アート・書
-
特集ワイド
存在感際立つワル、配信で話題のドラマ 「地面師たち」原作者の素顔は
2024/9/26 13:05注目の連載 2822文字人間だけが、ただの地面を資産と呼ぶ。土地狂ってる――。巨額詐欺事件をテーマにしたドラマ「地面師たち」(ネットフリックス配信)が、話題を呼んでいる。不動産を巡り、だまし、だまされ、の狂騒曲。その過程で浮かび上がる欲望のおぞましさが、何ともリアルだ。原作小説を読むと、その生々しさが倍増した。書いた当人
-
三毒狩り
/327 東山彰良 画 信濃八太郎
2024/9/26 13:05 947文字雲行きがますます怪しくなってくる。「わかるか、大宝? うちは死人の嫁にされるところだったんじゃ」李平はいけしゃあしゃあとまくしたてた。「うちは首をぶんぶんふってことわった。だって、この体はあの人でなしの村幹部にだって指一本触れさせんかったんじゃぞ。死人なんぞ願い下げじゃ」「けど、平平(ピンピン)…
-
書の世界
「中村不折コレクション 漢字のはじまり」展 甲骨文字300年のロマン
2024/9/26 13:05 979文字「企画展 中村不折コレクション 漢字のはじまり」(前期=29日まで、後期=10月1日~12月15日、東京・根岸の台東区立書道博物館)は、「ホンモノの考古品」により「漢字のはじまり」を目撃できる。 中村不折のコレクションには甲骨文字が500片以上あり、日本有数の量を誇る。松丸道雄・東大名誉教授の指導
-
建築 温故創新の森 NOVARE 未来開く実践と棟梁の心=評・五十嵐太郎
2024/9/26 13:05 926文字今年の春に「温故創新の森 NOVARE」が全体の運用を開始した。これは清水建設が次世代の企業像を推進すべく、五つの施設、すなわちフレキシブルなオフィス空間を提示する情報発信・交流のハブ、デジタル技術による生産革新にとりくむラボ、体験型の研修所、会社の歴史を展示する資料館、そして二代清水喜助が手がけ
-
Interview
町屋良平さん(作家) 私小説の枠はみ出す筆致 創作する「私」とは 新作短編集
2024/9/26 13:05 1472文字私の文体、私の労働、私の推敲(すいこう)――。作家、町屋良平さんの最新作『私の小説』(河出書房新社)は、「私の~」がタイトルに共通する短編集だ。それぞれのキーワードから、創作する「私」を批評的に深く掘り下げている。川端康成文学賞受賞作「私の批評」、書き下ろしの「私の大江」を含む計5編を収録。町屋さ
-
-
書展クリップ
第1回希凛会書展ほか
2024/9/26 13:05 390文字■第1回希凛会書展 28日まで、東京・有楽町の東京交通会館2階ギャラリー 今和希子さん「みづからのしぶきにけぶり……」=写真[1]=など。 特別出品、石飛博光さん「夕焼雲のうつくしければ……」、賛助出品、鎌田舜英さん「ふたたびぼくらは旅立とう……」▽大八木耕一さん「立山に初雪降れり……」=同[2]
-
細江英公さん死去 被写体巻き込む力 作家の大竹昭子さんの話
2024/9/26 06:10 211文字細江英公さんの代表作「薔薇刑」と「鎌鼬」のモデルを務めた三島由紀夫と土方巽は、いずれも戦後日本の突出した才能だった。そんな2人と若かった細江さんは対峙(たいじ)し、ただ撮るだけでなくさまざまな演出を施して創造的なイメージに昇華させた。このような撮り方をした写真家は他に思い付かない。発想が自由で、被
-
東岡旧遊郭、昭和初期建築か 鉄道敷設、町の変遷に影響 大和郡山 /奈良
2024/9/26 06:09 1482文字大和郡山市の行政代執行で解体される予定で、同市東岡町に残るシンボル的な遊郭建築(木造3階建て延べ約416平方メートル)が、1924(大正13)年ごろから新たに開発された場所に立地し、遊郭の数が急増した34(昭和9)年ごろまでの間に建てられた可能性が高いことが研究者への取材で判明した。【熊谷仁志】
-
檀一雄しのび顕彰祭 柳川の文学碑前、50人参列 /福岡
2024/9/26 06:05 467文字「火宅の人」で知られる柳川市ゆかりの直木賞作家、檀一雄(1912~76年)をしのぶ「第35回檀一雄文学顕彰祭」が23日、同市新外町にある檀の文学碑前で開かれ、長男の太郎さん(81)=糸島市在住=ら約50人が参加した。 檀は山梨県生まれだが、本籍が柳川市。少年時代から同市沖端町の祖父母宅をよく訪れ、
-
名品手鑑Ⅲ
滋賀の博物館・美術館探訪/23 比叡山国宝殿 紫式部ゆかり、彰子発願の経箱 /滋賀
2024/9/26 06:03 1463文字<名品手鑑Ⅲ(めいひんてかがみ3)> ◇優雅な趣漂わせる平安の傑作 琵琶湖の西岸にそびえ立つ比叡山は、伝教大師最澄が延暦寺を創建して以来、日本有数の霊峰として人々の信仰を集めてきました。比叡山の東塔地区にある比叡山国宝殿は、延暦寺所蔵の国宝・重要文化財などの貴重な文化財を保管、公開する施設として1
-
-
沢組遺跡で須恵器窯発掘 6世紀初頭の窯、成立判明 大津 /滋賀
2024/9/26 06:03 795文字大津市文化財保護課は25日、同市真野4にある沢組遺跡から三つの古墳時代の須恵器窯を発掘したと発表した。うち一つは6世紀初頭からの操業とみられ、これまで6世紀後半以降と考えられていた同遺跡周辺の須恵器窯成立時期が見直されることとなった。識者は「古墳時代後期の手工業生産を考える上で重要な発見」と評価し
-
郷土史研究のいま
成田拡張 北総ネット 新滑走路予定地の芝山調査 地域生活たどり記録 研究者ら、古民家や寺社へ /千葉
2024/9/26 06:02 1419文字成田空港のC滑走路(3500メートル)新設などの拡張工事で、建設予定地にある地域の歴史資料や文化財などを記録・保全するため、大学教授らが結成した「北総地域資料・文化財保全ネットワーク(北総ネット)」が2~6日、芝山町で調査を実施した。5日間で延べ約70人の研究者や学生らが取り組んだ。また13、14
-
毎小ニュース
文化 モーツァルトの未発表楽譜発見
2024/9/26 06:01 586文字オーストリアの作曲家(さっきょくか)、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~91年(ねん))が若(わか)い時(とき)に作曲(さっきょく)した未(み)発表(はっぴょう)の楽譜(がくふ)が、ドイツ・ライプチヒの図書館(としょかん)で発見(はっけん)されました。オーストリアにある「国際(こ
-
県展 332作品、審査始まる 書の最優秀賞に百渓さん /和歌山
2024/9/26 06:01 477文字第78回県美術展覧会(県展=県主催、県教委、県立近代美術館、県美術家協会、毎日新聞和歌山支局、県文化振興財団、橋本市、新宮市、上富田町共催)の作品審査が25日、和歌山市小松原通1の県民文化会館大展示室で始まった。 今回の出品点数は洋画117、日本画13、書51、写真103、工芸32、彫塑7、華道9
-
第51回毎日書道学会展 晴れの受賞 喜びの声 /香川
2024/9/26 06:01 2194文字◆知事賞 ◇澤田定枝さん=土庄町、かな 心染み入る書目指し 受賞の知らせをいただいた時は信じられず驚きました。 受賞作は「いつしんに事を為(な)さむとおもひ立つそのたまゆらは楽しきものを」。私は、この牧水の歌が好きでよく書いています。 今回はみやびな破り継ぎの料紙に気持ちをのせて楽に書くように心が
-
-
「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年 慈尊院に響く魂の歌 弾き語りと仏教観、宇崎竜童さん /和歌山
2024/9/26 06:01 628文字世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念し、ミュージシャンの宇崎竜童さん(78)が23日、九度山町の世界遺産・慈尊院でライブ公演を行った。ギターを弾きながら歌声を響かせ、詰めかけた約300人を巻き込んでステージを展開した。【藤原弘】 ライブは「MADE in JAPAN at 九度山
-
第51回毎日書道学会展 作品の声、素直に聞き 審査評 東原叶雲・大賞選考委員長 /香川
2024/9/26 06:00 681文字「よい作品によい賞を」というスローガンのもと、大賞選考と無鑑査・一般の部に分かれて585点の出品作品を審査した。ただ講評は大賞選考委員として審査に当たった作品について述べることにする。 まず195点の委嘱作品の中より大賞、準大賞、推薦賞の作品選考を行った。まず各部作品の中から1点しかない大賞作品の
-
第51回毎日書道学会展 知事賞に澤田さん 大賞に岡村さん 来月4~6日・高松 /香川
2024/9/26 06:00 1644文字第51回毎日書道学会展(毎日新聞高松支局、公益社団法人毎日書道学会主催)の入賞作品が決まった。香川県知事賞に澤田定枝さん(土庄町)の「たまゆら」=かな▽大賞に岡村香里さん(さぬき市)の「呉錫麒詩」=漢字――が輝いた。 同展は10月4~6日、高松市美術館(同市紺屋町)と県文化会館(同市番町1)で開か
-
感無量、豪華絢爛な結婚式 鹿角・花輪ばやし祭り展示館 /秋田
2024/9/26 06:00 555文字毎年8月に秋田県鹿角市で催される民俗芸能、花輪ばやしの屋台を年間を通じて見学できる「祭り展示館」で22日、初めてとなる結婚式が営まれた。豪華絢爛(けんらん)な装飾が施された屋台を前に、新郎新婦は親族や友人ら約100人のほか、訪れた観光客からも「お幸せに」と祝福された。 花輪ばやしは「山・鉾(ほこ)
-
「書の力」伝えた 毎日書道展東北仙台展閉幕 /宮城
2024/9/26 05:59 297文字仙台市で開かれていた、第75回毎日書道展の地方巡回展「東北仙台展」(毎日新聞社・毎日書道会主催)が25日、閉幕した。 青森、岩手、宮城の3県からの出品に加え、全国巡回の作家による作品など約840点を展示。22日には高校生と一般の5団体が書道パフォーマンスを披露した。6日間の会期で約5500人が来場
-