夕刊芸能
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どうすれば安全安心
筋ジストロフィーの研究進む 遺伝子に作用 国産の新薬
2024/6/28 13:06 1450文字筋力が次第に衰える難病、筋ジストロフィーの治療が新たな段階を迎えている。研究が進歩し、病気の原因遺伝子に働きかける国産の新薬が2020年に初めて登場した。続いて開発中の治療薬候補も、米欧の規制当局から迅速審査の対象に指定されており期待が高い。海外では遺伝子治療など他の手法の開発も活発化している。
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終活ナビ
土地の国庫帰属制度 利用を断念
2024/6/28 13:06 1023文字Q 土地の国庫帰属制度 利用を断念 父親が畑にしようと買った地方の造成地を相続し、国庫帰属制度を利用するため管轄の法務局とやりとりしていましたが、負担の重さに耐えきれず申請を取り下げました。辛抱が足りないですか。(50代、女性) ◇重い負担と少ない承認が課題に A 1年ほど前、国庫帰属制度が始まっ
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どうすれば安全安心
災害時の糖尿病診療手引を改訂
2024/6/28 13:06 273文字日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は、災害時の糖尿病診療マニュアルを10年ぶりに改訂、出版した。初版は2014年に東日本大震災の調査研究に当たった同学会の委員会が作成。今回は患者支援に当たる同協会も策定に加わった。 患者は食事や運動、服薬などで災害の影響を受けやすく、専門家の支えの必要性が高い。B5判
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Interview
片岡仁左衛門 しっかり“性根”つかんで 七月大歌舞伎で当たり役「いがみの権太」
2024/6/27 13:09 1614文字「崩さずに変える」。片岡仁左衛門は、古典に対する自身の姿勢をそう表現する。7月3日に幕を開ける大阪松竹座の「七月大歌舞伎」夜の部で「いがみの権太」を演じる。先人の型に学びつつ、自らさまざまな工夫を取り入れて「私の型」として演じてきた当たり役の一つだ。「これで良し、というものは見つからない。常に考え
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演劇 モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」 人間の可能性を温かく=評・濱田元子
2024/6/27 13:09 687文字人の心の内も、心に受けた傷の深さも、他人にはうかがい知れない。そんな埋め難い認識のずれを切なくもおかしく突きながら、人間の可能性に温かいまなざしを注ぐ。蓬莱竜太の新作(演出も)は、いまをビビッドに照らす群像劇だ。 前作「だからビリーは東京で」はコロナ禍における演劇人をリアルなタッチで映し出した。そ
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日々是・感劇
神と人間と「デカローグ」=濱田元子
2024/6/27 13:09 827文字殺すな、盗むな、姦淫(かんいん)するなと言われても、やってしまうのが人間の弱さであり、悲しさ、愚かさだ。旧約聖書のモーゼの十戒をモチーフにした全10編の新国立劇場「デカローグ」(7~10は7月15日まで上演中、新国立劇場小劇場、クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ原作、久山宏
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Topics
「松竹特別歌舞伎」 30日から 獅童親子ら、全国各地へ
2024/6/27 13:09 749文字日本各地のホールで歌舞伎を楽しめる恒例の「松竹特別歌舞伎」(全国公立文化施設協会主催)が30日から始まる。座頭は中村獅童。東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」で初舞台を踏んだ長男の中村陽喜も参加し、親子で歌舞伎の魅力を地方にも届ける。 演目は、「中村獅童のHOWTOかぶき」「橋弁慶」など。「HOWTOか
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Interview
岸井ゆきの 一本はずれた道で表現を 「ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-」出演
2024/6/26 13:10 1461文字松尾スズキ作・演出の伝説の舞台が久しぶりに上演される。「ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-」。ある事件が原因で常人とは違う身体的特徴を持って生まれた少年フクスケを巡り、人間のあらゆる情念が、東京・新宿の歌舞伎町に渦巻く。タイトルロールに抜てきされたのは、映画「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)を
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Topics
43年ぶり「裏表太閤記」上演 幸四郎・染五郎親子が共演
2024/6/26 13:10 769文字松本幸四郎と市川染五郎の親子が東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月1~24日)夜の部の「裏表太閤記」に出演する。二世市川猿翁(当時・三代目市川猿之助)が手がけ1981年に東京・明治座で昼夜通しで上演されて以来、43年ぶりの再演。「スケールとエネルギー、熱量を受け継いで、今の時代に上演できる作品にし
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コンサートからの問い
飯塚から生まれる音=梅津時比古
2024/6/26 13:10 1100文字福岡県飯塚市で行われた第43回飯塚新人音楽コンクール(ピアノと声楽の2部門、飯塚文化連盟など主催)は、現在のコンクール状況への問いに満ちていた。 予選、本選ともに課題曲は無い。通常、ピアノの場合、予選は課題にバッハ、ショパンが並び、本選は古典派、ロマン派から選択する場合が多い。だが、2日に飯塚コス
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「無伴奏の世界」3回目はコントラバスの幣隆太朗
2024/6/26 13:10 294文字独SWR交響楽団(旧シュツットガルト放送交響楽団)のコントラバス奏者、幣隆太朗が7月6日に東京・上野の東京文化会館小ホールで無伴奏のリサイタルを開く。 2022年に始まったシリーズ「無伴奏の世界」の3回目。新型コロナウイルス禍では舞台上の共演者間に一定の距離を保つ必要があったことから、各楽器の演奏
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時代を見る目
生活保護の違法・不適切運用 自治体「扶養優先」を曲解=稲葉剛・立教大学大学院客員教授
2024/6/25 13:10 3818文字「水は使えたんですけども、ガス、電気が止まって大変でした」「温かいものを口にすることができなかったのが一番つらかったです。ある時は、食パンを1斤買って、それを朝昼晩、お水と一緒に食事をするようなこともありました。水だけのときもありました」 奈良県生駒市で生活保護を打ち切られ、その後、2度にわたる再
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英月の極楽シネマ
骨を掘る男 先人たちを「訪らう」
2024/6/24 13:04 735文字沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたり収集し続けてきた具志堅隆松さんを、自身も沖縄戦で大叔母を亡くした奥間勝也監督が追ったドキュメンタリー映画です。地中から出てくる骨や歯、かんざしなどの遺品から、まるで声を聞くようにして、亡き人の年齢、性別、最期の様子を推察して言葉にしていく具志堅さん。彼に同行
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Interview
中井貴一、キムラ緑子 演劇はうそがつける場所 来月再演「終わった人」朗読劇
2024/6/24 13:04 1487文字定年後の男性の悲哀を描いた内館牧子のベストセラー小説「終わった人」の朗読劇が7月、大阪と兵庫で再演される。中井貴一とキムラ緑子により2023年に全国8都市で上演され、共感を呼んだ話題作。俳優としてキャリアを重ねてきた実力派の2人が再び共演する。 中井が演じる田代壮介は、仕事一筋で順調に出世を重ねて
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Topics
桂文枝独演会 3年ぶり「涙をこらえて」
2024/6/24 13:04 642文字創作落語の第一人者、桂文枝が7月15日になんばグランド花月(大阪市中央区)で独演会を開催する。「文枝自選集」として、ファンの人気が高い「妻の旅行」「涙をこらえてカラオケを」の2席と、新作の「約束」を披露する。 カラオケ好きのお年寄りが急死し、「カラオケ葬」で見送るという筋書きの「涙を~」は、自身お
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Topics
TENSHO座、「熱海殺人事件」に挑戦 「人情」で分かりやすく
2024/6/24 13:04 567文字松竹新喜劇の次代を担う俳優5人が、つかこうへいの名作「熱海殺人事件」に挑む。渋谷天笑が2020年に始めた自主公演「TENSHO座」の第3弾で、錦織一清が演出を手掛ける。 出演するのは、天笑と藤山扇治郎、曽我廼家(そがのや)一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎。5人は、渋谷天外の代表勇退を受け、昨年
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NHK 「虎に翼」支える解説委員 社会部育ち取材力で制作参加 司法「苦手」ドラマにリアリティー
2024/6/22 13:08 2167文字裁判所など法曹の世界は、私たちの生活からは縁遠いものかもしれない。4月に始まったNHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合・月~土曜午前8時など)は、日本初の女性弁護士の一人で戦後は裁判官になった、三淵嘉子(みぶちよしこ)をモデルにしたオリジナルストーリー。昨年2月に制作が発表された後も、朝ドラには向か
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MediaNOW!
鹿児島県警で起きている異常事態 根本原則の取材源秘匿が危機に=金平茂紀
2024/6/22 13:08 1030文字鹿児島県警で異常な事態が起きている。前県警幹部の逮捕、福岡に拠点を置く報道機関への家宅捜索が行われ、押収物から県警に対する内部告発者を特定するなどの行為が堂々と行われている。映画「関心領域」を見た直後と同種のやり場のない怒りと嫌悪感に襲われる。鹿児島県警の前生活安全部長の本田尚志(たかし)・元警視
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「僕より先に死なないで」 カンテレで29日 中皮腫患者ドキュメント
2024/6/22 13:08 670文字アスベスト(石綿)が原因とされる希少がんの一種「中皮腫」。同じ病気で悩む全国の人を励まし続けた男性に迫った「ザ・ドキュメント 僕より先に死なないで~アスベスト・中皮腫患者の7年~」が29日午前1時25分(28日深夜)から、カンテレで放送される。ナレーションは常盤貴子。 大阪府岬町在住だった右田孝雄
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どうすれば安全安心
患者の訴え、治療に生かす 悩みや価値観を質問票で
2024/6/21 13:09 1429文字最近の医療では、進歩した各種の血液や画像の検査で身体状況が詳しく分かるようになり、診察時間の大半は医師が検査結果を説明し、患者がそれを理解して治療の選択をすることに費やされる。患者が日ごろどう感じ、具体的に何に悩んでいるかにもっと耳を傾けるべきではないか――。本人の病気への認識「患者報告アウトカム
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