連載
みんなの広場
読者の声でつくる「みんなの広場」。政治や社会、事件など、皆さんの投稿を紹介します。
-
維新は野党としての気概を=薬剤師・大家秀樹・74
2024/6/29 02:00 375文字(大阪府) 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)が、次期衆院選の重点公約として「0歳児選挙権」を盛り込む考えという。事実上、親が幼少児らに代わって投票する仕組みで、子を持つ親だけに可能な「清き2票」制だ。 少子高齢化、人口減少化社会の到来で、若年層の政治意識を高め、若者の将来に関わる政策に
-
トラックの多重下請けは問題=パート・山之内耕子・65
2024/6/29 02:00 380文字(福岡県) トラック運転手の時間外労働規制が4月から始まったが、他にも問題は山積している。一番やっかいなのは多重下請け。大手運送会社を頂点に、ピラミッドのように会社が連なる。 下に行くほど受注額は減り、実際に荷物を運ぶ業者が一番安い金額で請け負うことになる。高騰するガソリン代を引くと利益はわずか。
-
感覚過敏 自分だけでなかった=無職・後藤政子・88
2024/6/29 02:00 400文字(千葉県) 18日の本紙夕刊1面で「音・光の刺激、館内どこに 感覚過敏の人、鑑賞ルート対策」を読んで、自分だけではないことを知り、とても救われました。 部屋の中でも常に帽子が手放せません。出先でも照明で目が痛くなるので、携帯電話は忘れても帽子はかぶります。大事なのです。 世の中には「感覚過敏」の人
-
ウオーキングをきっかけに=会社員・静春樹・64
2024/6/28 02:00 367文字(徳島県) 地元の河川敷で毎朝ウオーキングを楽しみながらゴミ拾いをしている方がいる。私は昨年、健康診断で血糖値と血圧の異常を指摘されウオーキングを始め、それを機に話を交わすようになった。 彼によれば、ウオーキング歴11年、当初から計測している累積データに基づくと歩数は5000万歩超で総距離に換算す
-
万葉集、8年かけ読み終え=アルバイト・佐々木繁男・73
2024/6/28 02:00 365文字(新潟県) 8年かけて万葉集を読み終えた。 仕事のない日、複数の教本の中から自分なりの解釈で1日4首を上限としてノートに書いた。 きっかけは、11年前の春に大和路を40日間かけて旅をした時に、事前にこの歌集を読んでいればもっと印象深い旅ができたのではとの思いと、地元出身の会津八一の歌が万葉調といわ
-
-
犬のふん、飼い主が始末して=アルバイト・江川泰子・68
2024/6/28 02:00 382文字(長崎県) 5月17日の本欄「ペットへの責任 最後まで」を読みました。金魚にきれいなすまいをと、水をひんぱんに替えて大切に育てられた様子がうかがえました。 先日の出勤時、家の前の道路に犬のふんと思われる排せつ物が放置されていました。しばらく歩くとまたありました。踏んでしまった場合は、そのままでは衛
-
新聞を購読できる喜び=契約社員・横山慎哉・78
2024/6/27 02:00 374文字(佐賀県) わが家は毎日新聞と地方紙を購読している。本紙のコラム「余録」と地方紙のコラムを毎日、原稿用紙に書き写して40年になる。だから新聞休刊日は寂しい。だが最近では、スマートフォンやパソコンなどの普及に押されて、新聞を購読する人は減ってしまっているという。 昭和30年代、私が中学生だった頃、学
-
裏金巡る駆け引きにうんざり=無職・上野隆・71
2024/6/27 02:00 370文字(兵庫県) 15日本欄「裏金問題の真相はどうなった」に全く同感です。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る国会審議に対し、本名で正々堂々と意見を言うのは政治に無関心な若者が多いとされがちな中で頼もしい。ちょっと驚きました。 私も政治資金規正法改正、旧文通費を巡る自民党と日本維新の会の駆け引き
-
終戦後のお弁当の思い出=無職・片山玲子・90
2024/6/27 02:00 396文字(神奈川県) 終戦の翌年、私は県立女学校へ入学し、ほどなく遠足があった。 母は、サツマイモをつぶして茶巾絞りを作った。その中にチラチラと米粒が光っている。母は「いいでしょう」と祖母に見せ、祖母は「おいしそうだね」。2人で私を励ましていると分かっていたが、私は何のわだかまりもなく「ありがとう」と言っ
-
電車内防災に網棚利用しては=会社員・直永卓也・63
2024/6/26 02:01 381文字(大阪府) 毎日、通勤電車を利用している。途上でもし、事故や災害に遭い車内に閉じ込められたら? そんな思いに駆られることがある。 どんな対応があるかを考えたが、車内には非常用ドアのコックくらいしか見当たらない。復旧を待つか線路に出るか、早急な解決が望めない状態でもし停電にでもなればどうなるか。季節
-
-
五輪を真の平和の祭典に=無職・福吉拓雄・80
2024/6/26 02:01 369文字(長崎県) 100年ぶり3回目となるパリでのオリンピック開催まで、あとわずかとなった。フランスは成功を期して国を挙げて取り組んでいるだろう。だが今回の五輪は手放しで喜ぶ気持ちにはなれない。 五輪はもちろん、すべてのスポーツ大会は平和の象徴だ。だがロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるガザ攻撃と、
-
誰もが暮らしやすい社会を=元高校教員・西川正吉・68
2024/6/26 02:01 400文字(宮城県) 50代のころ、ストレスから突発性難聴を発症し、耳が聞こえなくなった。 2016年、障害者差別解消法が施行され、公的機関から合理的配慮の提供があった。そしてこの4月、改正法が施行され、民間事業者にもその提供が義務付けられた。 街では主要駅にエレベーターや車いす専用の窓口、商店の出入り口に
-
初投句選んでくれた鷹羽さん=主婦・林田久子・80
2024/6/25 02:00 379文字(福岡県) 1976年から2020年まで毎日俳壇の選者を務めた鷹羽狩行さんの訃報に接し、しばらくの間、深い思いに包まれた。 07年9月9日の毎日俳壇で、鷹羽さんの選により特選をいただいた。「朝顔の蔓(つる)の迷へる雨あがり」。俳句を始めたばかり。俳壇への投句も初めてだった。いきなりのことに驚き訳も
-
政権交代が必要では=会社員・新田敏幸・65
2024/6/25 02:00 371文字(広島県) 最近、海外の選挙報道で「与党の敗北」「野党が大勝の勢い」などの情報を見聞きする。 春先には「トルコ地方選で与党敗北 エルドアン政権に打撃」、5月末には「英国下院が解散し7月4日の総選挙に向け選挙戦が本格スタート。世論調査では、経済界の支持を集める野党・労働党が大勝の勢い」などだ。 一つ
-
夜間往診に救われた=会社役員・間明田真喜子・75
2024/6/25 02:00 407文字(東京都) 66歳になる夫は、仕事を終えて帰宅したら即夕食、というのが日常だが、その夜の夫は「食べたくない」と言い、熱を測ると38度だった。せき込んでだるいようすだが、救急車を呼ぶほどでないと考えていた。 ところが、夫は一向に回復しない。それを見て私は、スマホで「夜間診療」と検索してみたが、対応可
-
-
兆候がない雪崩の怖さ=会社員・佐藤学・57
2024/6/24 02:02 423文字(北海道) 2017年、栃木県那須町の茶臼岳で高校生ら8人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた教諭と元教諭の3被告に禁錮2年の実刑判決が言い渡された。3人は東京高裁に控訴した。 雪は怖い。あれは私が中学生だった時のこと。雪崩ではないが、体育館の屋根からの落雪で、一時的に雪
-
雪崩事故 遺族との亀裂心配=無職・森隆政・72
2024/6/24 02:02 447文字(栃木県) 栃木県・茶臼岳での雪崩事故の裁判で、教師ら3被告は雪崩の予見可能性を否定し、過失はなかったとして無罪を主張したが、禁錮2年の実刑判決を受けた。 教師の勤務実態は長時間の残業と、それに見合うとは思えない給与で過酷だ。「働き方改革」が求められているが、遅々として進んでいないのが現状だ。今回
-
落とし物 落胆から感謝へ=無職・金馬功蔵・75
2024/6/24 02:02 378文字(大阪府) 先日、自転車でスーパーへ行く途中、携帯電話を落とした。帰宅して気が付き大慌て。携帯には他人の電話番号、ボランティア仲間との予定も入っている。 急いで心当たりのある道やスーパーを2往復したが見当たらない。駅前の交番に駆け込んで紛失届を出した。係官が親切な対応をしてくれ少し安心した。 どう
-
別姓で名字の多様性を=専門学校教員・伊原幹治・75
2024/6/24 02:02 381文字(福岡県) 先日、経団連会長が選択的夫婦別姓導入を強く促した。女性の社会進出を進める立場からの主張だが、それを拒む自民党保守派へのいらだちが感じられた。 別姓に反対する人たちは、別姓になれば家族の一体性が損なわれるという。しかし、名字こそ日本人のアイデンティティーそのもの。多様な名字は日本の文化そ
-
沖縄戦の真実を知る努力を=アルバイト・佐藤建・42
2024/6/22 02:00 387文字(東京都) 23日は太平洋戦争末期の沖縄戦での犠牲者を慰霊する日だ。沖縄にとっての「終戦記念日」だが、僕がそれを知ったのは30歳を過ぎてからだった。 沖縄戦では「県民の4人に1人が亡くなった」と言われる。しかし、考えてみると原爆や空襲の場合、死者数は語られても「市民の何人に1人が亡くなった」という
-