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自作物語

1 :Adgjmptw:2024/03/16(土) 00:26:44.44 ID:x47jEq3g9
自分が考えた設定の物語を書きます

322 :Adgjmptw:2024/06/29(土) 23:21:55.53 ID:+nCfXaeyO
おせちを食べ終えゆったりしてみる
大和「日差しがあったけ〜」
賢人「ヤバ、寝そう」
菜奈「も〜!2人共!」
葵「あ!これやらない?」
そう言いながらあるものを取り出した
賢人「ん?なんだそれ?」
大和「羽子板か」
葵「そ、これで男子対男子、女子対女子で勝負しよ!特別ルールで!」
賢人「特別ルール?なんだ?」
葵「それは…」
そのルールは負けた方は男子なら女子に女子なら男子に落書きされるという内容だった
大和「なるほど、面白そうだ」
葵「お互い本気でてまきるしね」
菜奈「それじゃあやっていこ〜」

323 :Adgjmptw:2024/07/02(火) 22:57:39.77 ID:0OBH/qMEx
第一試合 杉山大和(すぎやまやまと)VS庚塚賢人(かねつかけんと)
葵「能力の使用禁止だからね」
大和「へいへい」
賢人「りょ〜かい」
菜奈「よ〜い、はじめ!」
先行賢人から高めの羽が飛んでゆく、大和は冷静に対処する
賢人「やっぱ普通の打ち方じや意味ないか」
大和「はっ!(笑)」
普通に打ち返すと賢人は鋭く打ち込んできた羽をギリギリで打ち返す
大和「うおっと!」
賢人「ちっ!」
ヒョロヒョロと打ち上がった羽を賢人は容赦なく打ち返す
大和「おっとと…」
賢人「ずっとオレのターン!」
何回かラリーを続けている内に大和が羽を打ちそこねてしまった
大和「あっ…」
葵「大和負け〜」

324 :Adgjmptw:2024/07/04(木) 22:31:09.65 ID:SUSyRkq2a
賢人「やり〜♪」
大和「ちくしょー!」
早速と言わんばかりに、罰ゲームが始まった
大和「女子つっても菜奈か葵しかいねぇじゃん」
葵「じゃあ〜…」
スッ…と葵が菜奈に筆ペンを渡す
葵「菜奈、やっちゃえ!」
菜奈「えー!?」
しばらくおずおずした後、葵か何か耳打ちして、菜奈が大和に近づく
菜奈「それじゃあ、いくよ!」
大和(スゲー気合入ってんな〜…)
菜奈落書き中………
菜奈「ふ〜…できた」
賢人「ぷっ!……ブッフォ!www」
葵「か、かわいいwww」
大和「?」

325 :Adgjmptw:2024/07/07(日) 01:43:44.34 ID:Hpzamlp2w
本人は気づいていないが、ほっぺにハートが描かれていた
賢人「似合って…プッw」
大和「お前いつまで笑ってんだ」
葵「まさ本当に…ププッ、やるなんププッw」
菜奈「も〜///」
二回戦 島風菜奈VS橋本葵
葵「いっくよ〜!」
菜奈「お〜!」
女子2人が対戦している間、賢人が大和に気になることを質問した…
賢人「なあ、大和て菜奈ちゃんのどこを好きになったんだ?」
大和「急にどした?」
賢人「いや…なんとなく」
しばらく考え込んだ後、大和が話始めた
大和「ん〜…庇護欲?」
賢人「なんで疑問形なんたまよ」
大和「いや、なんっつ〜か守りたくなる様な感じ…的な?」
賢人「お前の行動が全肯定してんな」
そんな話をしていると、どうやら決着が着いたようだ
葵「負けた〜!」
菜奈「ふふんっ!」
敗者は葵に決まった様だ
大和「落書きね〜…」
賢人「何描くんだ?」.
大和「………そだ!」
なにか、思いついたかと思うと賢人に筆ペンを渡した
大和「めんどいからお前描いて」
賢人「俺?!」
葵「へ?」

326 :Adgjmptw:2024/07/07(日) 22:10:35.29 ID:Hpzamlp2w
大和「めんどいからお前描いて」
賢人「はいよ、ほら、目瞑って」
葵「ん…」
しばらく考え賢人は筆ペンを動かす
賢人「うし、できた」
大和「おー、なるほど」
菜奈「かわいい!」
その時の葵の顔には猫のヒゲが描かれていたのだ、葵は手鏡で確認して顔を真っ赤にした
葵「う〜///」
大和「俺にも手鏡貸して」
葵「絶対ヤダ…」
賢人「可愛いし良いじゃん」
思わず葵はドキッとする
葵「はい!今日はお終い!片付けしよ!」
賢人「へーい」

327 :Adgjmptw:2024/07/07(日) 22:46:29.86 ID:Hpzamlp2w
葵「菜奈、後でウェットティッシュ貸して…」
菜奈「わかった」
大和「俺にも…」
葵「アンタはそのまま帰る!」
大和「当たり強ない?」
みんなで後片付けをした後、各々の場所で解散した。…大和は香保里に指摘されうつむいていた

新学期、2年生に成り立ての初日そうそう、大和一同は校長室に呼ばれていた
大和「それで、話と言うのは?」
校長「まあ、気楽にしなさい」
思わず敬語になってしまうほどの威圧を受けながら話が始まった
校長「君たちに頼みがあってね、実は…」
話を聞くと、新しい委員会を立ち上げたいとのことをだった
賢人「執行委員会?」
校長「うむ、校内の悩み事などに対処して欲しい」
葵「そういうのは先生方の仕事では?…」

328 :Adgjmptw:2024/07/07(日) 23:11:26.35 ID:Hpzamlp2w
校長「人手がたりんのだ…それと、ぶっちゃけ面倒くさい」
一同(生徒の前で生徒の悩み面倒くさいって言った!)
思いも寄らない発言に皆驚いていると菜奈が質問した
菜奈「それで、どうして私たちが?」
校長「君たちの功績は聞いている、特に杉山くん、期待しているよ」
大和「はい」(久しぶりに苗字で呼ばれた)
校長「皆、異論は無いね」
一同「はい!」
校長「ちょっとまってなさい…」
奥から、5つの腕章を取り出して、【執行委員会】の文字を書くとポンッと判子を押した
校長「これで、校長のお墨付きだ」
大和「ど、どうも…」
全員に腕章を配り終えると、大和があることに気づく
大和「あの、一つ余りますけど…」
校長「ああ、サウジーナくんを入れる予定なのだ」
大和(サウジーナ…あ、リボンか)

329 :Adgjmptw:2024/07/07(日) 23:31:11.51 ID:Hpzamlp2w
翌日、早速委員会室に行ってみた
大和「意外と普通のこじんまりした委員会室だな」
賢人「お、来た」
先に来ていた賢人に軽く挨拶を返す
大和「あれ女子2人は?それにリボンも」
賢人「2人は依頼箱を置きに、リボンちゃんは隣の実験室」
右隣の扉を開けると実験室でリボンが実験をしていた、そっと扉を閉める
大和「…反対の扉には何があるんだ?」
賢人「練習場」
左隣の扉を開けると、かなりの広さのある練習場が広がっていた
大和「…一般の委員会室の倍の広さじゃねぇか!」
賢人「急遽増築したんだとさ」
大和「なんでそんな裏話に詳しいんだよ…」
賢人「校長と仲良くなった」
大和「………」

330 :Adgjmptw:2024/07/12(金) 23:00:20.07 ID:IQ3DrcNJN
すると、扉が開き葵と菜奈が入って来た
葵「箱、置いてきたよ」
菜奈「大和くん!」
大和「よっ!」
葵「今日はやることないよ〜」
賢人「じゃ、帰るか」
久々にみんなで一緒に帰っている最中…
賢人「あれ、クレープ屋か?」
帰り道の途中にある商店街の一角に出店のクレープ屋が開店していた
葵「美味しそう〜!」
菜奈「ね〜!」
賢人 キラキラ(目線)
葵 キラキラ(目線)
大和「…割り勘な」
2人「「やり〜!」」
全員分のクレープを注文し、しばらくしてクレープを受け取った
菜奈「美味し〜」
大和「あ、クリーム付いてる」
菜奈「ん?どこ?」
ソッと菜奈の頬に指を這わせクリームを拭き取ると、パクっと舐めた
大和「ん、うまい」
菜奈「ありがとう…///」

331 :Adgjmptw:2024/07/12(金) 23:13:05.56 ID:IQ3DrcNJN
葵(イチャイチャしてるな〜)
そっと賢人を挟んで2人のイチャつきを眺めていると
賢人「……」 スッ…
すると突然賢人が葵にクレープを差し出した
葵「?、どうしたの?」
賢人「え?いらねぇの?」
どうやら、葵が賢人のクレープ欲しかったと思っていたようだ
賢人「…いるか?」
葵「じゃあ、遠慮なく」
クレープを握っている賢人の腕を掴むとグイッと引き寄せ、ガブリと大半を食べきってしまった
賢人「あ!」
葵「ゴチ〜♪」
賢人「限度を考えろ限度を!」
葵「くれるって言ったも〜ん」
賢人「こっの!…」
すると仕返しと言わんばかりに賢人が葵のクレープを平らげてしまった
葵「あ〜!」
賢人「ウッマ」
葵「私のクレープ!か〜え〜せ〜!」
腹いせに賢人の胸をポカポカと殴り続けた

332 :Adgjmptw:2024/07/12(金) 23:19:26.18 ID:IQ3DrcNJN
賢人「ドゥメンドゥメン!」
テヘペロと頭に手を当て謝る賢人をまだ殴り続ける
葵(は!そういえば…あれって間接キ…///)
突然、葵が何かに気づいたかと思うと、顔を赤くしてソッと離れた

333 :Adgjmptw:2024/07/13(土) 18:53:13.16 ID:GRz20q+7t
賢人「どした?」
葵「なんでもない!バーカバーカ!」
顔を真っ赤にしたまま葵はそそくさと帰っていった
賢人「帰っちった」
大和「だな…」
菜奈「私たちも帰ろっか」
大和「だな」
賢人「んじゃな〜(葵ちゃんなんで顔を赤くしてたんだ?)」
翌日、葵に理由を聞いたが答えてくれなかった…そのまま何事もなく数日が過ぎ、再び体育祭の開催時期が近づいてきた
賢人「今年も強制参加かよ」
大和「昨年と変わらねぇよ」
葵「今年も私たちは見学だよ〜」
菜奈「大和くん、頑張れ!」
大和「やったるぞ〜!」
賢人「昨年と違ってやる気満々だな」
文化祭当日、トーナメントバトル開始が開始されると大和、賢人は快進撃を続けてきた
準決勝、バトルステージにて…
審判『準決勝!昨年、怒涛の展開を見せた杉山大和!VS庚塚賢人!』
紹介を終えると扉が開き大和と賢人がステージに上がる
大和「一年前か、なっついな〜」
賢人「だな、再戦といくか」
2人「「変身!」」
賢人は変身したが、大和は変身後の姿が変わっていた
賢人「なんだ?!その姿!」
身体全体は戦車の装甲の様なものに覆われ、角張っているがスラッとしていた
大和「そうだな…名付けるなら『サヘラントロプス』とでも言おうか」
賢人「へ〜、よくわかんねぇけどカッコいいな!」
審判」『レディ…ファイッ!』
先制攻撃を決めたのは賢人、金属を操り、剣を飛ばし攻撃を仕掛けるが…
賢人「は?!」
飛んでいった剣は、地面から突然生えた尖った金属によって防がれた
大和「ま、今までの技、能力の結集だな 」
賢人「やりがいがある…な!」
地面に落ちた剣を再び浮かせ、回転させながら飛ばす
大和「反撃といくか!」
身体から出ている煙(霧)を使って銃器を作り剣を落としつつ賢人にも攻撃する

334 :Adgjmptw:2024/07/14(日) 17:53:46.45 ID:IVlmCKpuT
賢人「なめんな!」
すぐさま鉄板を操り防御するがまだまだ大和の攻撃は続く
賢人「……今!」
大和「な!?」
突然、鉄板を背負うと姿勢を低くしたまま突進してきた
大和(しまった!上からの攻撃は意味がない!)
賢人「もぉらったぁぁ!」
そう声を上げ、大和にタックルを当て後方へ退かせると霧が床の方へ落る
大和「ぐふぉあ!」
賢人「やりぃ♪」
グッと拳を握り込む賢人、大和はまだ諦めない
大和「まだまだぁ…『逆落雷』!」
床に溜まった霧から雷が発生し、賢人へ向かって一直線に飛んでゆく
大和「金属の塊みてぇなお前だ、当たるぜ」
賢人「ちっ…トゥッ!」
避雷針代わりのものをいくつか作りながら後方へ跳んだが、やはり雷をくらった
賢人「あだっ!少し痺れるな…」

335 :Adgjmptw:2024/07/14(日) 18:18:55.67 ID:IVlmCKpuT
大和「だろ」
二人は向かい合って立ち上がる
大和「また、同じか…」ハァ…ハァ…
賢人「だな…」ハァ…ハァ…
互いに力を溜めて最後の一撃を繰り出す
賢人「「鉄塊豪傑』!」
大和「『結晶突貫』!」
巨大な鉄柱と結晶の棘が激突し、辺りは粉塵が立ち込める
審判『結果は!?…』
粉塵が収まると、そこに立っていたのは
審判『勝者、杉山 大和!』
観客達「うおおおおー!」
大和「賢人、起きろ」
倒れた賢人が答える
賢人「あんなのアリかよ…」
お互いの大技が衝突した瞬間、大和は賢人と同じように姿勢を低くし衝突の衝撃を掻い潜り賢人へ一撃をお見舞いしたのだ

336 :Adgjmptw:2024/07/14(日) 23:46:57.16 ID:IVlmCKpuT
賢人「負けたけど…悔なし!頑張れよ決勝!」
大和「応!」
決勝戦、バトルステージにはあの2人が立っていた
審判『いよいよ決勝!なんと!決戦に残ったのはまさかのこの2人!杉山 大和VS黒石 カイト!』
カイト「久しいね」
大和「相変わらず癪に障るな」
今だにカイトの女子人気は凄く、黄色い歓声が上がる
カイト「文化祭の『借り』を返させてもらおう」
大和「結構だ、俺も直に殴りたかったんでね!」
審判『何やらバチバチした雰囲気ですが…始めしょう!』
2人は変身し、踏み込む姿勢をとる
審判『レディ…ファイッ!!』
カイト「あの頃の僕とは違うぞ!」
すると何やら長い棒を生成し、先端が大和に向かって飛んでゆく
大和「それは俺も同じだっつの!」
瞬時に地面を力強く踏み、結晶で防御すると飛んできた先端が触れ、爆発を起こした
菜奈「何アレ?!」
葵「凄い爆発!」
賢人「ありゃあいくらなんでも…」
観客席で菜奈たちは驚いていた
大和「なるほど、『高火力の爆発物』」
カイト「正解、流石だね」

337 :Adgjmptw:2024/07/15(月) 00:01:56.68 ID:uR17zix+l
最初に飛んできたのは、ロケットランチャーだったのだ
カイト「更に更に…」
大和「あ?」
すると、カイトの周りに円状に並んだ大量の筒と先ほどのロケランが現れる
大和「スゲ」
カイト「『大火力兵器の同時複数生成』、さあ…ガトリングとロケランの火力、特と味わってくれ!」
その言葉と同時に、大量の弾丸とバズーカ弾頭が一斉に飛んでくる
大和「流石に避けねぇとマジィな」
後方に飛びのけると、大和は円状のステージを周りを金属結晶で防御しながら逃げ回る
カイト「どうした!反撃しないのか!」
大和「弾幕濃すぎんだよ!」
時々、属性攻撃や金属結晶を飛ばしたりしているが、あまりの弾幕に撃ち落とされ攻撃が届かない
大和「クソッ!また持久戦か!(しかも前回より弾幕が濃くて集中する暇がない!)」
カイト「ハハハ!さあ…さあ!踊れ踊れ!」
しばらくすると、ずっと動き続けている大和は流石に疲れ始めていた

338 :Adgjmptw:2024/07/15(月) 00:18:00.86 ID:uR17zix+l
大和(仕方ない…ぶっつけ本番、やってみるか)
ステージの周りを走りながら霧を出し、バリア障壁によりステージ中を満たす形になった
カイト「なんだ?またこけおどしか!?」
これには、観客達もザワついていた
菜奈「全く見えない〜!」
賢人「目視はダメか…葵ちゃん、何か見えるか?…葵ちゃん?」
葵「ウソ…どういうこと?」
菜奈「どうしたの葵ちゃん?」
葵「実は…」
すると、ステージの霧が晴れ、ステージに光が入ってきた
カイト「観念したか、じゃあse…は?」
審判『へ?』
菜奈「え?!」
賢人「Why?!」
その時、カイトどころか観客達全員が唖然とした
審判『な、なんと!杉山大和、ステージ上から消えました!」
カイト「まさか…地中か!?」
上空へ飛び上がり、ガトリングを地面に向け一斉に乱射する
カイト「ちっ、一向に出てこない!」
ストッと降りてきた、カイトは辺りを集中的に見渡していると…
大和「やったね、成功だ」
どこからか、大和の声が聞こえてきた
カイト「何処だ!出てこい!」
大和「出て来いも何も…俺、隠れてねぇし」
その言葉に、会場は更にザワついた

339 :Adgjmptw:2024/07/15(月) 00:28:30.42 ID:uR17zix+l
菜奈「え?何処何処?!」
賢人「全くわからん」
葵「ウチの能力にも映らないなんて…何処いんの?」
観客達も見えない大和を探し、視線をキョロキョロさせる
カイト「嘘つけ!さっさと出て来い!」
大和「だから、隠れてねぇって」
するとカイトは、突然自分の背後に向けて発砲した
審判『黒石 カイト、急にどうしたのでしょう」
カイト「な、なんだ…肩を触られたはず…」
大和「な?隠れてねぇだろ」
カイト「ファッ!?」
今度は自身の右側に向けて発砲
カイト「今度は頬…おちょくってないで攻撃してこい!」
大和「じゃあ遠慮なく」
突然、打撃音と共にカイトは左側へ盛大に吹っ飛んだ
カイト「ぐはっ!」

340 :Adgjmptw:2024/07/15(月) 01:00:21.91 ID:uR17zix+l
菜奈「吹っ飛んだ!」
賢人「なるほど…STERUSS…隠密か」
葵「STEAM、ARMOR、そしてSTERUSS…軍人が欲しがりそ〜」
カイトは殴られた事に困惑しながらも、ゆったり起き上がる
大和「お〜、意外とタフ」
カイト「クソッ!くたばれー!」
バズーカを大量に作り出し、周囲に発射する
大和「スゲーだろ、『サヘラントロプス』」
カイト「くっ!」
しかし、大和は一切ダメージを受けた感じではない
カイト「何処だ、一体何処に…」
大和「そんじゃ、そろそろ終わりにしますかな」
そして、何回か風切り音がした後ドゴォという音と共にカイトは地面に倒れ込んだ
審判『しょ、勝者、杉山大和!…あの、出てきてください…』
大和「あ、は〜い」
すると、霧の中から出てくるようにフワリと現れた
大和「よっ」
菜奈「大和くん!良かった〜…」

341 :Adgjmptw:2024/07/19(金) 22:53:20.78 ID:rZoUMWzT3
カイト「イッテテ…き、貴様!何をした!」
地面に倒れていたカイトが頭を押さえながら起き上がる
大和「ああ、かかと落とし」
カイト「そっちじゃない!どうやって隠れた!」
大和「え〜…説明面倒い…」
カイト「じゃあもう一度隠れてみろ!」
大和「わかった、一回だけな…『STERUSS』」
すると、大和は霧に包まれるように再び姿を消した
大和「満足か?」
カイト「め、目の前にいるのか?」
大和「いるぞ」
カイト「………オラッ!」
真っ直ぐ前に進んだと思うと、突然大和に向かって殴りかかる
大和「遅っ」
しかし、カイトは転んだ
カイト「嘘をついたな!」
大和「殴ってきたんだ、そら避けるさ」
カイト「く、クソォ…」
こうして、体育祭は幕を閉じたのでした

342 :Adgjmptw:2024/07/19(金) 23:07:28.15 ID:rZoUMWzT3
しばらくして、学校ではとあるイベントが盛り上がっていた
菜奈「もうすぐ、バレンタインか〜」
葵「大和にあげるんでしょ」
菜奈「そうだよ〜♪」
バレンタイン…女子が気になる男子や友達にチョコをあげるイベントである
菜奈「どんなチョコにしようかな〜♪」
葵「ウッキウキじゃん、ウケる」
菜奈「楽しみなんだけど。友達の分も入れると、量がね」
葵「ウチ、手伝うよ」
菜奈「ありがと〜…なんか話し方変わった?」
葵「イメチェンイメチェン〜」
後日、菜奈の家でチョコづくりをする約束をした
約束の日…
菜奈「葵ちゃん、こっちこっち!」
葵「おっは〜」
菜奈「おはよ、行こっか」
葵「お〜!」
早速菜奈の家に行き、チョコを作り始める
菜奈「え〜と、砂糖の分量は…大和くん、どんなチョコが好きなんだろ」
葵「聞いてないの?!」
菜奈「サプライズしたくて」
葵(あいつは菜奈からならどんなチョコでも喜びそ)
手探りな状態で、チョコを作っていく

343 :Adgjmptw:2024/07/19(金) 23:27:16.01 ID:rZoUMWzT3
菜奈「あ!チョコ焦げちゃう!容れ物容れ物!」
葵「成形ミスった!」
何やかんや在りながら、何とか本命と全員分の友チョコを作り上げた
菜奈「何とかなった〜」
葵「疲れた〜」
菜奈(明日は当日、絶対渡すぞ〜)
葵(これは借り、あくまであいつへの借りだし!)
バレンタイン当日、学校中にチョコの香りが充満していた
菜奈「はい、友チョコ」
男子「ありがとう」
葵「はい、チョコだよ〜」
男子「有り難き幸せ」
そしていよいよ、本命!
菜奈「や、大和くん!」
大きな声で、その名前を呼ぶ
大和「うお!?ど、どした?」
菜奈「…はい!」
後ろから、本命チョコが入った袋を差し出した
大和「こりゃあ…」
菜奈「驚かせたくて…どお?」
大和「………」
菜奈 ドキドキ
大和「スッゲー嬉しいや!ありがとよ!」
私に明るい笑顔で、元気に返事をくれた
菜奈「良かった!」
大和「ただな…」
菜奈「ど、どうしたの?」(何かダメだったかな)
大和「俺は良いんだが、クラスの中で大声は…」
菜奈「はっ!」
我に返り辺りを見渡すと、周りから凄く注目されていた
菜奈「わわわ///」
大和は菜奈に指摘すると、顔を真っ赤にして大和の後ろに隠れた、菜奈いわく「味の感想聞かせてね」とのこと…ホワイトデー何にしよう

344 :Adgjmptw:2024/07/21(日) 19:12:34.35 ID:gEy+RGWs2
一方、葵はというと…
葵(渡せず下校時間になっちゃた〜!)
夕暮れ時、いつもの4人で下校中、葵は後悔していた
葵(渡そうと思ったら、アイツ外で遊んでて渡せなかったし〜)
賢人「大和がもらったチョコの量スゴかったな」
菜奈「え?そうなの」(マジトーン)
大和 ギクッ
賢人「ソイツ、『菜奈が来る前に食べ切るから手伝え』って…」
大和「あ〜!知らね〜!!てかお前も沢山もらってたろ!」
葵「え、そうなん?」
大和「ん?ああ、机の上が埋まるくらには…」
葵(やっぱし、渡さなくて正解かな…)
自分のバックをギュッと握りしめる、中のチョコを潰さぬように
そしていつもの駅前、菜奈の提案でカフェで少し休んでいた
大和「俺、飲み物頼んでくる」
菜奈「私、手伝うよ」
そう言うと、2人は飲み物を注文しに行ってしまった
葵(賢人と二人っきり、気まず…)
賢人「そういやさ〜、チョコくれねぇの?」
葵「え?」
驚いた、何故か女子2人しか知らない秘密を知っていたのだから

345 :Adgjmptw:2024/07/21(日) 19:48:44.80 ID:gEy+RGWs2
葵「な、なんで知って…」
賢人「菜奈ちゃんから…」
葵(菜奈ちゃ〜ん!)
もしかしてこの状況も?と考えたが、渡すタイミングをくれた事に感謝しようと思った
葵「じゃあ…はい」
賢人「どもども」
少し形が崩れたチョコを賢人に手渡す
葵「お返しは10倍ね」
賢人「へ〜い…開けていい?」
葵「家帰ってから」
賢人 ショボーン
しばらくすると、飲み物を持った2人が戻ってきた
葵「菜奈ちゃん、賢人に話したの?!」(小声)
菜奈「え、話してないよ?」
葵「え?」
慌てて、賢人に秘密についてのことを聞いてみる
賢人「秘密?なんの?俺は菜奈ちゃんから『私たちで友チョコ配ってるからあげる』って」
葵「え〜っと……やっぱそれ返して!恥ずい〜!」
賢人「え、ヤダ」
取り合いの結果、賢人がお家て美味しく頂きましたとさ
オマケ
学校の昼休みにて…
大和「賢人、お前貰った大量のチョコどうした?」
賢人「他のやつらにあげた」
大和「マジか、無慈悲だな…」
賢人「?、俺外で遊んでてくる!」
大和「いってら〜」

346 :Adgjmptw:2024/07/23(火) 00:09:11.94 ID:Gb9xKAnyS
数日経ってホワイトデー、いつものの男子2人は非常に困っていた
大和&賢人((菜奈(葵ちゃん)の好み知らね〜!))
執行委員会室、2人揃って、お返しについて悩んでいたのだ。
大和「貰ったチョコなんだった?」
賢人「ガトーショコラ」
大和「おっしゃれ〜」
表に出さないが、頭の中で悶々と悩み続けていた
大和&賢人「「はぁ〜…」」
リボン「2人揃ってため息とは、珍しいねぇ」
隣の実験室から、リボンが出てきた。飲み物を買いに行こうとしたらしい
大和「リボンか…」
賢人「リボンちゃんに女の子の好みを聞いてもな〜…」
賢人「ナチュラルに失礼じゃないかねぇ!?」
2人はリボンに悩み事を打ち明けた
リボン「なるほど、お返しねぇ」
大和「何か案はないか〜?」
賢人「頭パンクする…」
リボン「ん〜…興味ないねぇ」
興味を示さないリボンを何とか止めて、何か奢るという条件でアドバイスをもらう事にした
リボン「だったら、お返しに『意味』を込めてはどうかねぇ?」
賢人「意味?」
リボン「マシュマロやクッキーなどだねぇ」

347 :Adgjmptw:2024/07/23(火) 00:32:41.06 ID:Gb9xKAnyS
大和「へ〜」
賢人「ちなみに マシュマロは?」
リボン「『あなたの事が嫌いです』って意味だねぇ」
賢人「おい」
結果2人は、『意味が込められたお返し』をしようということで、大和の家で菓子づくりをすることになった
賢人「オッス」
大和「お〜」
土曜の朝、待ち合わせをし、買い物を済ませ、大和家のキッチンに立った
香保里「頑張れ〜!」
今回初の菓子づくりということで、審査役として香保里も同席して貰った
大和「やるぞー!!」
賢人「うぉぉぉ!!」
勢いよくスタートしたが、菓子づくりをしたことがないのでまず調べるところから始める事にした
大和「何が良いんだ?」
賢人「ん〜…」
女性向けのお菓子雑誌を男2人で眺めながら唸っていた
香保里「これクッションみた〜い」
そう言いながら、一つのお菓子の写真を指さした
大和「マカロンか」
賢人「女の子っぽくて良いな」
香保里「隣のビー玉みたいなのな〜に?」
大和「それは飴玉」
作るお菓子が決まり、早速作り始める
大和「え〜と作り方は…」
賢人「目分量ってこんくらいか?」
大和「火加減、火加減…ブツブツ」
賢人「潰れろ気泡!」

348 :Adgjmptw:2024/07/23(火) 01:00:15.55 ID:Gb9xKAnyS
大和「チョコ溶かして、冷やしながら水飴を…」
賢人「後は、クリームをマカロンコック?でサンドして…できた!」
丸一日使って何とか作り上げることができた
大和「ふ〜…そだ、ついでにもう一品作るか」
賢人「何を…」
大和「それはな…」
週の初め、学校に登校した2人は菜奈と葵にお返しを渡す
大和「菜奈」
賢人「葵ちゃん」
菜奈「なに?」
葵「どしたん?」
大和「ジャン!お返し」
賢人「倍かは分らん」
お返しのお菓子が入った袋を菜奈、葵に渡す
菜奈「わ〜!キラキラしてる!」
葵「お洒落じゃん」
大和「飴玉砕いて散りばめてみた、ほい余った飴」
菜奈「ありがと〜!」

349 :Adgjmptw:2024/07/23(火) 01:10:42.27 ID:Gb9xKAnyS
賢人「俺はバームクーヘン」
葵「お、気が利くね♪」
その後、2人は家でお菓子の意味を調べて悶々とするのであった
オマケ
お返し、成功後…
大和「リボンいるか?」
リボン「ん?どうしたんだねぇ?」
執行委員会の実験室に大和が訪ねていた
大和「ホイこれ」
リボン「これはなんだねぇ?」
少し膨れた紙袋をリボンに渡す
大和「マカロンの余りと型崩れした飴、後お礼のクッキー」
リボン「糖分補給に使わせて貰うねぇ」
残りは香保里のおやつになりましたとさ

350 :Adgjmptw:2024/07/25(木) 23:53:32.66 ID:C6HEuvnmx
不安定な天気が続く今日このごろ、学校ではある噂が立っていた
女子「ねぇ、あの噂知ってる?」
男子「あれだろ、自分が2人いるってやつ」
女子「そうそれ」
ドッペルゲンガー…全く同じ存在が2つ実在すること
葵「本当にいるん?」
賢人「噂じゃ校内で見かけたってよ」
菜奈「へ〜」
大和「面白そうだな」
いつもの何気ない会話。しかし、事件が起こる
大和?「いや〜、急に雨が降って参っ…は?」
菜奈「え?」
賢人「お?」
葵「わ〜!」
大和?「は?」
クラス一同「え〜!!!?」
たった今…目の前で噂が実話に変化したのである
大和?「お前誰だよ」
大和?「お前こそ誰だよ」
菜奈「アワワワ!」
葵「朝会わなかったん?」
菜奈「雨降るかもだから早めに来たんだよ〜!」

351 :Adgjmptw:2024/07/26(金) 00:12:25.69 ID:7CZK97F7i
明確な証拠もなく戸惑っていると先生が入ってきた
先生「はい、皆さん席に…どうしたんですか?」
女子「先生!杉山くんが…」
先生「杉山くんどうしたと…2人いますね」
2人居る大和に目を向ける
大和?「先生、おはようございます」
大和?「おはようございます」
先生「はいおはよう、それで…どっちが本物?」
大和?「俺です」
大和?「俺です」
大和?×2「「は?」」
一触即発の雰囲気が漂う
先生「とりあえず、問題は後で…」
ホームルームが終わると、みんなは大和2人の周りに集まった
女子「え〜?どっちが本物なの?」
大和?「俺だよ」
大和?「だから俺だって」
男子「もしかして噂のドッペルゲンガーか?!」
女子「だったら対消滅するか、コロしにくるでしょ。つまり片方偽物よ」
その言葉に、クラスは一層ざわついた
男子「てことは一人いない筈…」
女子「でも、今日全クラス居るらしいよ」
クラスの中でさらに噂が立ち続ける
菜奈「えっと…遅れて来たのはどっちたっけ?」
大和「?、ん」
片方の大和が手を挙げた

352 :Adgjmptw:2024/07/26(金) 00:32:34.21 ID:7CZK97F7i
菜奈「じゃあ、ちょっと屈んで」
大和?「良いけどよ、ほれ」
大和?「何してんだ?」
片方の大和が屈むと、パチッという音と共に頭に何かつけた
大和?「髪留め?」
菜奈「私は大和くんに貰ったのがあるし見分け易いし」
青色の髪留めを片方に付けて分かりやすくしたらしい
賢人「じゃあ髪留め付いてるのがAでついてないのがBだな」
大和B「勝手に呼称すな」
大和A「分かり易いならいいけどよ…」
時間が経って昼休み、リボンも含めて見分けを開始した
リボン「ん〜、身長体重口調に至るまで一緒だねぇ」
男子「DNAは?」
リボン「ほぼ同じだねぇ」
わからないか聞いても「オリジナルを測ってないからわからないねぇ」とのこと
賢人「ほぼって事は何処か違うのか?」
リボン「どんなに同じ人間でも些細な差異は出るんだヨォ」
葵「そっかぁ、じゃあ2人に私たちしか分からない質問して、差異を探すのは?」
一同「それだ!」
ということで急遽、質問していく事にした

353 :Adgjmptw:2024/07/28(日) 16:06:23.45 ID:7ye7A4033
賢人「何かあるかな?」
葵「ん〜、昔の事とか良いかも」
菜奈「じゃあ私から、私たちの初対面は?」
大和A「壁に突き刺さってた」
大和B「…忘れた」
菜奈「大和くんAが答えたよ!」
賢人「A1点てとこか…てか、初めて会った時そんなだったのかよ!?」
葵「衝撃的〜!」
リボン「インパクトがあるねぇ」
菜奈「そうだよね…」
続いて賢人が質問する
賢人「そ〜だな…初めて4人で遊びに行ったところは?」
大和A「ゲーセン」
大和B「ゲームセンター」
賢人「言葉遣いに差が!」
葵「それって違いに入るの?」
リボン「些細な事でも見分ける材料になるねぇ」

354 :Adgjmptw:2024/07/28(日) 17:06:46.20 ID:7ye7A4033
今度は葵の番
葵「ウチは〜、ウチと賢人が告白現場を覗いた場所は?」
大和A「保健室の窓辺、まだ許してねぇから」
大和B「…………」
菜奈「聞いてたの?!」
葵「そりゃあもうバッチリよ!」
賢人「初々しかったぜ!」
この後、再び制裁を喰らいそうになった…
リボンの質問
リボン「私が作った君専用の武器はなんだねぇ?」
大和「蛇腹剣、マジありがたい」
大和B「……あ〜」
葵「ヨシ、これでハッキリしたね」
賢人「ああ…偽物はB!お前だ!」
菜奈「正体をみせろ〜!」
大和?「くっ!」
大和「あ〜、やっぱバレるか…変身解いていいぞ」
菜奈「え?」
賢人「うん?」
葵「は?」
大和?「は、はい!」
すると偽物の大和は、サラサラと砂が飛ばされる様に姿が変わり、大和より頭1個分小さな青年が出てきた
菜奈「誰?」
大和「俺の後輩、そして執行委員会の初依頼だ」
話しによると、能力の使い方を上手くなりたかったらだという、頑張れ

355 :Adgjmptw:2024/08/03(土) 01:09:25.56 ID:hDQ5mIhkG
遥斗「ええっと、大山 遥斗(おおやま はると)です、こんにちは」
ペコリと菜奈たちに頭をさげる
菜奈「こんにちは、改めて私は島風菜奈」
葵「橋本葵、葵って呼んで」
賢人「庚塚賢人だ、よろしく」
リボン「サウジーナ・リボンだよぉ、よろしくねぇ」
遥斗「えっと…外国人?」
リボン「私は生粋の日本人だねぇ!」
自己紹介の後、一緒に昼食をとることにした
菜奈「つまり、能力の強化の為にトーナメント優勝者の大和くんに頼んだわけだね」
遥斗「はい、僕の能力は『変幻』他人に化ける能力です」
賢人「しかし本当にリアルだったな、2人居なかったら分らんかった」
遥斗「ええ、能力の強化で口調の変幻までいけました」
大和 ドヤァ
賢人「中身は学習しないと難しいのな」
葵「しっかし、大和に後輩ねぇ、大丈夫?色々と」
遥斗「え?頼りになりますよ?」
葵「本当?」
そんなこんなで昼食を終え、教室に戻って行った

356 :Adgjmptw:2024/08/03(土) 02:08:36.45 ID:hDQ5mIhkG
放課後…
賢人「大和、箱の中身無い?」
大和「無しだな」
執行委員会の意見箱を確認するが、特に依頼は入っていなかった
菜奈「じゃあ帰ろっか」
葵「ウチパス、部活」
皆驚く、何故なら今まで部活に入ったという話を聞かなかったからだ
菜奈「え〜!何部?」
葵「バレー部!勧誘があってさ」
大和「へ〜、面白そうだな」
賢人「バレーか、頑張れよ〜」
葵「うん!」
そう言って手を振りながら葵は部活に向かった
菜奈「ん〜、私たちも何か部活する?」
大和「俺は無理、家で鍛錬」
賢人「俺は興味な〜し」
菜奈「えぇ…」
今日は、いつもより一人少ない状態で帰宅したのだった

357 :Adgjmptw:2024/08/06(火) 23:28:12.12 ID:vgTrfKOIh
翌日の放課後…
菜奈「やっほ〜」
葵「菜奈!何か用?あれ?残り2人は?」
体育館の入口にコンビニ袋を持って立っていた
菜奈「遥斗くんが宣伝してくれて、委員会の仕事。私は差し入れ」
袋を開けると中には、スポーツ飲料と軽いお菓子が入っていた
葵「ありがとう!元気でる〜」
菜奈「部活頑張って!」
そう言って、委員会の手伝いに行った
葵「なんか申し訳ないな〜…ん?」
飴玉を食べようと包紙を剥がすと言葉が描かれていた
『委員会のことは気にすんな。部活頑張れ! 賢人』
葵「ふふ、アイツらしい」
その日の練習は一層熱が入ったという

358 :Adgjmptw:2024/08/10(土) 22:11:23.38 ID:LqsE2rib2
一方大和、賢人の2人は、相談を聞いていた
大和「顧問のセクハラ問題、か…」
女子生徒「はい、それで不登校とかになった子もいて、でも、証拠が無くて」
最近、顧問によるセクハラ疑惑が増えており、校長からも調査の話が出ていたのだ
賢人「なるほど……」
女子生徒「なんとか成りませんか?」
大和「わかr…」
賢人「分かりました、調査してみましょう」
女子生徒「ありがとうございます!」
大和「何か、知っている情報はありませんか?」
手早く、そして余り深追いせずに情報を聞いていく
大和「えっと最後に、比較的に被害が多いのは?」
女子生徒「はい、陸上、テニス、それからバレーも」
賢人「……!」
少しだけ賢人の表情が強張る
大和「なるほどありがとう御座いました」
少し表情が晴れた様子で、部屋を後にして行った
大和「言葉を遮るなよ」
賢人「悪い悪い」
大和「珍しいな、お前が怒るの」
賢人「は?」
大和「自覚無しか、けど警戒しとくに越した事はないな」
賢人「ああ…」

359 :Adgjmptw:2024/08/10(土) 22:41:20.79 ID:LqsE2rib2
翌日から、大和と賢人は顧問が居ない時間帯を狙い各部を周り情報を集めていた
水泳部女子「顧問のセクハラについて、ですか…」
大和「はい、何か情報は無いかなと」
水泳部女子「う〜ん…」
水泳部男子「お、大和&賢人じゃん、何用?」
プールに制服姿の大和と賢人が気になったのか、泳いでいた男子が話掛けてきた
大和「顧問のセクハラについて相談があってな、情報収集」
水泳部男子「だったら、俺の友達がなんか見たって」
賢人「その話、詳しく」
直ぐ様喰って掛かる賢人をたしなめつつ、話を聞いた
水泳部男子「ああ、確か部活終わりの放課後、顧問が女子生徒を相談室に連れ込んでるのを見たって」
大和「かなり怪しい情報だな」
男子生徒「まあ、最近暗くなるのが早いし、ソイツの見間違いかもしれないけどな」
大和「それでも助かるよ、ありがとな」
賢人「その部屋って、見せてもらえるか?」
水泳部女子「はい、こっちです」
場所まで案内してもらい、相談室の中に入る
大和「机と椅子2つとクーラー、こんくらいか」
賢人「机の上には、電気スタンドだけ。話を聴くだけって部屋だなマジ」
大和「部屋自体もそこまで広く無いし、立地も道路側に面してる、だから見えたのかな」
水泳部女子「何か怪しい所とか…」
大和「いや、特には…」
水泳部男子「そういやさ、ここ刑事ドラマの尋問室みたいって話してたな」
その時、何か閃いたのか賢人がある提案をした
賢人「大和、ちょっといいか?試したいことがあってよ」
大和「なんだ?」
すると、賢人は3人を部屋の外に出しドアを閉めた
水泳部男子「何するんだ?」
大和「さあな」
水泳部女子「ええ…」

360 :Adgjmptw:2024/08/10(土) 22:58:38.58 ID:LqsE2rib2
しばらくするとは、賢人がドアを開けて出てきた
賢人「お前ら、何か『聞こえた』か?」
大和「特に」
水泳部女子「何も」
水泳部男子「別に?」
よくわからない質問に対して3人は?を浮かべていた
賢人「ついさっき、部屋の中で大声で叫んだんだわ、ああああー!って」
水泳部女子「つまり…」
大和「『完全防音室』ってわけか、成る程な」
賢人「調査、及び検証へのご協力、ありがとう御座いました」
水泳部女子「こちらも相談に乗って頂きましたし」
水泳部男子「協力出来る事なら俺等も協力する!」
大和「ありがとう!」
そう言って2人は、水泳部を後にした
大和「お前、敬語使えたのな」
賢人「黙らっしゃい」
次の日、今度は陸上部に来ていた
陸上部女子「顧問のセクハラ?」
大和「はい、何か知りませんか?」
陸上部女子「ん〜、最近ボディタッチが多いかな?」
賢人「というと?」
陸上部女子「最近、ウチの顧問が体調崩してさ〜、それで他の部の顧問が代理やってんの」
賢人「その部活って?」
陸上部女子「そこまで知らないかな、代理の顧問ってだけ聞いてたし」

361 :Adgjmptw:2024/08/10(土) 23:40:09.35 ID:LqsE2rib2
大和「成る程、そういえばここにも相談室ってあるのかな?」
陸上部女子「相談室?あるよ、見てく?」
大和「ぜひぜひ」
相談室につき、中を見て周る
大和「水泳部と同じだな」
賢人「電気スタンドまで同じだ、ここまでくると鏡写しみたいだ」
陸上部女子「アンタたちってさ、最近出来たって執行委員会?」
大和「そ!ご相談に問題解決、お任せあれの委員会だぜ」
賢人「雑談だとか、どうでもいい相談だとかそんなんでも受付けるで」
陸上部女子「ははw、アンタらの委員会変わってるw」
そうして、陸上部での調査も終わった
大和「色々と分かってきたな」
賢人「ああ、完全防音室の相談室、共通の顧問、目撃情報や被害?的なの」
2人は菜奈と葵を待っている間に情報を整理する
賢人「けど、この話は2人にしないほうが良いな」
大和「だな」
菜奈「お〜い、二人とも!」
葵「ごめんね〜、練習が長引いてさ〜」
2人が来て、一緒に帰路につく、この問題を知られてはいけない、決して心配させない為に

362 :Adgjmptw:2024/08/15(木) 22:57:40.18 ID:EbMRUrlAQ
昼休み、大和と賢人は話し合いをしていた
大和「今までの状況を整理すると…ただの噂だな」
賢人「だな、けどなぁ…な〜んかきな臭いんだよな」
執行委員会室の机の上で昼食を取りながら、状況を確認する
大和「きな臭いって?」
賢人「良く分かんねぇけど…勘?」
大和「勘、ね…まあ、まだ表面上での話だしな…」
少し曖昧ではないかと思いつつ、お弁当をほうばる
大和「何かの時の為に、用意はしといた方が良いな」
賢人「だな」
昼食を食べ終え、しばらくすると菜奈と葵が入ってきた
菜奈「あ!ここにいた!もー!先に食べ終わっちゃうなんて」
葵「少しくらい待っても良いじゃん」
大和「いやぁ、腹減っててよ」
賢人「悪い悪い」
菜奈「もー!」
葵「ははは!」
放課後、葵は部活、菜奈は家の用事で大和、賢人で帰っていた
大和「こうして2人で帰るのいつぶりだ?」
賢人「お前が彼女作るまで」
大和「はは!お前も彼女作ればわかるさ!」
賢人「テンメェ!」

363 :Adgjmptw:2024/08/15(木) 23:23:40.17 ID:EbMRUrlAQ
そんな話をしていると、突然不良に囲まれた
不良1「お前ら、杉山と庚塚とか言うやつか?」
大和「合ってる」
賢人「何用で?」
不良2「テメェらに何の恨みも無いが…取り敢えず死ねぇ!」
周りの不良たちが一斉に殴り掛かってくる、それを見て2人は構える
大和「久々の喧嘩だ、やるぞ!」
賢人「オゥ!」
数分後、普通に不良達を制圧した
大和「手応えねぇな、おい、誰の差し金だ」
倒れている不良の胸ぐらを掴み、持ち上げる
不良1「い、言えねぇ…言ったら…殺される…」ガクブル
賢人「言わねぇんなら…」
まだ喰らいたいようだなと再び拳を握り、振り上げる
不良2「わかった!言う!言うよ!だから許してくれぇ!」
それから、根掘り葉掘り情報を聞き尽くしたのだった

364 :Adgjmptw:2024/08/18(日) 23:34:54.47 ID:kNe7r+7Bv
次の日の昼休み、成敗した不良たちの情報も踏まえて整理する
賢人「昨日の襲撃、裏があるな」
大和「ああ、誰かが仕掛けたな」
大和「えっと、犯人は俺たちのことを知ってるやつで」
賢人「そして、この調査の内容も知ってて」
大和「その上で、◯?高校のヤンキーに顔が効く奴…」
2人は机の上で頭を捻っていた
大和「そんで、被害の多い部にも目立った共通点は無し、か」
賢人「ん?まて、水泳部の顧問について聞いてねぇ!」
大和「うっし!今日はその調査だな」
放課後、2人は再び水泳部のプールを訪れていた
水泳部男子「顧問について?」
大和「おう、何か変わったりとか」
水泳部男子「あ、そういやさ、最近顧問が怪我して来てないな」
賢人「怪我?」
水泳部男子「何でもよ、ヤンキーに袋叩きにされたって」
その言葉に、2人は耳を傾ける
大和「なあ、そのヤンキー、何処校か分かるか?」
水泳部男子「◯?高校の奴らだって」
2人はピクリとする、それは昨日聞き出した奴らと同じ高校だった
賢人「ん?顧問居ないなら何でやってんだ?休みだろ普通」
水泳部男子「ん?ああ、代理顧問が来てんだよ」
2人はある事を確信した
水泳部男子「役にたったか?」

365 :Adgjmptw:2024/08/19(月) 00:03:49.11 ID:Tn3foioED
大和「そりゃあもう!」
賢人「サンキューサンキュー!」
水泳部男子「そっか、頑張れよ!」
2人は委員会室に戻ってきた
大和「決まったな」
賢人「大きな一歩だ!」
犯人情報1 複数の部を兼任している教師
犯人情報2 ◯?高校の出身
犯人情報3 並みのヤンキーがビビる程の手練れ
大和「ザッとこんな感じだな」
賢人「一気に3つも確信に持っていけたな」
大和「ま、情報1は未確定だがな」
賢人「後は…」
大和「ツメだな」
土曜日、2人は事前にアポを取っていたある人物と待ち合わせしていた
女子生徒「あ!こっちです」
それは、依頼を入れてくれた女子生徒だった、不登校の生徒とのコンタクトを頼んだのだ
大和「こんにちは、今日は本当にありがとう」
女子生徒「いえいえ、この事件を早く解決して欲しいんです」
賢人「早速、行きましょうか」
十数分歩いた辺りで、目的の家に到着した
大和「お、お邪魔します」
賢人「お邪魔します」
リビングに通され、待っていると扉から幸が薄い女子が出てきた
大和「この子が…」
賢人「例の…」
女子生徒「うん、被害者の…」
被害者の女子「あの…解決してくれると聞きました」
ビクビクしながら尋ねる女子に2人は力強くそして落ち着かせる様に
大和「はい、お任せ下さい」
賢人「これでも実績はあるよ」

366 :Adgjmptw:2024/08/19(月) 00:36:33.66 ID:Tn3foioED
すると、一呼吸置いて、ゆっくりと話始めた
被害者の女子「男の先生に相談室に連れ込まれて…服を…破かれて…そして…うっ…」
女子生徒「大丈夫?!」
被害者の女子「大丈、夫…そして…いつの間にか…写真…撮られてて…言うこと聞かないと…写真を晒すって脅されて…もう、無理…」
大和「それくらいで大丈夫です」
賢人「事件現場は、やっぱり相談室か」
大和「最後に一つ、良いですか?」
部屋を出ようとする彼女を呼び止める
被害者の女子「はい、何でしょうか?」
大和「無理しなくて良いんですが、先生の、名前とか」
トラウマを刺激しないかどうかと、ヒヤヒヤしながら尋ねる
被害者の女子「葉宇那、先生…です…はっ…はっ…」
その名前を発した途端、過呼吸になった。トラウマを刺激してしまったらしい
大和「す、すみません!」
女子生徒「私、彼女を部屋まで!」
賢人「はい!」
女子生徒が肩を貸し、よたよたと歩いてゆく
被害者の女子「まって…」
立っているのもやっとな状態で立ち止まり、こちらを向く
被害者の女子「どうか…ヒッグ…あの男を…エッグ…懲らしめて下さい…ウゥ」
涙ながらに訴える彼女に、2人は決意を表す様に敬語も忘れて…
大和「まかせろ!」
賢人「ボコボコにしてやらぁ!」
被害者の女子「!…ありがとう!」
そうして2人は家を後にした
大和「やる事ぁ、決まったな」
賢人「ああ、実力行使!」
2人「「汚職教員をぶん殴る!」」
月曜日の放課後、2人は職員室に来ていた
担任「2人とも、どうしたんですか?」
賢人「本日は『執行委員』として来ました」
淡々と、それでいて威圧するように
大和「葉宇那(はいえな)先生が担当及び兼任している部活動について、お伺いしたく」
担当「そうですか、葉宇那先生は今、3つの部活動を兼任しています」
賢人「その部活動は?」
担任「水泳部、陸上部、バレー部の3つです」
大和(ビンゴ!)
賢人(綺麗に当てはまった!)

367 :Adgjmptw:2024/08/19(月) 01:25:04.46 ID:Tn3foioED
大和「それともう一つ」
担任「はい?」
大和「葉宇那先生が一番長く学校におられる日を教えて下さい…」
翌日の放課後、作戦が結構された…
大和「本格調査だ!俺は一晩運動場を見張る!」
賢人「わかった!俺はプールだ!」
誰も居ない廊下で、決意を新たに作戦を決めていた
大和「じゃ!翌朝!」
賢人「お前もな!」
一方、葵はバレーの練習をしていた
葵「もうすぐ大会だし、最近は暗くなるのも早〜」
外は真っ暗、その中で一致団結して練習に励んでいた
女子「頑張ろ〜」
一同「おー!」
葉宇那「は〜い!練習やめ!帰宅準備!(アイツは良さそうたな…ヒヒッ)」
一同「はい!」
葉宇那「あ、そうだ、橋本、お前掃除手伝え、最近出来てなかったからな」
葵「分かりました!ごめん、先帰ってて」
女子「オケ丸」
女子2「気を付けてね」
葵「オケオケ〜」
ある程度片付けを終え、先生の元へ向かう
葵「それで、先生、掃除って?」
葉宇那「相談室だよ、使われてなくて汚れていてね」
葵「へ〜」
相談室を覗き込む。確かに少し汚れている
葉宇那「掃除道具を持ってくるから、中で待ってて」
葵「分かりました〜」
スタスタと、中へ入っていく。しばらくすると葉宇那がバックを持ってやって来た
葵「あれ?先生掃除道具は?もしかしておっちょこちょい?」
葉宇那「そうかもね…」
そうして、扉を閉めると鍵を掛けた
葵「…先生?何、してるんですか?」
鍵を掛けたかと思うと、リストバンドを持って葵を机に抑えつける
葵「せ、先生!離して!いやぁ!」
直ぐ様、葵の両手をリストバンドで縛る
葉宇那「君は抵抗出来る能力を持って無いからね、久々の上玉だ。前の奴は取り逃がしたし」
葵「ひっ…」
目端に涙が浮かぶ
葉宇那「今回はしっかり調教してやる…」
ゆっくり近づき、葵の体操服を破いてゆく
葵「いやぁ…いやぁ…あ…」
抵抗しようとするも、リストバンドで縛られて抵抗出来ない。とうとう下着も破かれ、胸と◯部が見えてしまった
葵「私、お嫁に行けない…うぅ…」
葉宇那「早速、堪能しようか…」

368 :Adgjmptw:2024/08/19(月) 01:50:39.00 ID:Tn3foioED
そうして触れられそうになる時、声が響く
??「……ぉぉぉ……」
葉宇那「な、何だ?!」
微かだけれど、それでも、確かに聞き覚えのある声
葵「この声!」
少し、いやかなりバカで、デリカシー無しで
??「……ぉぉぉぉぉ…」
葉宇那「ゆ、揺れ?」
アイツと同じ位鈍感で、いつも明るくて
??「…おぉぉぉぉ!」
葉宇那「一体どこから!?」
真っ直ぐで、素直で、私が一番…大好きな人!
賢人「うぉらっしゃー!」
鉄がひん曲がる音と共に、賢人が室内へ飛び込んでくる
葉宇那「か、庚塚!?どうしてこk…ぶべら!」
飛び込んできたと同時に、葉宇那の顔を思いっきり体育館内方面へ蹴り飛ばす
賢人「ワリィ、遅くなった。扉が想像以上に硬くてよ」
葵「おそいよぉ…バカぁ…」
泣きながら賢人の首元へ抱きつく
賢人「…って、お前裸じゃん!えっと、今はコレでいっか」
シャツを脱ぎ、サイズが大きめなシャツを葵に着せる
葵「……意味ある?」
賢人「仕方ねぇたろ!」
その間、蹴り飛ばされた葉宇那がのっそりと起き上がる
葉宇那「庚塚、お前は…プールに居るはず」
賢人「葉宇那、お前騙されてんだよ」
葉宇那「は?」
賢人「大和は本物だが、もう一人も本物かなぁ?」

369 :Adgjmptw:2024/08/21(水) 00:03:29.01 ID:BPPfwq7iy
葉宇那「は?」
プールにて…
賢人?「はー、ヒヤヒヤした」
担任「作戦成功、ですか?」
大和「はい、アイツはうまくやってくれるはずです。お前もお疲れ、遥斗」
その言葉を聞き、変身を解く
遥斗「賢人さん、大丈夫でしょうか?」
大和「俺等が行って下手に刺激すると更に危険が生じる事になりかねない」
担任「私たちは待機あるのみ、ですか」
大和「ここからなら、緊急時に瞬時に向かえる。待っていよう」
場面は体育館に戻る
葉宇那「クソッ!教員全員がグルか!」
賢人「だったら早く堪忍しろ!」
体育館の真ん中で、構えを崩さず互いに睨み合う
葉宇那「はっ!惨めに諦める程のバカじゃない、変身」
腕をクロスさせたかと思うと、筋肉が急速に盛り上がっていく
賢人「筋力増強、強化型か!」
葉宇那「吹っ飛べや」
拳を受け止める為に大量の鉄パイプを重ねて防御するが、貫通され直に腹パンが入る
賢人「ぐっ!」
そして大きく吹き飛ばされ、壁に突き刺さる
賢人「コレが、強化型のパワー!」
葵「賢人!」
葉宇那「ははは!どうだ!参ったか?」
賢人「いや、全ッ然!」
壁から抜け出すが、少しふらつく
葉宇那「痩せ我慢じゃねぇか!」
賢人「知るか!食らえや!」
折られた大量の鉄パイプを操作し、思いっ切り葉宇那に叩きつける
賢人「はぁ、はぁ」
葵「どう、なったの?」
葉宇那「はっはっはっ!その程度か?」
鉄パイプの山の中からゆうゆうと出てくる葉宇那を見て、少し寒気がする
賢人「マジかよ、ほぼノーダメとか」
葉宇那「コレが強化型と物質型の差よ」

370 :Adgjmptw:2024/08/21(水) 00:44:14.58 ID:BPPfwq7iy
賢人「くっ!それでも諦めるかぁ!」
立ち上がった葉宇那に向かって殴り掛かる
賢人「甲壊!」
葉宇那「ぐっ?!」
習った拳法で防御を貫通し、なんとか葉宇那にダメージを与える
賢人「オラァ!」
そのまま葉宇那を後方に殴り飛ばす
葉宇那「久々に効いた、だが、それだけだ」
傷口がみるみる再生していき、すっかり元通りになっていた
葉宇那「増強されるのは、筋繊維だけじゃねぇ」
賢人「クソゲー、かよ」
すると、賢人の力が抜け、ガクンと膝から崩れ落ちる
葵「賢人!」
葉宇那「もうギブアップか?もう少し遊ぼうと思ったのに。よ!」
片膝を付いている賢人に対し、容赦なく膝蹴りを入れる
賢人「ぐはっ!(しまった!初撃のダメージが!)」
その衝撃に耐えきれず、その場に倒れ込む
葵「賢人、逃げて…私の事は良いから…」
ポロポロと涙を流しながら訴える彼女に、倒れながら顔を向ける
賢人(ああ、アイツのやってた事が良く分かる、アイツは大切な奴の為に体張って戦って、強くなって
  けどいつも一貫して、『心配させない』ためだったな、確かに大切な奴が泣いてる姿なんざ…見たか無いな!)
賢人は重症の体でその場からゆっくりと立ち上がる
葉宇那「ん?まだ歯向かう元気があったか」
葵「お願い!逃げて…」
賢人(まだ泣いてらぁ、心配させたの俺だけど)
葉宇那「しつこいなぁ、一思いに潰したらぁ」
大きく肥大化した腕を頭上に振り上げる
葵「賢人!逃げてぇ!」
賢人「俺ぁ、まだ…」
葉宇那「何だぁ?」
葵「賢人…」
賢人「何一つ守れちゃいねぇ!」
その言葉と共に散らばった鉄パイプが集まり葉宇那を背後から突き飛ばす
葉宇那「不意打ちは驚くが、効かん!」
その瞬間、大きく肥大化した腕が振り下ろされる
葵「いやぁぁあ!」
賢人「フンッ!」
しかし、振り下ろされた腕は途中で停止する

371 :Adgjmptw:2024/08/21(水) 01:01:27.92 ID:BPPfwq7iy
葵「えっ?」
葉宇那「な?!」
そこには、同じ様な大きな腕で葉宇那の腕を受け止めている賢人の姿があった
葵「よかった…無事で…」
葉宇那「ば、バカな!?強化型のパワーと張れるなんて?!」
更に賢人は様々な金属品を生み出す
賢人「わかったわ、操作の概念が」
すると、葉宇那に作り出した大型の金属の腕を飛ばし、両手足を拘束する
葉宇那「は!この程度で拘束出来るk…ん?」
すると、両手足を掴んでいた大型の金属の腕がバラけ、葉宇那に纏わりつく
葉宇那「何だ?何の小細k、あだだだだ!?」
葵「?!」
葉宇那が賢人に近づこうとすると、急に痛がり動かなくなった
賢人「磁石って知ってるだろ、それを体中の金属に作用させた」
葵「?」
葉宇那「どういうk、アダダ!」
賢人「貴様の体を全体から押し潰してる状態ってことだ、プレス機みてぇにな」
葉宇那「だからどういう、痛っ!さっきより痛い!」
賢人「無理に動こうとするほど磁力が強くなるから動かない方が良いぞ」
葉宇那「チクショー!チクショーーー!!」
この数分後に警察が到着し、葉宇那は逮捕された、今までの罪に加え、◯的暴行未遂、殺人未遂も増やされるそう、大変だな

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