ASSAULT GIRLSを見てきました。祭日と1000円デーが重なったとはいえ、ほぼ満席だったのは意外でした。
さて。前情報はほとんど入れていません。ただ、「ケンタッキーの日菜子」の拡大版だろうという第1印象は裏切られました。どちらかといえば、ALAVONの続編であり、ゲームはAVALON(f)であることが最初に明示されます。
しかし、いろいろ考えてみましたが実はそうではない気がしてきました。
この映画は、「ケンタッキーの日菜子」の世界観がAVALONの延長線にあるという、以外が事実を示すものであり、実は「ケンタッキーの日菜子」の続編という方が適切であると。
字幕は §
当初、英語でナレーションが延々と続き、日本語の字幕が出て、しかもコントラストの関係か非常に読みにくかったので、思わず乗り出しました。しかし、それでも完全には読めません。
最初の展開はたるいし意味不明だし、字幕の処理と合わせて失敗作かと思いました。
しかし、序盤の多くの説明は、実は読みにくいのではなく、読まなくていいのだ、と気づきました。そういう細かい理屈は。理屈をこねる自称ファンに任せておけばよい、ということでしょう。
AVALONの続きということすら、本当は把握しなくてもいいぐらいです。
ケンタッキーの日菜子もね。
話は単純明快で、結末も単純明快です。
誰のための映画か §
AVALONがWizardry(初代)ベースなら、今回の映画は今時のネットゲームがベースです。そして、物語の大多数は、見知らぬ相手とパーティーを組む難しさに収束します。FF11をプレイした時のことを思い出しました。英語を公用語として使っている国際的なムードはFF11っぽいかもしれません。砂漠もバストゥークっぽいしね。しかし、獲得ポイントの処理やPKなどFF11にはあり得ない設定も含まれます。
そういうゲーム体験の素養の有無で、分かりやすさがかなり変わるような気がします。
巨大人型ロボットはありか? §
巨大人型ロボットが出てくるアニメはダメだ、志が低いと散々言っておりますが、この映画には出てきます。しかし、大丈夫。巨大ロボットは出てくるだけで、物語のキーを握りません。おそらく、企画を通すために龍驤IIから降下するテムジンが出てくるだけで、決め手はあくまでおっさんがかついでいる銃にあります。
従って、この映画は「子供向き」というよりも、「子供が映画を見に来るように巨大人型ロボットで釣っているだけ」であり、実際には「大人の視点で作られた子供達が活躍する映画」なのでしょう。実際、けっこう歳の行った客が多かった気がしますから、少しねらい目はずれているのかもしれません。
(見に来た中年は、ネットゲーの嫌らしいいろいろな問題を肌で体感したことがあるのだろうか? もっともそれはAVALONと時のWiz体験の話と同じになるのだが)
突然踊ってしまう §
うん。突然踊ってしまう黒いカラスの女の子が凄く良かったよ!
それなりに深刻なAVALONの続編だと思えば浮いてしまうけれど、真面目に見えて実は馬鹿馬鹿しいケンタッキーの日菜子の世界だと思えば、この踊りもありでしょう。というか、実際に「踊り」が「あり」の世界観でしょう。
何より、踊りそのものが良かったし。
余談・一言でまとめると §
「おじいさん、ヨーゼフがかたつむり食べちゃった!」
うーん、かなり違う気も……。