「というわけで、Splosion Manの3-18が突破できない」
「まだやってるんだ」
「途中まではかなり行けるようになった」
「説明してくれ」
「Splosion Manの3-18の序盤は基本的に左右移動だ。上から叩いてくるボスの手と逃げる研究者にはね飛ばされないようにする」
「それで?」
「難しい要因はいくつもあるのだが、基本的に研究者と手をよく見たらそれでいい。あとはタイミングを合わせて爆発移動だ。研究者は基本的に爆発で飛び越える。ボスの手も爆発で飛んで逃げる。左右の板をそれぞれ3回叩けば板が壊れる。つまり、わざと板の上に乗ってボスに叩かせて自分はぎりぎりで逃げる。これを3回の左右なので計6回やると蜂が出てくる。蜂にジャンプして上に行けばそれでいいはずだ」
「いったい何が難しいの?」
「その段階行っても研究者が出てくるので、はね飛ばされる。はね飛ばされると左右の床がもうないので、即ゲームオーバーだ。じっくり状況を見て行動を考えるゆとりがない」
「それはきついね」
「慌てず急いで正確に操作すればいいと思うのだが、実は何を操作したらいいのかがはっきりしない。試行錯誤で確定しようにも、そこまで行くだけで苦労する上、何が起こったか分からないまま終わってしまうこともあるのだ」
「そうか」
「でもやればできそうな気がするよ」
「無限の時間があればね」
「そもそも、3-18は蜂が出る段階まで何時間やっても行けなかったのだよ。慣れて行けるようになっただけでも大進歩だ」
「そんなに差があるの?」
「あるある。慣れると状況がどんどん変わるぞ」
結局 §
「結局、ゲームっていうのは変化があるか否かだ」
「上手い下手じゃないってことだね」
「そうだ。変化し続けていれば飽きない」
「下手でもってことだね」
「そこが、いいゲームとダメなゲームの差だ」