欧州

米国とフランス、21日間の停戦提案へ　イスラエルとヒズボラの戦闘

　イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘を巡り、フランスのバロ外相は25日、米国と共同で21日間の停戦を提案することを検討していると明らかにした。　バロ氏は国連安全保障理事会の会合で、「我々は民間人を保護し、外交交渉を始めるために、両者が提案を受け入れることを期待している」と述

プーチン氏、核ドクトリンの変更を示唆　欧米をけん制か

　ロシアのプーチン大統領は25日、「核抑止力の国家政策指針」（核ドクトリン）の改定に言及し、新たな変更案を提示した。変更案では、非核保有国から侵略を受けた場合でも「核保有国の参加や支援があれば共同攻撃とみなす」とし、核兵器で反撃することを検討するという。　ウクライナは長射程ミサイルを供与している欧米

「イランと北朝鮮はロシアの共犯者」　ゼレンスキー氏、国連安保理で

　国連安全保障理事会は24日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる公開会合を開いた。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアへの兵器提供が指摘されるイランと北朝鮮を「事実上の共犯者」だと批判し、グローバルサウス（新興・途上国）を含む国際社会に和平に向けた対露圧力を強めるよう訴えた。　ゼレンスキー氏は「ロシ

緊迫2分半の領空侵犯　「背中合わせの連携」中国とロシアの思惑は

　23日に起きたロシア軍の哨戒機による日本領空の侵犯は、航空自衛隊の戦闘機が「火炎弾」（フレア）を発射して警告する異例の事態となった。ロシアは中国や北朝鮮との軍事的な連携も深める。その思惑を探った。　◇過去44回の領空侵犯、今回は…　ロシア軍の哨戒機は23日午後、北海道・礼文島沖に接近し、ジグザグ飛

ロシア軍機の領空侵犯　背景にウクライナ情勢、中国との軍事連携か

　23日に起きたロシア軍の哨戒機による日本領空の侵犯は、航空自衛隊の戦闘機が「火炎弾（フレア）」を発射して警告する異例の事態となった。ロシアは中国や北朝鮮との軍事的な連携も深める。事態をどう見るのか。識者に聞いた。　◇元空将の織田邦男・麗沢大特別教授　◇今後、中国軍機が領空侵犯の可能性も　1回の領空

日ウクライナ　「情報保護協定」で実質合意　機密情報を相互提供

　岸田文雄首相は23日（日本時間24日）、訪問先のニューヨークで、ウクライナのゼレンスキー大統領と約30分間会談した。両首脳は、日本とウクライナが引き続き緊密に連携していくことで一致。首相は、両国が保有する機密情報を円滑に提供し合えるようにする「情報保護協定」が実質合意に至ったとして歓迎した。　首相

「未来は奪えない」　ゼレンスキー大統領が国連で演説、ロシア批判

　ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領が23日、米ニューヨークの国連本部で開かれた「未来サミット」で演説した。「世界は平和な未来と持続可能な開発を必要としている」と強調。加盟国に改めてウクライナ支持を呼び掛けた。　演説では「国際の平和及び安全を維持する」ことなどが記された国連憲章に「反

露ウクライナ戦争で多用されるドローン　勝敗を決める鍵となるか

　無人機（ドローン）が大量に使用され、「戦争の実験場」とも呼ばれるようになったロシアとウクライナの戦争では、部分的に人工知能（AI）も使用されている。　果たして、人間の判断を介さないロボットのような完全自律型兵器の登場は間近なのか。そして、新たな形をとるウクライナでの戦争は、ドローンが勝敗を分ける決

無人兵器は戦場で生身の兵士の代わりを果たすか　米専門家の答えは

　戦場において、無人兵器はどこまで生身の兵士に置き換わるのか、その利点とリスクは何か――。長期化するロシアのウクライナ侵攻によって、SFのような世界が現実味を帯び始めている。　ウクライナ政府は9月半ば、ロシアが2022年2月の侵攻開始以来、8060機のイラン製無人航空機（ドローン）を発射したと発表。

「警告としての射撃」「正しく対応」　ロシア機にフレア、識者の見方

　ロシア軍の哨戒機が23日に北海道・礼文島付近の領空を侵犯し、警戒に当たった航空自衛隊の戦闘機が火炎弾（フレア）による警告を実施したことについて、香田洋二・元海上自衛隊自衛艦隊司令官は「空自機はロシア機に対し、領空に入ってこないよう伝えるためにフレアを放ったと考えられる」と指摘する。　領空を侵犯する

領空侵犯「極めて遺憾」　日本政府が厳重抗議　ロシア軍機にフレア

　防衛省は23日、ロシア軍の哨戒機1機が同日午後1～3時台の計3回にわたって北海道・礼文島沖で領空侵犯を繰り返したことを明らかにした。警戒に当たった航空自衛隊の戦闘機が火炎弾（フレア）による警告を実施した。フレアの使用は1958年に対領空侵犯措置を開始して以来初めてとなる。日本政府は外交ルートを通じ

米政府、中国やロシアの「つながる車」販売禁止へ　プライバシー懸念

　米商務省は23日、インターネットと接続する「コネクテッドカー（つながる車）」や自動運転車に関して、国家安全保障上の懸念を理由に、中国やロシアの技術を用いた車両の販売や輸入を禁止する規制案を発表した。安価な中国車が米市場に流入する前に事実上締め出すだけでなく、米欧や日韓の自動車メーカーのサプライチェ

ドイツ首相与党SPD、右派に辛勝　東部ブランデンブルク州議会選

　ドイツ東部ブランデンブルク州議会選は22日投開票され、ショルツ首相の中道左派、社会民主党（SPD）が、移民・難民の排斥を掲げる右派「ドイツのための選択肢（AfD）」に辛勝した。AfDは僅差で第2党となった。来年9月の総選挙に向け、主要既成政党はAfDの勢いに危機感を強めている。　AfDは1日にあっ

ロシア、次回平和サミット不参加　外務省情報局長が声明

　ロシア外務省のザハロワ情報局長は21日の声明で、6月にスイスで初開催されたウクライナ提唱の和平案を協議する世界平和サミットの第2回会合に「ロシアの代表が参加する予定はない」とした。ウクライナのゼレンスキー大統領が最近、ロシアの代表者も招待して第2回を11月に開く可能性があると述べていた。　ザハロワ

ウクライナ、ロシアの弾薬庫攻撃　火災発生、一つは「兵たんの鍵」

　ウクライナ軍は20日夜から21日未明にかけて、ロシア南部クラスノダール地方チホレツク地区と、同国西部トベリ州オクチャブリスキーにある弾薬庫を攻撃した。チホレツク地区の弾薬庫はロシア有数の規模で「兵たんの鍵となる施設の一つだ」と説明。北朝鮮の弾薬も運ばれていたと主張した。いずれの弾薬庫でも火災が発生

英キャサリン妃のがん報道　「パパラッチ」が抑制的な理由

　がんの治療をしている英国のキャサリン皇太子妃（42）は9日、「化学療法」の段階を終えたことをSNS（ネット交流サービス）に投稿した動画で公表した。がんの種類や進行度は明らかにしていないが、「完全回復への道のりは遠い」とも話し、治療は今後も続く。　だが今回、英国のマスコミは総じて抑制的で、病状を詳細

ロシア軍の死傷者、1日平均1000人超　訓練不十分で　英国分析

　英国防省は20日、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍の1日当たりの死傷者数が増加傾向にあり、平均で1000人を超えているとの分析を発表した。昨年までは多くても900人台だったが、今年5～8月の4カ月間はいずれも1000人以上で、9月も上回る見通し。十分に訓練を受けていない兵士が砲撃の犠牲になっていると

半島の現場から

気候危機に立ち向かう　韓国の若者たち

　今夏も熱波が世界各地を襲い、韓国では各地で9月の観測史上最高気温を記録した。近い将来、人類は今まで通りの生活を送れないのでは――。そんな危機感から韓国の若者たちが立ち上がった。それはアジアで初めて、政府の気候変動対策を違憲と認める憲法裁判所の判断につながった。韓国で起きた新たな波は、日本や台湾で活

ロシア軍に140万機の無人機納入　前年の10倍、開発強化の方針

　ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍に今年納入される無人機は140万機に上り、昨年の14万機の10倍になる計画だと表明した。「戦場での需要により早く対応した者が勝利する」とし、ウクライナ侵攻の目的達成に向け、無人機開発強化の方針を改めて示した。北西部サンクトペテルブルクでの無人機開発に関する会

バイデン、ハリス両氏がゼレンスキー氏と来週会談　支援強化協議

　米政府は19日、民主党のバイデン大統領とハリス副大統領が26日にホワイトハウスで、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は「勝利計画」を提示し、米側の支援強化についても協議する。ゼレンスキー氏は共和党のトランプ前大