特集
沖縄戦
「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から78年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。
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「うめき声だけだった」沖縄戦 遺体かき分け逃げた元医師が語る
2024/8/12 08:00 -
24色のペン
川崎発、平和を願う沖縄の声=和田浩明(川崎支局)
2024/7/4 06:00 -
特集ワイド
沖縄 交差するまなざし 歴史と行き来する 賀数仁然さん/上 「イクサヤ、ナランドーヤ…」
2024/6/26 13:10注目の連載 -
沖縄戦79年 「お前ら戦争で死ぬな」 少年兵隠し、ガマを出た…叔父の最期思う 長浜・七里さん /滋賀
2024/6/24 05:02 -
父の背中にしがみついた戦争の記憶 「向こうの障害者は…」戦地思う
2024/6/23 19:46 -
「今こそ沖縄戦の記憶に向き合って」 ひめゆり学徒隊悼む慰霊祭
2024/6/23 18:17動画あり -
沖縄「慰霊の日」 戦没者追悼式に4500人 自衛隊増強に知事憂慮
2024/6/23 17:24 -
首相あいさつ中に男性叫ぶ 会場外へ連れ出され 沖縄・戦没者追悼式
2024/6/23 17:00
1945年6月23日、3カ月近く続いた沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結した。
沖縄県民の4人に1人が亡くなったとされ、日米合わせて約20万人が命を落とした壮絶な地上戦から74年。沖縄には今も全国の米軍専用施設の7割が集中し、戦争の傷跡が残る。23日は「慰霊の日」。沖縄は鎮魂の思いと平和の祈りに包まれる。
連載
新着記事
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「うめき声だけだった」沖縄戦 遺体かき分け逃げた元医師が語る
2024/8/12 08:00 1175文字砲爆撃のすさまじさから「鉄の暴風」と呼ばれた、太平洋戦争末期の沖縄戦を体験した千葉県木更津市の元医師、藤井昭夫さん(91)が木更津市で講演した。藤井さんは「背中に沖縄戦を背負って生きてきた。この体験を、後世に伝える使命がある」と語る。 講演会は、平和の尊さを次の世代に引き継ごうと木更津市民が実行委
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24色のペン
川崎発、平和を願う沖縄の声=和田浩明(川崎支局)
2024/7/4 06:00 1962文字戦争は人の心や体に深く癒えない傷を残す。その痛みを当事者から直接学ぶ機会を、記者という仕事を通じ何度も与えてもらった。 イスラエル軍が投下した直後は不発だったクラスター爆弾が爆発し、我が子を失った隣国レバノンの男性は「妻は心を落ち着かせる薬が手放せない」と私に打ち明けた。内戦下の北アフリカ・リビア
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特集ワイド
沖縄 交差するまなざし 歴史と行き来する 賀数仁然さん/上 「イクサヤ、ナランドーヤ…」
2024/6/26 13:10注目の連載 3818文字「この“少年”と私は、同じ門中(もんちゅう)です」。スクリーンに大映しされた写真を指さして、賀数仁然(かかずひとさ)さん(54)が口を開いたとき、会場に小さなどよめきが起きた。今年1月、那覇市・首里城近くの県立芸術大で開かれた沖縄県主催のシンポジウム「首里城地下『第32軍司令部壕(ごう)』周辺に残
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沖縄戦79年 「お前ら戦争で死ぬな」 少年兵隠し、ガマを出た…叔父の最期思う 長浜・七里さん /滋賀
2024/6/24 05:02 1458文字◇“未来託し”万年筆残す 何重にもくるまれた紙を開け、壊れて古びた万年筆を取り出す。「母は捕虜になってでもいいから、帰ってきてほしかったと思う。どんな思いでガマを出たのか考えてしまう」。沖縄戦の激戦地にはガマと呼ばれる自然壕(ごう)があった。七里伝夫(つたお)さん(72)=長浜市=の叔父の操さん(
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父の背中にしがみついた戦争の記憶 「向こうの障害者は…」戦地思う
2024/6/23 19:46 1452文字沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた23日、平和を願う沖縄の人々の表情には切実さがにじんだ。世界では今、住民を巻き込む悲惨な地上戦が絶えない。東アジアでも軍備の拡張で緊張が高まり、「基地の島」沖縄では「新しい戦前」という言葉が危機感を持って迫る。20万もの人々が命を奪われた沖縄戦から79年。
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「今こそ沖縄戦の記憶に向き合って」 ひめゆり学徒隊悼む慰霊祭
2024/6/23 18:17動画あり 875文字沖縄県糸満市伊原の「ひめゆりの塔」前では23日、看護要員として沖縄戦に動員された「ひめゆり学徒隊」の犠牲者を悼む慰霊祭があり、元学徒や遺族ら約190人が参列した。 慰霊祭を主催する同窓会の知念淑子(よしこ)会長(95)が祭文を読み上げ、「多くの尊い命を失った。ご遺族の心中を察すると、深い悲しみをど
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沖縄「慰霊の日」 戦没者追悼式に4500人 自衛隊増強に知事憂慮
2024/6/23 17:24 1205文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が営まれた。日米両軍の激しい戦闘で、住民を含む約20万人が命を落とした地上戦から79年。中国が軍事力を強化する中、米軍基地の集中に加え、自衛
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首相あいさつ中に男性叫ぶ 会場外へ連れ出され 沖縄・戦没者追悼式
2024/6/23 17:00 538文字23日に沖縄県糸満市の平和祈念公園で営まれた沖縄全戦没者追悼式で、岸田文雄首相があいさつを述べている際、男性が会場のほぼ中央で「わったーうちなーんちゅは、むるわじとんどー(私たち沖縄の人は、みんな怒っている)」などと叫び、警備中の警察官らに取り囲まれ、会場の外に連れ出された。あいさつは中断しなかっ
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「幸せに暮らしている」 平和の礎、魂魄の塔に遺族訪れ、祈りささげる
2024/6/23 14:44 922文字「沖縄慰霊の日」の23日、沖縄戦終焉(しゅうえん)の地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)にある平和祈念公園内の「平和の礎(いしじ)」には夏の日差しが降り注ぐ中、遺族らが次々と訪れた。 沖縄県北谷(ちゃたん)町の島袋美智子さん(79)と妹の智枝子さん(73)は「自分たちは幸せに暮らしています」と語
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沖縄戦の悲惨な実相を次世代に継承 首相あいさつ全文 沖縄慰霊の日
2024/6/23 13:21 1209文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地だった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で県と県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、参列した岸田文雄首相があいさつした。あいさつの全文は次の通り。 ◇ 令和6年沖縄全戦没者追悼式が
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自衛隊の増強 玉城知事「沖縄戦の記憶と相まって強い不安」平和宣言
2024/6/23 12:58 774文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、県と県議会主催の沖縄全戦没者追悼式が営まれた。玉城デニー知事は「平和宣言」で、米軍基地の集中に加え、自衛隊の増強が進む沖縄の現状について「無念の思いを残して
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「沖縄の負担軽減に全力尽くす」 首相「慰霊の日」追悼式に参列
2024/6/23 12:57 484文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、県と県議会主催の沖縄全戦没者追悼式が営まれた。参列した岸田文雄首相はあいさつで、「今もなお沖縄の皆様には米軍基地の集中などによる大きな負担を担っていただいて
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「基地問題の早期解決を」 沖縄・玉城デニー知事の平和宣言全文
2024/6/23 12:37 2776文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地だった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で県と県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、玉城デニー知事が「平和宣言」を読み上げた。平和宣言の全文は次の通り。 ◇ あの忌まわしい悲惨な戦争が、かつ
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平和が欠ける怖さを僕たちは知っている 慰霊の日・平和の詩(全文)
2024/6/23 11:28 1034文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地だった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、県立宮古高校3年の仲間友佑(ゆうすけ)さん(18)が「これから」と題した「平和の詩」を朗読する。全文はこちら。 ◇平和の詩「こ
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僕らが祈りをつなぎ続ける 沖縄「平和の詩」を朗読した仲間友佑さん
2024/6/23 11:27動画あり 856文字23日に沖縄県糸満市の平和祈念公園で開かれた「沖縄全戦没者追悼式」では、県立宮古高3年の仲間友佑(ゆうすけ)さん(18)が「これから」と題した平和の詩を朗読した。戦後79年がたとうとするなか、親族に戦争体験を直接聞く機会はなく、葛藤しながらつづった詩。「あらゆる世代に伝わってほしい」と願う。 自身
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20万人が命落とした地上戦から79年 沖縄慰霊の日
2024/6/23 08:39 476文字沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。日米両軍の激しい戦闘で、住民を含む約20万人が命を落とした地上戦から79年。沖縄本島南部の慰霊碑では、犠牲者を悼み、手を合わす人々の姿が早朝から見られた。 最後の激戦地だった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では
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沖縄戦から79年 慰霊の地遠く、行けずとも 熊本の83歳遺児 父への思い、地元で子どもらへ /熊本
2024/6/23 05:08 1791文字日米両軍による激しい地上戦となった第二次世界大戦末期の沖縄戦では、戦闘に巻き込まれた住民だけでなく、全国各地から出征した日本軍の兵士も6万人以上(推計)が命を落とした。今年で79年。その遺族も高齢となり、これまでのように慰霊のために沖縄を訪れることが難しくなっている。海軍兵だった父を沖縄で亡くした
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「午前は生きている。午後は死ぬかも」 16歳の心狂わせたゲリラ戦
2024/6/23 05:00 1339文字沖縄県大宜味(おおぎみ)村に住む瑞慶山(ずけやま)良光さん(95)は第二次世界大戦末期の沖縄戦で少年兵として駆り出され、山奥に潜んでゲリラ戦を強いられた。当時16歳。命は助かったが、精神に異常をきたし、戦後間もない頃は奇異な行動に走ることもあった。「海や山に隠れて、逃げる、逃げる。まさに戦争の時の
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県外出身兵も6万人超が戦死 高齢遺族にのしかかる沖縄との距離
2024/6/23 05:00 1796文字日米両軍による激しい地上戦となった第二次世界大戦末期の沖縄戦では、戦闘に巻き込まれた住民だけでなく、全国各地から出征した日本軍の兵士も6万人以上(推計)が命を落とした。今年で79年。その遺族も高齢となり、これまでのように慰霊のために沖縄を訪れることが難しくなっている。海軍兵だった父を沖縄で亡くした
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「平和の光の柱」上空に 沖縄慰霊の日前夜祭 遺族らが黙とう
2024/6/22 20:04 515文字沖縄は23日、1945年の第二次世界大戦末期の沖縄戦などで犠牲になった人を悼む「慰霊の日」を迎える。23日は最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、県と県議会主催の沖縄全戦没者追悼式が営まれ、玉城デニー知事や岸田文雄首相らが参列する。 22日は公園内の沖縄平和祈念堂で公益
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