う。堂々とした姿勢には好感が持てた。　また中野6級は関西将棋会館棋士室で先輩たちに、将棋を教えてくださ

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第83期名人戦A級順位戦　千田翔太八段－菅井竜也八段　第11局の2

　◇ザ・順位戦　菅井竜也八段が絶不調である。今年度1勝7敗、6連敗中（未放映のテレビ棋戦除く）。順位戦の内容もよくない。大差で負けている。　A級順位戦は2回戦を終えた。目に付くのは関西勢3棋士の不振である。豊島将之九段、稲葉陽八段、そして菅井にも勝ち星がない。豊島九段と菅井は前期A級を引っ張ったが、

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名人戦順位戦A級　19日

　（左が勝ち）渡辺九段　　　84手　増田八段（2勝1敗）　　　　　（2勝1敗）

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第83期名人戦A級順位戦　千田翔太八段－菅井竜也八段　第11局の1

　◇勝負師とAI　「勝負に辛い男」。千田翔太八段は奨励会員の頃から、そう言われていた。　約10年前、千田が四段の時に筆者は対局をした。こちらが優勢だったが、終盤もつれ出して、結果千日手になった。30分後の指し直しを前に筆者が駒袋に駒を収めている時、千田が「さっき私の玉、詰んでいましたね」と語りかけて

棋界新時代

次の100年へ新たな一歩　将棋　佐藤康光九段

　9月8日は日本将棋連盟創立100周年という将棋界にとって大きな節目の日であった。晴天に恵まれたこの日は、老朽化に伴い、同じ千駄ケ谷でより駅近の地に移転する新将棋会館のお披露目と、100周年の記念式典・祝う会が執り行われ、特別な一日となった。関西将棋会館も本年秋に完成を予定している。　将棋愛好家の皆

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将棋　王座戦五番勝負　第2局

　◇将棋王座戦五番勝負第2局（18日）　○藤井聡太王座（123手）●永瀬拓矢九段＝藤井2勝

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名人戦順位戦A級　18日

　（左が勝ち）佐藤九段　99手　豊島九段（3勝）　　　　　（3敗）

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第83期名人戦A級順位戦　豊島将之九段－渡辺明九段　第10局の6

　◇渡辺が今期初勝利　ここまでは難解な展開が続いたが、図から［先］4五角がまずかった。角を手放したことで5筋に香が打ちやすくなり、分かりやすい局面になったからだ。　先手は［先］3四歩から攻めの手をつなぐが、［後］2四香から［後］5三竜が詰めろ飛車取りになる好手順。後手が優位を拡大していった。　戻って

第378回日本将棋連盟福山支部例会将棋大会　15日　／広島

　◆第378回日本将棋連盟福山支部例会将棋大会（15日）　【A級】（1）高野莉旺（2）高橋睦弥（3）松井正【B級】（1）萩野裕幸（2）西本択司（3）池田克人

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第83期名人戦A級順位戦　豊島将之九段－渡辺明九段　第10局の5

　◇判断の難しい局面　図は4六にいた桂を先手が取ったところ。　手番を得た後手は［後］8七歩成を利かして、成桂を取られる手を消した。続いて［後］1八馬と香を取ったが、この瞬間がどうかだ。　そこで、「［先］7一飛［後］5一香［先］5六香（参考図）が怖かった」と渡辺。感想戦でも調べられたが、参考図で［後］