「FRONT MISSIONはともかく凄かった。どこから切ってもゲームとしてまとまっていた。隙が無い。それには音楽も含まれる。音楽にもゲーム音楽とは思えない凄みがあった。しかし、最近になって、気づいた」
「何を?」
聖剣伝説2より
当時、同じくスクウェアのサウンドチームに所属していた下村陽子は、菊田の作り上げた制作環境を知って、「この人はただ者じゃない、というか、普通じゃない! おかしい!」と感嘆したという[5]。
「これがどうしたんだ?」
「FRONT MISSIONの作曲者は2名。うち1人が下村陽子。そして、聖剣伝説2が1993年。FRONT MISSIONが1995年だ」
「それってどういうこと?」
「つまりだな。聖剣伝説2に刺激を受けて限界を超えた音楽を作らねばならない立場に追い込まれていたわけだ。下村陽子も」
「それで?」
「限界を突破した下村陽子はキングダムハーツでディズニー音楽すら手がけられるようになる。既にゲーム音楽の限界を超えているからだ」
「話はそれで終わりだね」
「いいやまだまだ」
「えっ?」
FINAL FANTASYの音楽ミステリー §
「実はふと気づいてチェックしたのだが、FINAL FANTASYの音楽にも波及しそうだ」
「まさか」
「FINAL FANTASYシリーズの音楽で文句なく凄いと思ったのは、実はFINAL FANTASY VのイメージアルバムDear Friendsだ。ともかくこれを契機に何かが変わった気がする。それまでの音楽が悪いと言うわけでは無いが、ここに何かの節目があったような気がする」
「まさか。これもタイミングが合うとか?」
- ゲーム版 1992年
- 聖剣伝説2 1993年
- イメージアルバムDear Friends 1994年
「えっ?」
「だからさ。FFVのゲーム版は聖剣伝説2以前だが、Dear Friendsは聖剣伝説2以後なんだ」
「まさか」
「下村陽子のみならず植松伸夫も何らかの影響を受けた可能性がある」
まとめ §
「Dear FriendsとかFRONT MISSIONにこだわる理由ってなに?」
「自分がFFを真面目にやるようになったのは、Dear Friendsが契機なんだ」
「えー」
「あと、FRONT MISSIONの音楽も未だに聞くことが多いぞ」
「そうか」
「あと聖剣伝説2イメージアルバムのSecret of Manaもな」