逆転イッパツマンのオープニング曲「逆転イッパツマン」に合わせてさらば宇宙戦艦ヤマトの編集映像が流れますが、異様に凝っています。たとえば、最後に入るムンムンの台詞がサーベラーの口から出てきて場違いですが、実はどちらも声優は小原乃梨子さんなので「本人の声」なのです。(2006年8月19日22時頃訂正。この説明は間違い。TVシリーズ宇宙戦艦ヤマト2のサーベラーは小原乃梨子さんですが、さらば宇宙戦艦ヤマトのサーベラーは小宮和枝でした。なので、この組み合わせでは「本人の声」ではありません。チェックしたつもりがヤマト2の情報を見ていたようで、間違ったことを書いてしまいました。失礼!)
動画 §
埋め込みが禁止されているので、このページ内では再生できません。下のリンクをクリックすると、YouTubeのページが別ウィンドウで表示されます。見てから説明を読むか、読んでから見るかはご自由に。
解説 §
ネタが多いので、語りたい部分のみ解説します。
「夢を夢を抱きしめて」の部分は、古代艦長が防衛会議にオブザーバーとして出席しているシーンです。古代艦長は、地球は宇宙のリーダーであり、異星に困っている人がいれば助けの手をさしのべるのは当然だと思っています。しかし、防衛会議の偉い人たちは、白色彗星が地球に来ても撃破できる……と自分たちの身を守ることしか考えていません。そこで、古代は「あるべき地球の姿」という自分の夢を抱きしめて正論をぶちまけるシーンです。まさに歌詞通り。
「呼べば呼べば現れる」の部分は、地球艦隊が白色彗星に壊滅させられたあと「まだ我々にはヤマトがある!」と民衆がヤマトコールを叫んでいるシーンです。そして、あたかも民衆の声に応えるかのようにヤマトは現れます。まさに歌詞通り。
「時を時を飛んでくる」の部分はワープですが、ワープには距離と共に時間を超越する効能があります。(最初のワープでは恐竜が見えたりする)。ただし、時間旅行はできません。
「どこから、それは謎めいて」の部分は、映画冒頭の、利用しうる惑星にはどこからか強力な前衛艦隊が出現して……というシーンです。正体不明の艦隊がどこからともなく出てくるというシーンで、まさに歌詞通り。
「どうして、それは愛ゆえに」の前半は、テレサが全宇宙のために祈ると言い、真田が「宇宙の愛か……」と言うシーン。宇宙の愛ゆえにテレサはこのような行動に出るというわけです。後半は、古代への愛ゆえにヤマトに勝手に乗り組んだ雪が倒れ、古代に抱かれるところです。まさに歌詞通り。
「風よりも速い翼」は、もちろん戦闘機(コスモタイガー)の翼を歌っています。
「さあ、さあ、逆転」は、都市帝国との戦闘で劣勢に立たされたヤマトが、形勢を逆転させるため、都市帝国の動力部を内部から破壊するために決死隊を送り込んでいるシーンです。真田が爆弾をセットしています。
「今日から悪は通さない」は、真田が爆弾をセットするのを身体を張って守っている斉藤のシーンです。敵は通さない、真田のところには行かせないというわけです。まさに歌詞通り。
これは凝りすぎだよ! 面白すぎるよ!
問題は教養 §
しかし、この凝り方や面白さを理解するには教養が必要です。
しかも、持っていても何ら自慢できない教養です。
他人から尊敬されるために教養を付けたいというのなら、まっさきに「やめておけ」と言いたくなるような教養です。
それにも関わらず、そういう教養を要求するMAD映像を作る人がいる……というのが素晴らしいですね!
そういう無駄なことに全力を注ぎ込むのが、男の心意気というものです。