トーノZEROのアニメ感想です。
今日のパワパフZの感想。
サブタイトル §
第42話 「パワパフ・ラウディ・ボーイズ!その1」「パワパフ・ラウディ・ボーイズ!その2」
あらすじ §
ラウディ・ラフ・ボーイズは、パワパフZの評判を落とすために、ユートニウム博士が洗濯したガールズの服を盗みます。
ユートニウム博士は、ひそかに開発した忍者服をガールズに着せて対抗させます。
しかし、本来の服が持つパワーは絶大で、ガールズは勝てません。
ガールズは、女装が似合っていると褒めることで、逆にラウディ・ラフ・ボーイズに服を自発的に脱がせて服を取り戻します。
感想 §
こ、これは……。
今回のテーマは女装と言い切っても過言ではありませんね。
ユートニウム博士がバブルスの服を着たのを皮切りに、ラウディ・ラフ・ボーイズの3人は女装で大活躍。
更に面白いのは、周囲の人たちがひたすら服によって相手を識別していることです。バブルスの服を着たユートニウム博士は、ケンによってバブルスだと思い込まれ、ラウディ・ラフ・ボーイズは本物だと周囲から確信し続けられます。
これは「私」とは何かという問題にもつながります。もしかして、「私」とは「私」のことだと思っていたにも関わらず、実際の「私」は「服」のことだったのかもしれません。
とはいえ、この作品世界では変身して服を変えるだけで同一人物と思われない……という状況を合理的に説明するためには、「私=服」という図式が成り立たねばならないという逆説があるのも事実です。
作品の世界観を忠実に解釈すると、「私=服」になるという皮肉です。
それを描いてしまうのが面白いですね。
今回の一言 §
女装というのは、おそらくオタクにおける萌えのトレンドの1つです。
そのあたりを踏まえた展開であるかどうかは分かりませんが、路線としては合っている感じがあります。